伝わる伝える不思議

 私は不思議な話が好物です。


 幽霊や宇宙人、異世界、タイムスリップ、アトランティスとかピラミッドの秘密等々など。だけど、そちらにばかり傾倒して科学は一切受け付けませんなんてこともない。


 N○Kのスペシャル物も好物だったりします。人体とか脳、宇宙、生命、人類や恐竜の話等々。新しい発見があったりするとわくわくしちゃいます。


 そんな私なのでTwitterでもサイエンス系のアカウントをフォローしていたりする。


 最近流れてきた研究発表で面白いなぁって思ったツイートが2つあった。


■ ねずみは超音波の声を出して笑う。

■ 植物はストレスを感じると超音波の悲鳴を上げる。


 ねずみちゃん笑ってるんですよ。くすぐられると超音波の声出して笑って、また撫でろと催促して嬉しくて飛び跳ねたりするそうです。可愛い♪


 それでふと思いました。

 時々、猫が天井を見つめて耳をそばだてているのはねずみの笑い声を聞いていたのかも。いや、もしかしたら笑い声以外にもねずみは超音波を利用した会話を展開してんじゃないのかって。


 我が家の天井裏でディ○ニーのアニメみたいにねずみ一家が楽しい団らんの一時を過ごしている。人には見えない幽霊を見てるんじゃないと思えば、一心不乱に一点を見つめる猫ちゃん見てももう怖くないですね。


 赤ちゃんが天井を見て笑顔を作っているのはご先祖様や天使が居るのではなく、ねずみの笑い声を聞いて一緒になって笑っているの・・・かも知れないよ。あ、もちろん(?)幽霊や天使の線も捨てがたいですが。


 逆にねずみが嫌いな音が分かれば薬とか使わなくても平和に出て行ってもらえるんじゃないかな。





 植物は傷を付けられたり干ばつや外敵が迫ってきたりすると悲鳴を上げるそうです。その声は回りの植物にも伝わっているそうで、これって情報交換してそうですよね。


 子供達が草地を元気に走り回る光景も、超音波が聞こえてその意味を知っていたら違った印象になるかも。


 踏みつけられた草が悲鳴を上げてるのが分かったら、そこ走るの止めようか・・・って声かけたくなる。切り花の出荷時のビニールハウスは阿鼻叫喚の嵐かもしれない。


(*´д`*)はぁ・・・。



 イルカは超音波で会話しコウモリは超音波で世界を見ている。


 狭い領域の音しか使っていない人間は、もしかしたら少数派の変わった生き物かも。

 私達は潮騒の音や川のせせらぎに癒されるとか、小鳥のさえずりや虫の音を楽しんだりしてる。だけど、この世界に溢れる音の半分も聞こえていないように思ったんですよね。


 象は重低音で会話し、木は化学物質を放出して互いに空の領有権を主張しせめぎ合っている。私達はそれに気付かない。



 モスキート音が突然聞こえてきたとき。


「お母さん、何か変な音がする」


 子供がそう言ったとしても、その場にいるのが大人だけだったら誰も聞こえない。大人同士で何か聞こえるか確認しあって、


「変なこと言わないの」


 と、たしなめるかもしれない。



 超音波が聞こえない私達は、モスキート音の聞こえない大人が沢山の子供達の中に一人きりでいるみたいだ。子供達がその音を聞き指示に従って右へ左へと動くのを不思議そうに眺めている。


 私達は声を使い会話をして意思を伝え合っているけれど、自分達が使っている音だけが音じゃない。私達の耳で聞こえない声は存在しないわけじゃない。


 難解な言語を使えることが知的ではない気がする。

 少ない言葉でも伝えるべき事を的確に伝えられるなら、それはある意味高度な言語かも知れないなぁ~なんて。



 化学物質や香りで伝え合うこともあれば、超音波で会話する物もいるしその超音波を世界を見るものとしてとして利用する物もいる。


 そして、私達は表情や仕草という声ではない情報も伝え合っている。


 でも、最近それはおろそかにされがちかも知れないですね。声さえ聞かずに情報を伝えあうことありますもん。メールとかラインやTwitter等々。


 超音波の使えない私達は、非言語の表情や仕草も活用して伝え合いたいですね・・・って顔の見えない文章で言うっていう。(笑、汗)



 長文になってしまいました。


 誤解なく伝わる、伝える方法はまだありません。顔が見れる相手とだけでも、私達の持ち駒である表情や仕草を読みとる能力も駆使して平和に語れるようになりたいですね。


 締め〆



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