第3話

翌日の昼休み。

私は、友達と向き合いながら昼食を食べている。

江野麻季は友達で可愛くて、女子はもちろん男子からも好かれている。

「茅ちゃん、リョウちゃんは部活に入るの?」

「まだ決めてないんじゃないかな」

「そうなんだぁ。今日さー、よかったら、リョウちゃんの入学祝いに食べに行かない?」

残念そうに言った後、笑顔を咲かせて、提案する麻季。

「いいね。今から聞くよ、麻季」

麻季は頷いて、メロンパンにかぶりつく。

私は、スマホで弟に連絡する。

「あっ、リョウ。今日さヒマ」

『茅姉か。何だよ、いきなり。ヒマだよ、それがどうしたの』

「麻季がさ、リョウの入学祝いで食べに行こうってさっ」

『入学祝い?マキちゃんが。嬉しいよ、じゃあ一緒に帰ろ』

「うん、わかった。じゃ」

通話がきれる。

「リョウ、ヒマで行けるって」

「よかったぁ。私たちがお金を払うんだからね茅ちゃん」

「えぇ~、麻季が払ってくれるんじゃないの~」

「だぁーめっ。茅ちゃんも払うの」

笑顔の麻季。

私たちは昼食を食べ終える。

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