S3 ミステリ部、邂逅する 2月11日
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Ⅲ 女帝
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――雪城市 雪城高校3F:ミステリ部部室――
青葉「さる偉人は言いました。教師はかくも敬うべきと!そう!敬うべきと!!最近私に対しての畏敬が足りないと思うんですよそこにいらっしゃる皆々様方。もっと私に対してきゃーすご~いだいてーみたいなリアクションをするべきなんですよ」
青葉「そもそもですねあなた達なんてゆびさきひとつでだうん出来るんですよ???仕入れだってやってあげてるし資材の買い付けだって慣れないながらもやってあげてるのに毎回毎回こうやって先生をスルーするのもどうかと思うんですよ」
▶みいと莉乃が手分けしてコーヒーやお菓子を配ってますね
梧桐「黄色ドロー2」
秋斗「残念青ドロー2」
エイリオ「えっへーあるよー赤ドローツー!」
夏乃「信頼関係ってお互い歩み寄って初めて生まれるんですよ知ってました?」
緋奈「いやー先生もタイミング悪いと思いますけどね。遊んでるところにこうやっていきなりくるんですし。あっドロ4だします」
エクレア「キャー/// ヒナすごいですわ///」
梧桐「ところがぎっちょんドロー4で緑。先輩、ご愁傷様でーす」
青葉「ま、まあ?そっちがその気なら私こと青葉大先生にも策がありますよ策が。スルーし続けることが君たちにとってどれだけの損になるか目を見張るがいい!」
▶青葉は突然部屋の魔法陣を起動させるよ。そのまま青葉はハサミを空中で1薙ぎさせて衣装チェンジを無理やり執行させます
秋斗「は?ばっ!おまっ!?ちょっ!!マジでええ!?」
エイリオ「わわ!なんだぁ!?」
青葉「一番地味でダメージのでかい魔法を喰らえ!4ドロー!!!」
青葉「ふぅ……制服入れ替えの術ですよ!!これに懲りたら青葉大先生をスルーしないことですね!!」
緋奈、みい、エイリオ、夏乃が[エクレア]の制服。
梧桐、秋斗、エイリオが[緋奈]の制服。
莉乃が[みい]の制服に切り替わってしまいました
緋奈「うん?変わったの……?サイズも変わらないんだけど……」
梧桐 「――せんぱーい、緑出せないならパスしてくださいよー」
秋斗「えぇ……。何だこれ……、なんだこの特に誰も得しない入れ替え……」
莉乃「何があったの……?」
みい「――コーヒー飲みます?」
エイリオ 「これは!JKの服!グワー!屈辱……」
エクレア「ムネが……、キツイですわ///」
莉乃「!――皆さんいつのまにそんな趣味が……」
エイリオ「ってパイセンよりマシか。パイセンいつにもましてヒドいですね」
▶このタイミングで黒髪ロングで品行方正な如何にも私賢くて真面目ですよみたいな見た目の女の子が入ってきます。回りの格好を見て固まっています
秋斗「あんだけ引いといて緑ないわけないじゃろ。というかコレ元の服あるんですよねちゃんと……」
夏乃「おー?タイミング良いですね、これ全部先生の趣味ですよ!」
緋奈「わぁおすごいタイミングで」
秋斗「やめいやめい俺をみるな。うわしかもなんちゅうタイミング……」
青葉「制服を繊維ごと入れ替えたからないよ!!」
秋斗「は?」
梧桐「金返せ」
高城川「女装……?」
エクレア 「ワタクシの服!」
秋斗「と言うかじゃあ戻してくださいよ……」
エイリオ「オレの服消滅してるんだけどー!」
みい「寒いです……。誰か羽織るものもってないですか……?」
莉乃「みすてりー……」
青葉「青葉大先生を敬わないと戻さないもん!!!ふん!!!」
▶青葉はわかりやすく怒ったオーラを出して、高城川とすれ違って出ていきました。彼女は生徒会長の
秋斗「えぇ……」
莉乃「あの先生、ほんとよくわかんない……」
梧桐「あーいうことするからだよね~。人の心が分からないってやつー?」
高城川「お取り込み中でしたらまた後日伺いますが……。緋奈ちゃん……?大丈夫なの……?」
梧桐「また後日お願いしま~す」
秋斗「ぜひまた後日お会いしたいですね……」
緋奈「うん、大丈夫。だいぶぶっ飛んでるけどまだ平常。あとウノして遊んでたくらいだから大丈夫よ」
梧桐「顧問消えたの割と問題な気がするんですよーせんぱーい……」
エイリオ「パイセン男たるものいつでも余裕をもって!」
秋斗「格好が男のものじゃないんですけど!」
夏乃「ほっとけばそのうち戻ってくるんじゃない?どうして誰も追ってきてくれないのとか言って」
秋斗「だといいけどな……。――はぁ、保健室なり被服室なりに替えの制服あるかなあ……。でもこの格好で出歩きたくねえなあ……」
高城川「そうか……。あの先生も凄いなあ。依頼なんだけど、生徒会室にはかなりでかい木彫りの熊が置いてあるのよ。緋奈ちゃんは知ってると思うんだけど。それが盗まれたみたいで」
梧桐「あ、じゃあ自分教室からジャージに着替えて来るんでー、依頼聞いといてくださぁーい。ってもう言っちゃってるし……」
