11話: この世は勝者が全て PART2
言われるがまま。
「そんな緊張しなくてええや~ん。リラックス、リラックス」
「はいっ……!」
目の前で愛する彼氏がサンドバックにされていたのを見ていただけに、未仔の肩に力が入ってしまうのは当然のことなのだろう。
そんな
「ホンマにゲーム
「あ、ありがとうございます」
「ウチがレクチャーすれば、未仔ちゃんもっと上手なるで?」
「ひゃ……!」
未仔が小さな声を上げるのも無理はない。セクハラ親父と化した琥珀が、制服スカートの上から未仔の太ももをお触りしたから。
「手取り足取り、ねっぷりどっぷり。な?」
「ご、ごめんなさい! 私にはナツ君がいますので……」
「えー。ウチの方がもっと上手く教えられるのに~」
「えっと……、上手くとかじゃなくてですね? ナツ君に手取り足取り、ねっぷりどっぷり教えてもらいたいんです……」
一連の会話を聞いていた夏彦は、
「未仔ちゃん……!」
未仔の健気さに心打たれてしまう。ちょっとエロい言い回しになっちゃっているところも愛おしくて仕方がない。
今すぐ抱きしめたい衝動に駆られてしまうのだが、
「ひゃあああ~! 健気で可愛い!」
「琥珀さんっ……!?」「琥珀!?」
未仔を抱きしめるのは、夏彦ではなく琥珀。
まるでテディベアに頬ずりする少女のような。琥珀は未仔を手繰り寄せると、頬と頬を重ね合わせてしまう。
夏彦としては意外だった。男勝りだと思っていた琥珀が、同性である未仔をここまで愛おしそうに抱きしめたことが。
「いや~♪ 悪いオッチャンがマルチーズとかチワワ飼う気持ち、めっちゃ分かるわ~♪」
「お前は悪いオッチャンで良いのか……?」
夏彦のボヤきも気にすることなく、琥珀は未仔を可愛がり続ける。
「くすぐったいですよう」
「ほんと、仔猫みたいな子やなぁ。にゃ~んって言ってみ? にゃ~んって」
「にゃ、にゃ~~~ん……」
「たっはぁ~~~♪ ウチで飼いたい! いいや! 飼う!」
すっかりデレ顔な琥珀は、未仔の喉元をコショコショとくすぐったり、さらさらな髪を愛撫したり。
未仔としては密着されて恥ずかしいのだろう。
けれど、それ以上に可愛がられて嬉しいのだろう。
「……えへへ♪」
照れ気味にも琥珀の愛情を受け入れ続けている。
夏彦だって同じ気持ちになってしまう。琥珀の
ゲームに負けたことは悔しいが、2人の距離が日々近づいていることが素直に喜ばしい。
もはや、仲の良い先輩後輩や姉妹とさえ思われるレベルである。
とはいえだ。
素直に喜び『すぎた』のかもしれない。
「にしても、未仔ちゃんは小柄やなのに、おっぱい大きいなぁ」
夏彦と未仔は、すっかり忘れていた。
今の琥珀が、勝利に酔いしれるオッサン『でも』あることを。
「へっ!?」「ここここ琥珀っ!?」
咄嗟の出来事だった。
未仔のたわわでボリューミーな胸を、琥珀が欲望の
そのまま琥珀は、未仔の大きな膨らみを1回、2回、3回とモミモミモミ………。
「んっ……んっ……ひぅっ……!」
「ひゃあああ~~! 制服とかブラ越しでも柔らかいの伝わるわぁ~!」
揉めば揉むほど、と未仔がビクンッ、ビクンッと脈打ってしまう。
一方その頃、夏彦。
「……っ!!!」
あまりの世界百景にフリーズ状態。いくら彼女の乳を揉んだことのある身とはいえ、揉みしだかれている光景は光景で、あまりにも刺激が強すぎる。
未仔が恥ずかしいのは言うまでもない。
「ナツ君……、見ちゃやぁ……!」
「!!! ご、ごごごごごごめん!」
彼女の弱々しく懇願するような声に、夏彦はようやく目が覚める。
事態は一刻の猶予も争うと、残念な悪友へと吠える。
「このセクハラ魔人がぁ! 今すぐおっぱ――、胸から手を離せ! 未仔ちゃんへのセクハラは俺が許さんぞ!」
「ほうほうほう」
「な、何だよ?」
「今さっきまでドサクサに紛れて、未仔ちゃんのおっぱいガン見しとった奴がそれを言いますか」
「!!!??? ば、ばばばば馬鹿言うな! お前がアホなことするから見惚れちゃった―――、うわぁぁぁぁぁ~~~!」
「その様子やと、ナツが未仔ちゃんにぱふぱふされる日は、まだ先やなぁ」
「~~~~~っ! ほっとけ!」
セクハラ魔人VS童貞男。
勝者、セクハラ魔人。
夏彦が悪友の性格を知り尽くしているのなら、琥珀もまた悪友の性格を知り尽くしているわけで。
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「にゃ、にゃ~ん……」と、「ナツ君……、見ちゃやぁ……!」
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