20話:うわっ……俺の信用度、低すぎ……? PART2

 鼻からコーヒーを吹き出す男を愛する天使降臨。


「未仔ちゃん! 未仔ちゃんだ!」


 教室出入り口から自分を見つめる未仔へと、夏彦は大きく手を振る。

 そのまま、おいでおいでと手招き。上級生クラス故、少々の気恥ずかしさのある未仔だが、会釈した後、小さな歩幅で夏彦たちのいる席へとやって来る。

 その姿は、飼い主に呼ばれてテトテトやって来る子猫を彷彿。


 琥珀と草次に散々疑われ、夏彦のメンタルはボッコボコだったものの、愛しの恋人の顔を見さえすれば、メンタルは完全回復してしまう。


「おはよう、未仔ちゃん。どうしたの?」


 未仔も笑顔で挨拶を返せば、手に持っていたランチボックスを夏彦へと手渡す。


「あのね、お弁当届けにきたの」

「えっ。わざわざ持ってきてくれたの?」

「うんっ。別でおにぎりも握っておいたから、休み時間に食べてね」

「そんな配慮まで……! ありがとう、大事にいただきます!」


 素直な気持ちで感謝を告げれば、未仔もさらなる笑顔で倍返し。

 2人は幸せオーラ満開。バカップル上等である。

 そして、『これが確固たる証拠です』と、夏彦は唖然状態の友2人に声高々と宣言する。


「紹介します! 俺の彼女の神崎未仔ちゃんです! どうだ! めちゃんこ可愛くて、死ぬほど愛くるしいだろ!」


 自慢の彼女こと未仔は、どストレートに褒められるのはやはり恥ずかしい様子。

 まるで琥珀と草次のことを、彼氏の親御さんとでも思っているように深々と頭を下げる。


「は、はじめまして。1年C組の神崎未仔って言います。えっと、その……、ナ、ナツ君の彼女です! 以後お見知りおきをっ!」


 そんな姿も愛くるしいと、夏彦は称賛の拍手を送る送る。

 一連の仲睦まじい光景を見ていた琥珀が、ようやくに口を開く。


「ナツ」

「おう。これで分かってくれだだろ? 俺が狼少年じゃないって。いいさいいさ! 分かってくれたなら全部水に流――、」

「どこの劇団の子なん?」

「…………。えっ?」 


 夏彦は気のせいだと思った。

 というより、気のせいであってくれと願った。


「あ、あの、琥珀さん……? 未仔ちゃんは俺が雇ったわけじゃ――、」

「それとも、最近流行りのレンタル彼女ってやつ使ったん?」

「…………。だ、だから未仔ちゃんはレンタルしてきたわけでも――、」

「何にせよやで。親御さんから貰った小遣いを、無駄遣いしちゃアカンやん」


 夏彦は思う。

 数分前と同じパターンの奴やん、と。


「………………。ううっ!」

「ナツ君!?」


 夏彦、机に突っ伏してガチ凹み。


 信じてもらえないのは、日頃の行いが悪いから?

 はたまた、日頃の行いが普通すぎるため?

 否。未仔が気立ての良い可愛い子すぎるため。


 チート美少女キャラが、THE・一般人の夏彦と恋人同士になる経緯が全くに想像できないため。






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【報告】

先日、おっぱいフレンズが、なろうとカクヨム合わせて5000人超えたって報告したばかりなのに、今時点でおっぱいフレンズを数えたら、7828人。

ヤバいよね、おっぱいに飢えた狂戦士たちが7828人いるんだから。

大丈夫か日本。

10000人くらいに同志が増えたら、島1つ買って皆で定住しよ。


「我もおっぱいフレンズだ!」という同志は、ブックマーク&評価ヨロシクどうぞʅ(◔౪◔ ) ʃ

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