エイリオ「まぁまぁパイセン今はオレ達のことはひとまず置いといて依頼人さんの話をですね」
緋奈「木彫りの熊を盗むってそりゃまたユニークな犯人さんねー。それでここを頼りに来るのもどうかと思うけど……。――実績的に」
エクレア「あの立派な熊の置物を盗むなんてとても力持ちですわねぇ」
高城川「気持ち痛み入るが最後まで聞いてくれ。あの木彫りの熊は魔除けの品なの。常日頃からよく言われてる生徒会には実際には権力がないとか、アニメのような権力行使出来てないとかそういう鬱憤をあの木彫りの熊に吸い込んでもらってるの」
莉乃(あの先生じゃなくてこの学校が奇怪だったのね……)
莉乃「――魔除けなんですか……」
梧桐 「もしかしてそこにいる人たち、生徒会向いて無かったりするんじゃないですかぁ、それ?そんなの肩代わりさせてるって―そういうことですよねぇ先輩?」
高城川「いえ、そもそも生徒会に権力集中ってのは夢物語だけど、それを利用して生徒会の概念戦力強化を図ってるの。同類で分かる人にはあの熊は悪鬼を作り出すとてもいい触媒になるのよ……。教室とかで呼び寄せられたらちょっとしたバイオハザードになっちゃうから、事情のわかる人手がほしいのよ。――お願いできないかしら?」
秋斗「手伝いたいのは山々だけどまずこの服何とかしたいです!!」
緋奈 「クマ自体に鬱憤が溜まってるってのもあって時限爆弾みたいになってるのかな? はやいこと回収しなきゃダメだね」
夏乃「まあでもほかにお願いできるとこなんてないですもんね」
エクレア「アキト、困っている人がいるのよ。服なんか気にしてないで助けてあげましょう……。ね?」
▶エクレアはみんなを一瞥してピンクの目に一瞬変わったよ。秋斗しか気づきすらしませんでした
秋斗「いや服は大事ですよ。モチベーション的に。そして社会的に……」
梧桐「いやぁ、この服で活動は……。――受けるのはいいとして1度教室に……」
夏乃「んー、逆にそのまま変装して女の子になっちゃえばいいんだよ」
エイリオ「オレ達も困ってる人なんじゃないかなぁ……?でも生徒会長さんからのお願いならそっちの方が大事だよね!」
エクレア 「ワタクシの服でペアルック、いいえ、ナツノとヒナとでペアルックですわ!」
秋斗「いやあ服のサイズ的にちょっときつい……」
緋奈「この服エクレールさんのだったのね。確かに違和感少ないのも納得……。――依頼はタブン受けることになると思うけど、男子の服とかなんとかならないかな?瑠璃ちゃん、何かツテない?」
高城川「うちの生徒会室に備品の制服があるでしょう。後でこっそりうちの部屋に来てちょうだい。――権力を守るわけじゃないけど、風評被害は誰にだってあるのよ。――あなたなら当然、よく知ってるわよね?梧桐くん?」
梧桐「……まーそうですね~。ただ勘違いされると困るんですけどぉ、風評被害は受けてないんですよねぇー事実なんで。事実でも嘘でも、触れられたくない物ってだけなんで~」
高城川「意地悪な質問だったね。――できれば今日中にお願い。生徒会も探し回ってるから、何かあったら聞いてちょうだい」
▶高城川は踵を返して姿勢良く一礼して出ていったよ
エイリオ「これでオレ達の問題は解決だよ!生徒会長さんの問題を解決しよう!」
梧桐 「――はー。たまには保身に入らないと駄目ってことかー……」
秋斗「あの、取りに来てちょうだいってきつくね?なんで持ってきてくれないんだ?」
緋奈 「そりゃ仕事がいろいろとあるからでしょ。とりあえずヤバそうな人の人数分だけ取りに行こっか」
秋斗「うーんまあそうか。じゃあちょっとお願いします……」
エイリオ「柏木先輩!オレもオレも!」
梧桐「っていうかなんで男ばっかり困るような魔法にしたんだあの先生……」
夏乃「連れ回したい……絶対楽しい……」
梧桐「冗談抜きで勘弁……。自分のもお願いしまーす。――せんぱーい、今日はついてっていいっすかぁ……?」
秋斗「連れ回すならせめてサイズ合わせてくれ……」
エイリオ「だぼだぼだよぉ!」
青葉「キーッ!!!!どうして誰も……『ごめんなさい青葉大先生ーーー!私が悪かったから戻してくだしあ;;』って泣きの土下座しにこないのよ!!!本当もう!本当!」
莉乃 「依頼人がいたからでは……」
緋奈「土下座をしに行きたくなるような人は外出れないくらいのミスマッチですし、仕方ないじゃないですか」
梧桐「――んでですよぉ、木彫りの熊ってそもそも見たことないんですけど……」
青葉「ぐぬぬぬぬぬぬう…………木彫りの熊はこういうのよ」
▶青葉はくるっと回ってハサミを突き刺し、1m20cm程の大きい木彫りの熊を具現化させます
秋斗「おお、便利」
みい「おおー」
エイリオ「わー便利ー」
莉乃「おー万能ですね先生」
梧桐「便利っすねぇ」
夏乃「そういうことだけしてればいいと思うんですけどねえ」
秋斗「その便利さでいっちょ制服戻してくださいよ先生」
緋奈「しー。いまようやく思ってた反応されて浸ってるだろうからそっとしておこ?」
青葉「聞いてる限りあれが悪鬼作成に作られたらこの学校がリアルがっこうぐらし!になっちゃうから、真面目に探すわよ。癪だけど働きますかぁ」
