Reol-生命線

「誰も気づかないような感覚を 独り占めしてくのさ

 哲学だけに執着するほど 隔絶へと迷い込む

 誰もが知らないような感動を 独り占めしてくのさ

 格言だけに執着するほど 隔絶から逃げ出せる」



洋楽と邦楽、できる限り双方を交代で書ければなあと思っています。

今回は、Reolの生命線です。曲そのものは単調気味で、まあよくも悪くも単純にかっこいいですが、何よりも先述したサビの歌詞が私のような人間には突き刺さります。

哲学と格言、近接しているようで、どこか決定的に違う二つの事柄。どちらも私にとって生きるための栄養剤のようなものですが、この表現には驚きました。

哲学にのめりこむこと、その現世からの『隔絶』も救いであるように、格言に従うことによる『現世への順応』もまた、救いです。

実を言えば、Reolは元々聴かず嫌いのような形で特に好んでいなかったのですが、損をしていたなあと感じています。『煩悩遊戯』、『平行線』などもおすすめです。とっつきやすい曲調の中に、しれっと考えさせられる歌詞が仕込まれていたりします。単純にノリもReol自身の声も良いので、ドライブ中に聞き流すだけでもなかなか楽しいアーティストです。

いやはや、どこに自分の人生に影響を与える言葉があるかなど、本当にわからないものですね。

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