16話:帰宅。そして、妹 PART2
「勘弁してくれよ。俺、明日体育あるんだよ」
「えー」と新那は唇を尖らせる。
「だって、にーなのショートパンツ乾いてないんだもん」
「乾いてないからって、俺の体操ズボン穿いちゃダメだろ」
「にーながお尻丸出しで、風邪引いちゃってもいいの?
「酷いのはお前だ! 俺にケツ丸出しで野球させる気かよ!」
ヘルメットとバットを装備すれば、変態バッターの完成である。
「大丈夫だよー。明日は、にーなの体操ズボン貸してあげるから」
「自分のあるなら、自分の穿けよ……」とツッコむのも悲しいだけ。
「ほら。別の貸してやるから」
夏彦はタンスから新しいハーフパンツを取り出し、新那へと差し出す。
のだが、
「おい……」
ハーフパンツを受け取る気ゼロ。
「はぁ~♪ カワウソちゃん可愛いなぁ~♪」
新那といえば、タブレットで視聴中のカワウソに、お熱状態になっていた。
瞳はキラッキラッ、ほっぺたはユルッユルッ。どっちがペットか分かったものじゃない。
ベッドでほんわかしている新那は、
やはりそのようで、
「夏兄、お願ーい。にーなに新しいズボン穿かせて~」
「……は?」
新那は、勝手に脱がしてと言わんばかり。うつ伏せ姿勢のまま、足を交互にパタパタと動かしてアピール開始。視線は相変わらずタブレットのままだが。
「お前……、兄に何ちゅうこと頼んでんだよ」
「だって、カワウソちゃんがすっごい可愛いところなんだもーん。いいなぁ~、にーなもカワウソちゃん飼いたいなぁ~」
「俺にとっちゃ、お前もカワウソみたいなもんだよ……」
「ありがと~♪」
「別に褒めてねーわ!」
夏彦の叫びも虚しく、新那はゴロンと、うつ伏せから仰向けに。
そして、お気楽マイペースガールは夏彦が脱がせやすいよう、両膝を曲げ、足を大きく開いたままの状態を保つ。
その姿は、赤ちゃんがオムツを交換するときの体勢に瓜二つ。
夏彦は思う。
妹と赤ちゃんプレイ……? と。
「夏兄まだ? にーなを脱がせたいんじゃないの?」
「ひ、人を変態扱いすんじゃねーよ! 俺は着替えさせたいだけだからな!?」
「そっかそっか。なら早く着替えさせて?」
「…………。俺の反応が間違ってんのかな……?」
THE・一般市民の夏彦でさえ自分の常識が間違っていると疑ってしまうレベルの、新那のマイペースっぷり。
夏彦もあれこれ考えるのが馬鹿らしくなる。
故に吹っ切れる。
「分かったよ! 脱がすよ! 脱がせばいいんでしょうが!」
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妹とのエロスの扉が、いざ開かれる。
今回の話でエロス全開で行きたかったけど、区切りがどうしても悪くなっちゃうので明日書きます!
楽しみにしてた読者さん申し訳ない! _○/|_ ゴメンナサイ
可愛い下着をネットで探し続けた結果、表示されるネット広告がおパンティばかりになりました。
サンキューグーグル。
ムッツリ――、読者さんは、ブックマーク&評価していただければ幸いです
ʅ(◔౪◔ ) ʃ
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