▶青葉は疲れた顔でそのまま具現化させたパーツをふっと消しますね
エクレア「で、いつまでこの格好のままですの……?」
エイリオ「先生これ動きにくいよー!」
秋斗「そういえばこの間もがっこうぐらし!になってたなあ」
莉乃「よく知らないですけどまずは服を何とかしてあげてください……」
青葉「輪郭で魔力使い切ったから充電時間に2時間かかるわよ。なんとかしてね??」
秋斗「は?」
梧桐「クソ電池」
エイリオ「先生バッテリー替えた方がいいんじゃないの?」
緋奈「はい、じゃあ当初の予定通り制服取りに行きましょう……」
エクレア 「よろしくお願いしますわ……」
梧桐「――人海戦術で見つかるのかなぁこれ?それで見つかるなら生徒会で見つけてますよねぇ」
エイリオ「今まさにその生徒会のお手伝いで探してる途中なんじゃないんですか?」
梧桐「いやそうじゃなくてさー。――こう、魔法みたいので隠されてるー、とかさぁ?」
夏乃「探してねとしか言われてないしただ探すしかないしょ。他の見つけ方なんて知らないし」
莉乃「そんなに大事なら発信器とか付ければ良いのに……」
エイリオ「先ずは生徒会室だよね!」
莉乃「野浦さんなら何処に隠します?」
みい「わかんないですー……」
梧桐「あー……、探すのはいいとして、服のサイズとかあるしやっぱ自分も行きまーす。どこに有った物なのかも見ておきたいしー」
みい「美術室とかに一緒に置いてあるかもしれませんし、美術室行ってきますね」
莉乃「じゃあ私もついていきます……」
秋斗「出るしかないのか……、ここから……。取ってきてもらうって選択肢は……!」
緋奈「頭冷えてきてふと気づいたけど、学校で女子の制服きてるって相当やばいことよね。萩原くん、頑張ってね?」
秋斗「そうなんだよ!!!やばいよな!頼む!代わりに持ってきてくれ!!」
エイリオ「パイセンお世辞ですけど似合ってますよ!」
秋斗「お世辞やんけ!!っていうかさっきいつにもましてひどいって言ってたよな!?」
梧桐 「せんぱぁい?そこに残ってるとあの顧問に何されるか分かったもんじゃないと思いますよぉ?」
秋斗 「えぇ……。コレ誰も取ってきてくれない感じか……?出るの?えぇ……」
夏乃「あんまり人数連れて行ってもまた目立ちそうだしねえ……。――美術室ついていこっかなー」
エイリオ「パイセンっ!がんばって!」
みい 「似合ってますよ」
莉乃「私は可愛いと思いますよ!」
秋斗「腹くくるかあ……、同じ階だしな……。でも着替えるために結局部室戻るのか……。――つらいな……、ってかそれあんま褒め言葉じゃなくね?」
梧桐「――はぁ……。自分が着替えた後でいいなら持ってきますよ。目立ってみられるのも嫌ですし……」
秋斗「いいよ、梧桐行くんだろ……」
夏乃「ねえねえ今度化粧でもしてみる?」
秋斗「また機会あったらな……」
――雪城市 雪城高校2F:美術室――
夏乃「木を隠すなら森の中って言うよねー。どんな森があるのかさっぱり知らないけど」
莉乃「1.2mってことはまず目立つと思うんですけど……」
みい「たぶんすごい作品なんでしょうけど、変なのばっかりですね」
莉乃「確かに……。美術品はよく分からないものだらけな印象がありますね……」
夏乃「わかる人とわかりたい人に伝わればいいものだしね。興味なきゃそんなもんそんなもん」
▶莉乃 哨戒
失敗
▶みい 信用
成功
みい「すいません、木彫りの熊って見かけませんでしたか?」
美術部員「木彫りの熊は見てないけど、2Fで熊に襲われたとかどうとか言う奴がいたってのは聞いたよ。それじゃないの?」
莉乃「生きている熊……、が2Fにいるわけないですよね……」
夏乃「うーんさっそくとんだ怪談話……。まー成長の早いこと」
みい「この学校って熊が出るんですか?」
美術部員「出るわけないじゃない。だから与太も与太よ。後写生の邪魔だからどっか行ってくれない?」
みい「――ごめんなさい」
莉乃「2Fにいくしかないですね……。忙しいところありがとうございます」
――雪城市 雪城高校3F:生徒会室――
▶生徒会に入るなりクローゼットから制服を回収して着替えました
梧桐「――ふー。生きた心地がしなかった……」
秋斗「今日もう疲れたし帰っていいかな……」
エイリオ「中等部の奴もあってよかったー!」
黒川「女装……?いやまあどうせ祓川せんせーの差し金だろ。うちのためにすまんなミステリ部」
秋斗「理解者だ。いやあありがとう助かった」
梧桐「――普通の人付き合いって、こんなに心に来るんですねぇ……。これからはもう少し、人と向き合ってみようかな…………」
緋奈「ということで、
黒川「一応自己紹介しとくか。俺は
秋斗「同じ生徒会なのに?」
エイリオ「柏木先輩も生徒会じゃなかったの?」
緋奈「うん?生徒会だよ、しかも副会長。何故か仕事があんまりないんだけどねー」
梧桐「――あれ?っていうことはぁ、他の生徒会の人たちは知ってたんですかぁ?」
黒川「そうだ。こんな面倒なこと極力巻き込むわけには行かないだろ?お前らもあの祓川せんせーのお守りなんてようやるよな」
