30話:彼女と下校は、男子高校生の憧れ PART5

 自分にとっては、子供時代の遊び場の1つ。

 未仔にとっては、好きな人との思い出が詰まった、たった1つの場所。

 そして何よりだ。誰よりも優しいと思っている彼女が、自分のことを『優しい王子様』と言ってくれる。それがどれだけ光栄なことなのかを、夏彦は身を持って体感する。


 2人の思い出話は尽きない。公園にあるベンチに腰掛け、過去を振り返れば振り返るほど、笑い合えば笑い合うほど、また別の思い出が1つ2つと出てくる。

 どのくらい話しただろうか。

 未仔が沈みゆく夕日を眺めながら夏彦へ話しかける。


「あのね。最初はにーなちゃんが羨ましかったの」

「新那が?」

「うん。私一人っ子だから、こんなお兄ちゃんが自分にもいたらなって」

「そんなこと思ってくれてたのか……。全然知らなかった」

「でもね?」

「でも?」

「気付いたらナツ君のことを、お兄ちゃんとしてじゃなくて、異性として好きになっちゃってたの」

「!」


 驚きと照れが入り混じる夏彦に、未仔は堂々とした笑顔で言うのだ。


「今まで沢山優しくしてくれたし、助けてくれたんだもん。好きになっちゃうよ」

「っ……! あ、ありがとう……」


 何気なにげない親切や気遣いは、人から評価されづらい。だからこそ、平々凡々、完全サポート型の夏彦は、日の目を見ない生活を送り続けてきた。

 それでも構わないと思ってきた。自分の何気ない行動を『正当』に評価してくれる友が少なからずいたから。


 けれど、『正当以上』に評価してくれる人物は、未仔が初めてだった。自分を必要としてくれることが、こんなにも幸せなことなのかと涙さえ浮かびそうになる。というより、根性で我慢している。

 そんな姿も未仔としては堪らなく愛おしく、夏彦の肩へと身体を傾ける。


「ナツ君が中学に上がって、全然会えなくなってすごく寂しかったんだよ? にーなちゃんとお家で遊ぶときは、『ナツ君いないかな?』って期待しちゃったりしてたもん」

「アハハ……、面目ない……。年月が経てば経つほど、『未仔ちゃん、俺のことなんか忘れちゃっただろうな』って勝手に思い込んでてさ」

「私も同じようなこと考えてた。『ナツ君、私のことなんか忘れちゃってるかも……?』って」


 未仔が「そんなわけないのにね」とクスクスと笑えば、夏彦も「ほんとだよね」とつられて笑ってしまう。


「実はね、奥手な私を後押ししてくれたのは、にーなちゃんなの」

「新那が?」


 思わぬ伏兵の名前に、夏彦はキョトンとしてしまう。


「にーなちゃんが、『ミィちゃんと夏兄なつにいなら、絶対お似合いの恋人になれるからアタックするべきだよ』って」

「あいつ……」

「あと、『このままじゃ、夏兄の青春時代、彼女がいないお先真っ暗になっちゃうよ』って」

「あの野郎……」


 上げて落とすスタイル。

 事実なだけに夏彦、これ以上何も言えず。






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すまん!

今日でこの話終わらせたかったけど、どうしても今から外出そとでなアカンから今日はココまで(ノД`)・゜・。


明日には頑張って投稿するから!

待たれよ、おっぱいフレンズ。



【余談】

新幹線で『おっぱい揉みたい~』の執筆するの無理ゲ―。

PCからスマホにシフトして今日は頑張った(☝ ՞ਊ ՞)☝




我もおっぱいフレンズだ! という方は、ブックマーク&評価よろしくどうぞʅ(◔౪◔ ) ʃ

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