Radiohead-Creep

洋楽ゥ!(*作品の宣言通りゆるくやります)


さて、今回は言わずと知れたイギリスの化物バンド、Radioheadです。Kid A以降はいよいよ哲学みたいな世界に足を踏み入れた彼らですが、初期はわりかし純粋?なオルタナです。個人的に曲展開などからグランジの影響が垣間見える初期は、かなり好きです。…といっても、それほど再生回数が多いわけではないのですが。たまに戻って聴きたくなるような曲です。

Creepは初期の名曲として特筆ものですね。ミディアムバラードにFワードを印象的に使用したこともそうですが、天使のような「君」に憧れるゴミみたいな「僕」という憧憬と自己嫌悪の対比的歌詞が非常に魅力的です。いいひねくれ方してるぜ、トムヨーク。

ギターの暴れっぷりもたまりません。もうサビ直前の轟音なんて軽く絶頂ものです(*重ね重ねですがゆるくやります)

静と動がわかりやすく組み合わされた楽曲ですが、単純なれど、その破壊力は他の追随を許しません。そんじょそこらのバンドではこの迫力と、空気感は醸し出せないでしょう…。

トムヨークのボーカルは得にこの時期癖が強いですが、それがまたいいスパイスとなって、曲や歌詞とマッチングしています。最初からこれだけやっちゃえば、そりゃ後々世界的ビックバンドにもなるわけです。いやはや、納得納得。

歌詞を思えば、ちょっと自分では手の届かないような高嶺の花を想ってしまった時などに感情移入しやすいのではと思います。まあ、私のような根っからの自己嫌悪マシンだとそんなの関係なくいつでも心にビシバシ刺さるんですけどね。

色々と並べ立てましたが、ともかく90年代を代表する名曲であることだけは確かです。湿っぽい空気も、内省的で根暗な歌詞も、時代を象徴しているように感じます。

しんみりしたい時も、もやもやして何か爆発させたい時も、どちらもそっと、時に激しく気持ちに寄り添ってくれる曲です。


是非、ご一聴ください。

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