秋斗「してるっていうかさせられてるっていうか。なんであの部活入ったんだろうな俺ら……」
エイリオ「確かに大変だけど楽しいですよ!」
エクレア 「ワタクシは一向に構いませんわ!」
梧桐 「――人って優しさで生かされてるんですねぇ……結局巻き込まれてますけど」
緋奈「こんな大所帯で仕事の邪魔しちゃ悪いけど、クマ探しの間だけ我慢してね」
エイリオ 「それで、木彫りの熊っていうのはこの部屋にあったんですよね?どこにあったの?」
黒川「そこだ。床の色が変わってるだろ?」
▶梧桐 オカルト知識
失敗
▶エクレア 視線
失敗
▶エイリオ 質問
成功
▶緋奈 観察力
失敗
梧桐「んー、といってもパッと見じゃわからないですよねぇ」
エイリオ「結構大きいよね!一人じゃ大変そう!」
エクレア「犯人?は一人じゃないかもしれませんわね……」
黒川「生徒会の情報つってもなぁ……。最近のラノベブームで生徒会に幻想を抱くやつが増えたからって、10年くらい前に校長が勝手においたらしい。それ以上は俺は知らんぞ」
エイリオ「ラノベとかの生徒会はなにかと凄いものね!でもだからって木彫りの熊ってどういう対策だったんだ……」
黒川「まあ置いてから生徒会の戦績が上がったのは事実だけどな」
緋奈「うーん……?こういうのって痕を見ればわかるってのが通説だとおもってたけど、全然わからないなぁ」
秋斗「と言うか結構でかいんだろその熊。扉抜けられるんか?」
エイリオ「持ち込んだんだから、持ち出せはするんじゃないの?分解できるとか!」
緋奈「扉外したんじゃない?」
黒川「いやいや、重すぎて動かしてないんだよ。掃除の時とかも無視するくらいで。――だからすぐ見つかるだろうって探してたんだけど、もう3日も見つかってなくてな」
秋斗「ひきずった後とかあったらすぐわかるもんなあ」
緋奈「えっもうそんなに経つの? 勝手に歩きだして逃げたとかそういうのだったりする?」
エイリオ「木彫りの熊と思ってたけど木彫りの振りしてる熊だったってことー?」
エクレア「随分大人しい熊ですわね……」
黒川「だからミステリ部にかいちょーが依頼したんだろ?人手が足りてないのもマジもマジよ。――柏木には伝えてなかったけどな」
エイリオ 「柏木先輩……大事にされてるんだね……」
緋奈「そこはしらないけど、今までもよく気づいたら終わってたみたいなことあったし全然気にしてなかったよ」
秋斗「そもそもそんなでかいもん置いておいてじゃまにならない場所ってどこよ」
▶秋斗 地図
成功
▶緋奈 質問
失敗
▶エイリオ 動物知識
失敗
秋斗「まあ教室にあっても目立つだろうし、普段使わないとこ重点的に見てみますかね」
黒川「俺らのいざこざっつってもなぁ……。かいちょー様が廃部にしたのなんてそれこそ両手超えるぜ?1個ずつあたるのはきついと思うぞ」
緋奈「うーん。なんか広い教室専有してる部活とかあれば、犯人になりそうな気もしたけどなぁ……」
秋斗「あーそれこそ部活なら変態部とかどうよ。あそこならどういう経緯で廃部になったとか、今どうなってるとか詳しいんじゃない」
梧桐「あー、あれでも結構役立ちますもんねー。行ってみますかー?」
エイリオ「パイセン珍しく冴えてるー!」
秋斗 「おう、俺はいつも冴えてるぞ」
緋奈「とりあえず別なところを見に行きましょうか。ここで探して見つかるなら瑠璃ちゃんとかが見つけてるはずなんだし」
黒川「じゃあ頑張ってくれよー俺はここで連絡待ちしてるからな」
秋斗「任せとけい」
――雪城市 雪城高校2F:多目的室――
▶誰もいません。鍵もかかっており、部屋も真っ暗ですね
夏乃「管理って意外と適当だしあいてたりして……」
▶夏乃 忍び足
成功
▶みい 闇目
成功
▶莉乃 早業
成功
▶部屋を覗き込むと、青い悪鬼が周りに纏わりついた、焦げ茶色の木彫りの熊が溶けるように多目的室の床に溶けたり現れたりしています。その後、覗いてる窓に猛然と目の前に迫ってき、窓や扉ごとなぎ倒して何処かに去っていきました。身体は跳ね飛ばされ、石の床に背中を思いっきり打ち付けます。
5ダメージ
[みい:庇う 夏乃]
▶夏乃みい莉乃 正気度判定
全員成功
夏乃「さてさて中には何が……。きゃっ!?」
みい「ととっ……」
莉乃「いったい…………大丈夫です?」
竹岡「おいお前達!何をしている!」
▶移動型の悪鬼が去っていった後、先生が壊した扉や窓を見かけ声をかけてきます
莉乃「逃げよう……!」
――雪城市 文化クラブ棟:変態部――
七歌「だから七歌は嘘なんて言ってないよ!!信じてよ蓮!」
木場「いや……、熊なんていないだろ……?黒川だって多分『いやいやないっすよかいちょー様がいるんだぜ?』とか言うに決まってる……。っていらっしゃい。ミステリ部か」
秋斗「たのもー」
エイリオ 「こんにちはー!ミステリ部でーす!」
梧桐「おー、今日は部長がいるっぽいですね~」
秋斗「おっとコレは失礼。お取り込み中なら出直します」
エクレア 「お邪魔しますわ。熊とは何の話ですの?」
