「あら、私好みの男性じゃない!」 byロジィ

「皆様、ご機嫌麗しゅう。今回のインタビューは、私ロジィが取り仕切らせていただきますわ。早速ですが、今回のゲストはこの方々です!」


『あ、どうも……その、イーリオ・ヴェクセルバルグといいます。その、はじめまして騎士スプリンガーをやってます』


『バウッ(ザイロウの鳴き声)』


「はい、自己紹介ありがとうございます。……ふふ、なるほど。話に聞いていた以上の逸材ですわね」


『ゥルルル……(ザイロウの唸り声)』


『え? はい? その、どこ……見てます?』


「何でもありませんわ、ただの独り言です。それより、作品のタイトルをお願いしてもよろしくて?」


『あ、ええ、はい。「銀月の狼 人獣の王たち」といいます』


「ちなみに、それはどんなお話なのかしら?」


『こちらの皆さんに分かり易く言うなら、異世界ファンタジーのお話です。鎧獣ガルーっていう人造生物を身に纏って、人獣の騎士になって戦う冒険歴史もの、とでも言うのかな……? 僕や僕の仲間が旅をして、戦争に巻き込まれたり陰謀に巻き込まれたりして、大切な人を取り返したり、僕らの世界の謎とも関わっていく、みたいな感じのお話ですかね。ちなみにこの横にいる大狼ダイアウルフのザイロウも鎧獣ガルーなんですよ』


「なるほどなるほど。オリジナルの用語も多く使われていて、世界観の構築に一役買っているわね。とても設定が練られている証拠ってところかしら」


『こちらの皆さんには馴染みないですよね……あはは。しかも名称がこちらの世界で言うドイツ語とかイタリア語とかラテン語だったりするので、環の国アスガル……じゃなかった、日本? の皆さんには取っ付き難いかも。なんていうか、すみません』


「まあ、もし用語なんかを忘れても、設定集を読めば解るようになっているわ。読者へのケアも忘れていないから、安心して読めるわね」


『クシュン(ザイロウのくしゃみ)……ゥルルルル(まだザイロウの唸り声)』


「では、作品の魅力について語ってもらえるかしら」


『あ、えと(懐から手書きメモを出す)……人獣モノがお好きな方……って、そんな人いるのかな? いやまあ、そんな人はどうぞ! 架空歴史モノや冒険ファンタジー、王道の話が好きな方にもおすすめって天の声(作者さん)が言ってます。それと、これは僕からですが、お話は僕の物語が中心ですけど、王弟殿下のクリスティオ様やジョルトさん、ハーラル皇子みたいな、僕よりも凄くて格好いい人達も大活躍します。僕の師匠? 師匠は何て言うか世界最高の騎士で世界最高のダメ人間なんで……ちょっと格好いいとは……。それから、敵はその……僕からすると怖いし、嫌な人もいるけど、騎士スプリンガーとしては尊敬出来る人も多いです。そういう意味では、魅力的……なのかな? それに何より、ありとあらゆる動物たちも出ます。こちらの世界と同じ動物で、同じ名前なんです。何で同じ名前なのかは……僕も分かんないです。何でだろ? 確か天の声さくしゃさんは、〝物語が最後までいけば分かる〟って言ってたような気が……。でも、とにかくたくさんの動物が出ます。こちらの世界では絶滅した動物もたくさん出ます。ザイロウもそうだけど、シヴァテリウムっていうキリンの祖先にあたる生き物とか、実は実在してないなんて言われてる灰色虎マルタタイガーとか、マンモスなんて凄いのも出ます。え? 凄くないですか? ああ、そうか、異世界ファンタジーではドラゴンなんてあるから、と……。いや、でもマンモスって凄いですよ。ちょっとした家くらい大きいですから』


「熱弁をありがとう。興味が湧いた皆様は、ぜひ彼ら二人の道程を見守っていただければと思いますわ」


『よろしくお願いします』


『クゥン(ザイロウの鳴き声)』


「せっかくですし、同作に組み込まれている外伝の方についてもコメントを頂けるかしら?」


『ん? その目は一体? いや、僕の顔に何もついてないですけど……。あ、えと、外伝ですよね。はい(別のメモを出す)。……外伝は僕が主役じゃなくって、ガボール・ツァラって人が主役の話です。こちらは各エピソードに副題としてある人の名前、その名前の人物が主観となる物語です。読まなくても本筋の話は楽しめるようになってるんですが、本編に関わってくるたくさんのエピソードや人物が出てきます。外伝で生き残った人は、本編にも重要な役回りで出るみたいです。この外伝は、敵になる〝黒母教〟と〝灰堂騎士団ヘクサニア〟が、どんな風に力を付けていったかを埋めるお話でもあります。……との事です! 僕から言えるのは、色んな動物がいるんだなぁ、って事と、ミハイロ殿下が愛くるしいって事ですかね。とっても可愛らしい男の子なんです。ガボールじゃなくても、あんな幼くて可愛い子は、守りたくなりますよね』


「こちらも興味深いわね。本編だけでもボリュームがすごいのに、加えて外伝まであるなんて。これから長期休暇のシーズンですし、この機に読んでみるのもいいかもしれないわね?」


『ええ、ぜひよろしくお願いします! 実は年末年始で12月30日から1月3日までの5日間、毎日最新話を公開しようと天の声さくしゃさんが言ってるので、この機会に読んでもらえると嬉しいです!』


『バウッ(ザイロウの鳴き声』


「では、今回のインタビューはこのあたりで。最後に何か、事はある?」


『こ、こういう場所に出るのってはじめてなもので、その、何て言うか申し訳ないっていうか、場違いっていうか……上手く出来たでしょうか?』


『キュゥン(ザイロウの呆れた鳴き声)』


「そこまでだロジィ!イーリオ君、無事か!?何もされていないか!?」


『え? はい? 誰?』


「俺が誰かなんてどうでもいい!すぐに逃げるんだ!!」


『いや、その、逃げる? あれ? これってインタビューじゃないんですか?』


「この女は、気に入った男を片っ端から自分のモノにしようとする、言わば悪女だ!!」


『悪女? ラウラさんみたいな人?』


「今すぐ逃げろ!自分たちの居るべき場所へ帰るんだ!!ここは俺が引き受けた!」


『あの、その、僕、まだ何もされてないんですけど……。やっぱり貴方、誰なんですか?』


「心配するな、敵ではない。ああ、そうだ。君たちの旅に実りがあることを祈っているよ」


「おのれ、クスト!!よくも邪魔を……!!」


「てめえが、率先して今回のインタビューをやりたいと言ってた時から、キナ臭いと思ってたんだ。備えておいて良かったぜ!!」


「くっ、お見通しだったってわけかい!!こうなりゃ力ずくさね!!」


「他の作者のキャラクターまで毒牙にかけるのは見過ごせん!ここは通さんぞ!」


『ええぇ……』


『クァァッ(ザイロウのあくび)』


「だらっしゃああああああああああっ!!」


「うおあああああああああああああっ!!」








……なんか収集つかなくなってますが、ともかく今回のゲストの登場作品↓



『銀月の狼 人獣の王たち』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054880277377

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