愛してやまない『音楽』

Nirvana-Smells Like Teen Spirit

初っ端から超有名曲です。

今は亡きカートコバーンにとっては忌まわしい曲ですらあるかもしれません。

ですが、この曲の前には様々な理屈やら背景やらは弾け飛びます。

荒れ狂う轟音の中、薄氷を踏むようにギリギリのラインでコントロールされるギター、シャウトともいえないまさにただの人間の叫びを発するカート、それを冷静に、そしてパワフルに受け止めるリズム隊。疾走感と静と動が見事に調和した楽曲。

ああ、かっこいい。なんてかっこいい曲だ。

それ以外の言葉が見つからぬ曲です。

個人的に大変思い入れの深いバンドであるNirvanaの中で、ベストソングをあげるとするならば、他にも色々とあります。

しかし、やはりこの曲は異質なのです。どこまでいっても、何を聴いて帰ってきても、この曲は常に異質であり続けるのです。

時代すら変えた一曲と表現すればそれまでですが、私はこれほどに

「何もかも全てが人間らしく叫んでいる」曲を他に知りません。

それが私のような人間にとって、どうしようもなく救いなのです。

ぜひ、オリジナルアルバムではなくLive音源のFrom The Muddy Banks Of The Wishkah版をご一聴いただければともいます。

苦手な人からすればただの雑音にしかならないとも思えるので、好みは分かれるかと思いますが、波長の合う人ならば人生を変える一曲になるかもしれません。

私が、そうであったように。