七歌「あの……、えっと……。文化クラブ棟に来る時に外から高校の窓を見たら熊が走ってたの」
緋奈 「わぁお。これ適当に行った熊がひとりでにあるき出したってやつ、濃厚だったりしちゃう?」
秋斗「えぇ……」
エイリオ「え!?校内に熊が出たの!?いくら雪城がそのアレだからって……」
梧桐「まぁ常識に囚われちゃいけないってことですよねぇ」
木場「で、要件はなんだ?まさか雑談しにうちに来たわけでもないだろう」
緋奈「もちろん雑談じゃないよ。熊を探してるのよ。動かない木彫りのだけどね」
エクレア「まぁ……。熊が走っていたのは何階のどの辺りですの?」
木場「は?」
秋斗「生徒会室のでかい木彫りの熊が盗まれたらしくて、追っかけてるんですよね」
七歌「――――外から見ただけだから……。高校の方の2Fなのは間違いないけど……」
秋斗「というか窓から見えたってことはそれ熊を運搬中だったのでは?」
エイリオ「パイセン冴えてるー!」」
秋斗「俺はいつも冴えてるぞ」
エクレア「2Fですわね!ああ!すぐにでも向かいたいですわ!」
▶緋奈 質問
成功
木場「隠せそうな場所って言ってもな……。
緋奈 「本人からなら別にいいんだけど、真似されて言われるとすっごく腹立つね」
木場「似てるだろ?声真似は得意なんだ」
梧桐「じゃあ、高等部の2Fの方にあった部活動の中で恨みを持ってそうなの……、だったら候補があったりしますー?」
木場「いや、高等部2Fは古参部活しかない。文化クラブ棟ならいくらでもあるが会長に潰されるような部活はないな」
梧桐「――なるほど」
緋奈「じゃあさ、生徒会乗っ取ろう!とか裏生徒会!とか痛そうなこと画策してた部活とかないかな」
エイリオ「痛そうなことしてるってのはオレ達の事かもね?」
秋斗「おっときついお言葉」
木場「ないな。会長なら『また緋奈ちゃんが妄想を喋ってるわ……どうしたものかしらね?黒川くん』とか言いそうな言葉だな」
梧桐「――ふだんどう思われてるんですか?まー俺が言えたことじゃあないっすけどねー」
緋奈「あれ?私気付いてないだけで相当痛い子……?」
秋斗「と言うか上手いな口調の真似」
エクレア「まーだーでーすーのー?」
▶エクレアはつまんなさそうに机をパチパチ叩いてますね
七歌「――――――さぁ。れ、部長の教室何処かなって見てただけだしそこまで詳しく見てない」
エイリオ「……そっかー!ありがとう!現地に行って調べてみるよ!」
秋斗「じゃあ向かうか。おじゃましました~」
梧桐「視聴覚室か多目的室、って目星が出来ただけでも収穫っすよねぇ。度々お世話になりました~」
エクレア「今度お礼をさせていただきますわー!」
梧桐「――ところで視聴覚室はともかく、多目的室って何に使ってましたっけぇ?」
木場「いや、物置だな。歴史の説明する年表とか置いてたはず」
梧桐「へぇー……、ありがとうございます。助かります。――そういう訳らしいんでー、自分は視聴覚室行ってみようかなーって思ってまーす。正直その時2F、ってのだと今いるかも怪しいっすけどね」
秋斗「重いし生徒会もいるから3Fはないとして、言うても階段降りるのもそれはそれで目立たないかね」
秋斗「まあ痕跡とかあるかもだしいったん行ってみて、なかったら下ろう」
エクレア「ワタクシも早く2Fに向かいたいですわ!!!」
エイリオ「パイセン名探偵みたーい!」
秋斗「おう、俺は賢いからな」
緋奈「賢いとか冴えてるとか、バカの一つ覚えの返しみたいだね……」
秋斗「おっと心は硝子だぞ」
梧桐「ゲッセンコーゲッセンコーゲッセンコー」
緋奈「とりあえず二階に行って、痕跡探しつつ視聴覚室?って感じかな」
エイリオ「オレ視聴覚室見てくるー!パイセンも来てよ!」
秋斗「お、おうじゃあついてくわ」
エクレア「では2階へ突撃しますわよー!」
木場「うるさい連中だな……。ところで七歌、どうした?いつもより歯切れが悪いじゃないか」
七歌「いいの!人前に出るのは苦手……、だから……」
木場「そうだったのか……。声真似の為に覚えとかないとな」
――雪城市 雪城高校2F:視聴覚室――
▶エクレア緋奈梧桐エイリオ秋斗 回避判定
全員失敗 10ダメージ
▶全員 正気度判定
エクレア緋奈秋斗失敗[秋斗:生命15ダメージ]
[エクレア:緋奈に抱きつく][緋奈:精神15ダメージ]
▶視聴覚室に近づくと、窓から見える薄暗いスクリーンから青い悪鬼が纏わりついた木彫りの熊が突進してきますね。まるで貞子のようにドロドロと溶けながら影とほぼ一体化しており、かなり視認性が悪いです。壊された扉と一緒に踏みつけられ、自分の背骨が轢むような音を聞きますね
エクレア 「さぁ着きましたw(〇×△□!?」
▶エクレアが急にこちらに吹っ飛んできて、全員扉と一緒に押し潰されますね
梧桐「つぅっ!?今の影……、目当ての熊か!?」
秋斗「うっっわ……。きっもちわっる……」
緋奈「ヴっ、げほっげほっ」
エイリオ「うぅん……。熊というより山芋だったけどぉ」
緋奈「うっ、エクレールさんやめ、ゲホゲホ」
竹岡「おい!何してるんだ……?」
