28話:彼女と下校は、男子高校生の憧れ PART3
電車に揺られる2人の話題は、未仔の料理スキルについて。
「えっ。じゃあ中学生の頃から、家の料理手伝ってたの?」
「うん。本格的にお手伝いし始めたのはそれくらいかな」
へ~! と夏彦は感心してしまう。
「えらいなぁ。ウチの新那にも見習ってほしいくらいだよ」
「にーなちゃん?」
「そうそう。料理は俺以上にからっきしダメだからさ。この前も、ねるねるねるねの分量間違えて、シャバシャバシャバネ作ってたくらいだし」
「シャバシャバシャバネ……。……ふふっ! 何そのお菓子! あははっ!」
華奢な肩を上下させ、目一杯笑う未仔は非常に可愛らしい。夏彦自身も笑顔が移ってしまうくらいだし、彼女を喜ばすことができたと誇らしさすら感じてしまう。
未仔は、「にーなちゃんらしいね」と目の端に溜まった涙を拭いつつ、
「けど、私も最初の頃は、全然料理できなかったから大丈夫だよ」
「ほんと? 未仔ちゃんは最初から要領よくパパパッ! ってやっちゃうイメージだけどなぁ」
「ううん全然。最初の頃は、玉ねぎの皮をどこまで剥けばいいかも分からなかったし、火加減が強すぎて、外はこんがりだけど中は生焼けのハンバーグとか作っちゃったりしてたもん」
嘘偽りない事実なのだろう。未仔は当時のことを懐かしむかのようにクスクスと笑う。
それがいつ頃の話なのか夏彦には分からない。分からないが、今現在の未仔の料理スキルが、どこへ嫁に出しても恥ずかしくないレベルと知っているだけに、素直に感心してしまう。
感心だけでは、未仔は許してくれない。
「ナツ君に美味しい料理を食べてほしいなって、昔から練習してたの」
さらに、少々照れ気味に、勇気を振り絞りつつ言うのだ。
「だからね? 今日は今までの努力が報われて本当に嬉しかったな」
「……っ!」
夏彦驚愕。どこへ嫁に出しても恥ずかしくない彼女が、自分の家に嫁いでくれるんじゃね……? と思うくらいの胸の高鳴り。
「何をどうすれば、こんな可愛い子が地上に生まれるの?」と本気で考えてしまうのも無理はない。
「??? ナツ君、どうかしたの?」
「えっ!?」
『君が可愛すぎて、不思議で仕方ありませんでした』
そんな、チャラ男でも恥ずかしくて言えないセリフを夏彦が言えるわけもなく。
「な、なんでもないよ! ははっ! ははははは!」
馬鹿笑う夏彦を許さないのは、未仔? 神様?
「ははは――、うぉっ……」「きゃ……っ」
電車がガタンと揺れ、2人はバランスを崩してしまう。
夏彦は出入り口前故、扉にもたれかかる。
しかし、未仔といえば、
「ごめんね。ナツ君、大丈夫?」
「う、うん……!」
ゼロ距離。むしろ密着し合っているのだからマイナス距離。バランスを崩した未仔は、前方にいた夏彦へと寄りかかってしまう。
正面同士で軽くぶつかったはずが、夏彦はノーダメージ。それどころか、ホイミされた感覚さえ味わってしまう。
それもそのはず。未仔の柔らかでたわわなオッパイと言う名のエアクッションが、夏彦の胸板で緩衝材の役割を果たしていたから。
極め付けは、
「えへへ……♪ 揺れが強いから仕方ないよね?」
密着具合が物足りないと言わんばかり。揺れと言う名のアクシデントに乗じて、さらに未仔が高密着してくるではないか。そりゃもうピットリと。
「~~~~~っ!」
どさくさに紛れて、ゴロニャンと懐いてくる未仔に夏彦は大赤面待ったなし。
『君が可愛いから仕方ないんです』
そんなことを激しく言いたい夏彦だが、言えるわけもなく。
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投稿がミッドナイトになりました。
スマヌ。
ラッキースケベに免疫を持つ男はいない。
【超余談】
いつも『おっぱい』は平仮名表記なのですが、たわわなおっぱいだと読みづらいので、たわわなオッパイという表現に今回はしています。
そういう優しさを、おっぱいフレンズに提供していく所存。
【祝】
ついに…………、
カクヨムとなろう合わせて、おっぱいフレンズ10000人突破!!!
1か月足らずで、ココまで同士が集まるとは。
日本も捨てたもんじゃねえ(☝ ՞ਊ ՞)☝
マジで皆、ありがとう!!!
新規のおっぱいフレンズもまだまだ募集。
恥ずかしがらずに、ブックマーク&評価よろしくどうぞʅ(◔౪◔ ) ʃ
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