15話:帰宅。そして、妹 PART1

 帰宅した夏彦は、玄関で靴を脱ぎつつ考えていた。

 妹にどう説明したら良いものか、と。


 中々に衝撃的なニュースだろう。兄と仲の良い友達が付き合うようになるのだから。

 カミングアウトするか否か……。

 しばし悩んだ結果、


「うん……。とりあえず、今日はいっか……」


 夏彦、保留を選択。

 自分だけの問題ではなく、未仔にも関わってくる問題。故に単独で決めていいものではないという判断のもと

 ていよく言えば。

 やはり、妹にカミングアウトするのが、めちゃくちゃ恥ずかしいのだ。


「今は幸せを1人噛み締めよう、ベッドの上で嬉しさに悶絶しよう」と胸に誓いつつ、夏彦は2階にある自室の扉を開く。


「あ。夏兄なつにいおかえりー」

「……おう」


 扉を開けば、夏彦の妹、新那にいながベッドの上でうつ伏せに寝転がっていた。

 まるで自分の部屋のようなくつろぎよう。テーブルにはお菓子やジュースが並べられ、お気に入りのペット動画をタブレットで視聴中。夏彦のタブレットである。


 夏彦は特に驚きはしない。

 わりかしに日常茶飯事なのだ。末っ子気質な妹が、自分の部屋に遊びにくるのは。

 新那自身も毛頭に悪気を感じておらず、にへら~と屈託のない笑顔で夏彦に尋ねる。


「夏兄もお菓子食べる? ジュース飲む? それとも一緒に動画見る?」

「新婚夫婦みたいに言うなよ」


 新那の性格を一言で表すと、おっとりマイペース。

 争いを好まず、家族の夏彦ですら新那の怒ったところを見たのは、いつか思い出せないレベルの温厚っぷり。さすがは傘井家の人間、夏彦の妹といったところか。


 その温厚っぷりは、小中時代から高く評価されており、同じ学校、学年が1つ上の夏彦の耳にも良く入って来るほどだった。

 マスコット的人気とでもいうのだろうか。誰にでも人懐っこく、垂れ目で真ん丸な瞳が見えなくなるくらいに、にへら~と笑えば、老若男女問わず癒されてしまう。


 天然で抜けていようが、多少のミスやワガママがあろうが、この笑顔の前ではほぼほぼ許されてしまう。

 夏彦以外には。

 所詮は妹である。甘やかす気はサラサラない。


 だからこそ、現状、最も気になることを夏彦は言ってやるのだ。


「俺の体操ズボンをパジャマ代わりに使うんじゃねえ」






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今日は妹を軽めに紹介。

明日はエロスです。



【報告】

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ブックマークという名のおっぱいフレンズが、なろうとカクヨム合わせて5000人突破!

おっぱいの力、恐るべし。


まだまだ、おっぱいフレンズ求む。

恥ずかしがらずに、コッチへおいで。 (☝ ՞ਊ ՞)☝

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