秋斗「うげっ竹岡……」
▶音を聞いて竹岡先生が近づいてきます。少し疲れた顔をしています
梧桐「――せ、先生……。先輩、俺のこと庇って……それで……。ご、ごめんなさい……」
竹岡「………………はぁ。取り敢えず保健室だ。柏木、動けるか?」
緋奈「だ、大丈夫です。ちょっと休めば回復すると、思いますから……ゲホ」
エクレア「いたたた……。なんなんですの……。ヒナ、すみませんでしたわ……」
竹岡「さっきから扉ばっかり壊れて今日はなんなんだ……。良いから保健室行きなさい」
秋斗「さっきもあったんですか?」
エイリオ「パイセン顔青いよ?大丈夫ー?」
秋斗「めっちゃ吐きそう」
竹岡「ああ……。さっきも化学室と多目的室で生徒が扉と戯れててな。生徒会長に中等の女子だし、わざとではないんだろうが」
梧桐「――先輩、一度部室に戻りましょう。さっきの影がどっちに向かったかも確認してますし、早めに報告した方がいいと思うんですよねぇ」
緋奈「……それがいいね」
秋斗「ふーむ。きっと今日は厄日なんすね。扉の」
竹岡「まあいい。こっちはやっておくからちゃんと治療するんだぞ。部室にも包帯があるだろうから保健室がいやならそっちでもいい……。はぁ……」
エイリオ「先生は先生って感じの先生だね!ありがとうー!」
梧桐「はい、ありがとうございます。先生」
エクレア「ヒナ、本当に大丈夫ですか?肩を使ってくださいな」
緋奈「はい……、先生ありがとうございます。――エクレールさん、ありがとう。ちょっと部屋まで肩貸してくれると助かるなぁ」
秋斗 「先生ファイトー」
竹岡「全く……。祓川先生といい今日はどうなってるんだ……?」
――雪城市 雪城高校3F:ミステリ部部室――
青葉「そうです。内々で処理するので、はい。現状の状態から見てうちの戦力でも対処可能です。えぇ……、ゴッホゴッホヒマワリキッドボウヨミ。うんうんいやいやクッキー食べてティータイムなんてしてないからね????ってどうしたのん?その怪我……」
莉乃「はぁはぁ大丈夫でした? 二人とも……」
みい「災難でしたね」
莉乃「――――この人は……。多目的室で襲われて……」
みい「ちょっと熊に襲われたみたいで」
夏乃「はー、もぉー!それにしても、なんで私なんかを……。ううん、ありがとうね野浦ちゃん」
みい「いえ、お役に立てて良かったです。」
青葉「(ノ∀`)ノ∀`)ノ∀`)ジェトストリームアチャー」
青葉「やっぱ動いとったかーまあそこでじっとしててね」
莉乃「青葉先生、あれは一体なんなんですか」
青葉「えーとうんたらかんたら適当になんかやればええやろスプラーッシュ」
▶青葉はハサミで患部を遠隔で取り除き傷口だけ時間を急速に進め、自然治療させるよ
全員18回復
みい「ありがとうございます。」
莉乃「ありがとうございます……」
青葉「うーん……。生徒会の負の感情吸い取りまくって動いちゃったんだなー。バケモノとか、ツクモガミとかポルターガイストって言われるやつになってるわ。悪鬼適性なければ基本的に勝手にエグい風か??って思ってくれるよ。何も見えてないはずだし」
夏乃「それっぽく振舞えばもうちょっとそれっぽくなるんじゃないですか?」
青葉「今更無理なんだよなぁ」
莉乃「先生が真面目に教えてくれてるのに……。化物とか付喪神……、取り憑いているって感じなんですね……」
青葉「負の感情が取り憑くって言い方したらまあ……、そうなのかな?」
みい「壊せば良いんですかね」
莉乃「大きい猪みたいに突撃してきたんだから……・適当に壊すだけじゃだめなんだと思うんです……」
青葉「壊すってより、浄化かな。ああいうのは移動式の悪鬼で、いそうな部屋ごと魔法陣かけて閉じ込めてまるごと浄化するのが安定かな」
夏乃「今すぐそこで襲われましたけど。じゃあ先生よろしくー」
青葉「いやいや無理無理。何処にいるかわからないと魔力足んないって。私そこまでそういうのに特化してるわけじゃないし、これでも結構真面目に魔力回復してたんだよ?」
莉乃「そういえば……。さっき、竹岡先生あたりに見つかって逃げてきたので……。――何かあったらお願いします……」
青葉「はぁ……。いやまあ故意じゃないならいいけどさぁ……」
みい「申し訳ないです」
エイリオ「一旦ただいまー!」
梧桐「はー、なんなんすかぁアレ。不意打ちの突進とか、怪我だけで済んだのが儲けものっすよぉ……」
青葉「んでんでんで?怪我人アップアップは聞いてないよ?魔力も余裕ないよ??」
莉乃 「おかえりなさい……」
エイリオ「あーみんな居るー!どうだったー?」
莉乃 「襲われました……」
エクレア「戻りましたわ……。アオバ、みんなの手当てをしたいのですが……」
青葉「はい状況報告しなさいな」
▶青葉は(゜∇゜ノノ"☆パンパンと手を鳴らします
緋奈「いやぁ、ぶつかられたダメージはそれほどだと思うんだけど、心当たりのない発作で……。動けることには動けるので治療はタブン大丈夫です」
秋斗「今日はもう気分悪いんでいったん帰って明日にしませんかマジで」
梧桐「視聴覚室に入ったら、熊のような影に突っ込まれましたぁ。んで、その影は出て左、化学準備室の方に向かいましたー。以上でーす」
青葉「ハッパ使いましょうか。君たちまだ使ったことないでしょう。練習も兼ねてやってみなさい」
▶青葉は乾燥した草を取り出しますね。ものすごく怪しいです
秋斗「え、何その怪しい響き。犯罪は嫌ですよ」
莉乃「言い方がとても怪しいですね……」
青葉「ミントをファブリ━━━.゚+.(・∀・)゚+.゚━━━ズ!!に浸して乾燥させたやつよ。他にもラベンダーをファブリ━━━.゚+.(・∀・)゚+.゚━━━ズ!!したのとか、カタログに色々売ってたでしょ?もしかして薬物系だと思ってスルーしてた系?私が!私が自家製で作ったファブリ━━━.゚+.(・∀・)゚+.゚━━━ズ!!じゃ不満なわけ!?!?」
夏乃「まあ変なことはしても変なものは出てこないでしょ」
秋斗「えっあれそんな適当な葉っぱなの」
エイリオ「あ!オレもそれ似たような奴持ってる!」
青葉「ま、そうやって作ったやつをライターで炙って煙を吸ってリラックスするのよ。儀式的なもので、魔力と似たような効果が発揮されるからかなりマシになると思うわ。メンタルの安定に使うんだけど、一般人は安易な麻薬物質に頼って目に見える効果を期待して歪曲して伝わったのよ。受け売りだけどね」
秋斗「うわしかも絶対危ないじゃんそれ。えっ」
エイリオ「見た目が教育上大変よろしくないけど便利!」
青葉「は?さっきまで使ってたんですけど-ーーーー青葉先生悲しい……ポロロン」
秋斗「ああだからそんなおかしなテンションに……」
莉乃「先生のそれはそういうことでしたか」
青葉「ちーがーいーまーすー!!ちょっと昔先輩取られたの思い出して自棄酒もしただけでーすー!」
青葉「――はぁ。1個なら使ってあげるから、マネしてみなさいな。30分くらいかかるからみいちゃんも治療!」
梧桐「常にキメてるようなもんでしょ……。それでぇ、こっちの報告聞いて何もないんですかぁ?」
青葉「怪我人に喋るようなことなんてないっての。そこのソファーで寝ときなさいな」
梧桐「――このままずっと怪我しててやろうか……」
エイリオ「ずっと怪我しとくのはしんどいと思いますよー」
緋奈「とりあえず休んでていいんだったら休んでますね。」
夏乃「そのうち怪我したまま駆り出されるかもしれませんがまー好きにしててくださいね」
梧桐「駆り出す気満々ー?鬼かよー」
みい「じゃあちょっと縫いますね」
エイリオ「じゃーオレもーコレ!ブルーハーブ!」
▶青葉は雑に葉っぱを取り出すと、みいが取り出した縫い針を火で炙って煙で燻し、エイリオの持っていたやつと一緒に雑に燃やします
▶青葉 回復の草
▶みい 回復の草
▶エイリオ イチジク草
▶みい おいしい牛乳 譲渡 秋斗
みい「これ良かったらどうぞ。――期限切れてますけど」
秋斗 「お、おう……、ありがとう……?」
梧桐「――不思議と回復するもんですねぇ~」
エイリオ「パイセン少しだけ顔色良くなったね!」
緋奈「これだけ効き目あるとやっぱりやばいものなんじゃないかって思えるね。ありがとう」
秋斗「えっマジで?えっほんとに?あんなので?」
青葉「そりゃ、結局概念なんて心の持ちようなんだから、鎮静作用があるなら嫌でも落ち着くし、その実感が魔力を満たしてくれるのよ。おっと、落ち着いた^^ ――ともかく、恐らくその球磨ー多摩ーはツクモガミ化してると思うの。部屋ごと魔法陣ぐるるんってして、木彫りの熊の負の感情を部屋に閉じ込めて、悪鬼突入してボコるってわけ。あの森のくまさん何処行ったか知ってる?」
梧桐「――せんぱーい、代わりに言ってやってくださーい……。疲れましたぁ」
秋斗「さっき梧桐が化学準備室って」
夏乃「何か所か既に壊されてるみたいなんで残りはきっと数ないですよ。さあせんせー」
青葉「ホーンデットマンション。じゃあ後は固定して乗り込んでボコせば終りね。先生は魔法陣で君たちよりはー強いけど-雑魚になっちゃうからー。――頼んだ」
秋斗「魔法陣なくても襲ってきたしそのまま戦えば良いんじゃないですか」
梧桐「――また入ったら攻撃されるとか嫌なんですけどぉ……」
青葉「悪鬼じゃないんだから武器出せないじゃない。徒手空拳でお化け殺すなんて無理ゲーよ無理ゲー。有名な緑のヒゲですら掃除機使ってんのよ?」
秋斗「大丈夫。自分を信じてください」
エイリオ「パイセン。しつこい男は嫌われるぞー」
緋奈「先生は置いておいて、私達みたいな被害がこれ以上でないようにしないとね。先生の言葉嘘かホントかわからないし頼るだけ無駄じゃない?」
莉乃「まあ先生ですし……」
秋斗「いやー今日はまじで気分悪いから行きたくないんだって……」
青葉「秋斗くんが目の前でやって見せてくれれば良いんだけどね。余裕もなくなってるくらいだし無理よ無理。人払いとかもやってあげるんだし文句言わずに行ってきなさいな」
梧桐「脳筋な先輩なら上手くやれますよー、気休めですけど~」
エイリオ 「パイセンいっつも一番槍だもんねーお世辞ですけどー!」
秋斗「なんて頼られ甲斐のない」
夏乃「頼ってほしいならじゃあ頼ってあげるからほらいくよ秋斗君」
緋奈「生徒会室にあったものだし、できるだけ傷少なく取り戻したいね。――けど、あんな状態になったものを持ち帰れるのかなぁ」
――雪城市 雪城高校2F:化学準備室――
▶中でもぞもぞと動いているというのを周りの生徒が噂しているのを聞き、そのまま青葉は扉を蹴るついでに魔法陣を設置したよ。周りには急に扉を蹴る不審者にしか見えていませんね
エクレア「ワタクシの血で契約を結べ……」
青葉「じゃあ準備するから……ひゃーーーはっはっはっはっはぁーーーーっはっはっっはははははははっっはっははっはっはひょひゃっっははははははゲホッゲホッ」
▶取敢えず部屋の壁を蹴りまくった後、急に叫び、周りの生徒がビクっとこちらを見てきます
秋斗「先生それ廊下でやるのやめてもらえませんかね!?」
梧桐「目立つ目立つ……」
莉乃「こうはなりたくないな……」
緋奈「この奇声あげる人らしき何かの横に居る時間を一秒でも短くしたいから先に行くね……」
夏乃「せんせーなら駅前でだってやりそうだし言うだけ無駄じゃない」
青葉「――うん。中で悪鬼が発生してるわね。青くてよかったわね。注意引きつけてあげるから早く終わらせてよね」
エイリオ 「はーい!行ってきまーす!」
梧桐「むしろ散々やってきて赤じゃないってそれはそれでぇ……、て感じなんですけどねぇ」
秋斗「積み重ねが大事なんだよ。たぶん」
青葉「さーあさあ皆様放課後M@GIC☆祓川先生の種も仕掛けもないM@GIC☆SHOWTIME!!」
▶鳩を5羽出し、鳩が青葉の周りをくるくると回っていますね。視線が完全に青葉に集まっています。どうやってるんだ……?と疑問に思う声も聞こえてきます
梧桐「魔力放出(鳩)」
エクレア「みなさん、くれぐれも無理は禁物ですわよ!」
青葉「あーまってまって鳩どっか行かないであーまってまって」
エイリオ「そりゃ逃げるよねー」
秋斗「てなづけてないんかい!」
▶全員扉にできている青い悪鬼に飛び込みました
青葉「あー鳩ー行かないでー白い鳩結構高いんだよーあー……!――なーんちゃって!」
▶シルクハットから飛んでいったはずの鳩が戻ってきて、もう一度頭の周りをくるくると回っています。普通に拍手もし、上に目線が集中した為、こっそりと消えている他のミステリ部の面々にはついぞ気づかれることはありませんでした
――生徒会って実は権力の申し子なんでしょ?そうなんでしょ?――
▶中に入ると化学準備室に入ったのに、どう見ても生徒会室な風景が広がっていました。端っこにわかりやすいほど大きい木彫りの熊が置いてあります。その熊は一見普通に見えるが、黒いドロドロとしたもので覆われており、足元の土台は溶けて下が見えません。明らかに異質な光景が広がっています
エクレア 「――いましたわ!先ほどは出会い頭にやってくれましたわね!」
エイリオ「さっきは当て逃げされたけど、今度はそうはいかないぞ!」
梧桐「パッと見普通に見える分、気持ち悪さ増してますよねぇ」
エクレア「今度は逃がさないようにじっくり見させていただきますわよ!!」
▶木彫りの熊が徐に口をCGのように開け、紫と黒で出来た禍々しい玊を吐き出します。
緋奈「うっわ。めんどくさい奴だ。何か使えるもの無いかな……」
▶エクレア 動物知識で判定
成功
▶緋奈 観察力で判定 妖怪知識で判定
失敗
成功
▶秋斗 神道で判定 通常攻撃
成功[人間振り直し]
成功 29ダメージ
▶闇玊を薙刀で斬り潰したよ
緋奈「んー……、さすがに熊を倒せるほどのものはそうそうないか」
秋斗「気持ち悪い方からやっとこう……。いやどっちもなかなかだけど」
エクレア「ヒナ!前に出てきて大丈夫なのかしら?」
緋奈「エクレールさんのほうこそ。一番最初に飛びだして怪我でもしたら笑いものですよ」
エイリオ「パイセン慎重派ー!」
秋斗「死んだら嫌だかんな!」
▶木彫りの熊 通常攻撃
▶緋奈 回避判定
成功
[識別]
▶溶けた黒の木彫りの熊の鉤爪を間一髪で避けました。引っ掻く瞬間に溶けたものが固形化し、爪が伸びるのに気づかなければ真っ二つだった。と、本能的に思います
▶エイリオ 精神集中
▶夏乃 観察力で判定 凝縮技術 エイリオ
成功
▶エイリオは紋章を敵に刻んだ後、一定のリズムで弓の弦をはじき目を閉じて静かに息を吐きます。夏乃はにやっと笑った後、杖を思いっきり空中に放り投げます。すると、エイリオの周りに光の粒が爛々と周囲を旋回しだします
緋奈「さっきは不意打ちだったけど、見えてれば余裕よ!」
エイリオ「これでも喰らえ!――心を静かに、声なき者の声を聴け……視えざる者と相容れよ……」
夏乃「ちょっと遠いけどあそこになんか落ちてるね。近い人よろしくー」
エクレア「あそこ……?あれは……、携帯電話かしら?」
夏乃「よぅし。さあ、力を求めるか?代償は付き纏うぞ!それでも尚というなら受け取るがいい!」
夏乃「いやー楽しいなー、こんなことできるなんてねぇ」
▶みい ホーリーライト
13ダメージ
[細胞分裂(被ダメージ時、味方を召喚する)捕食する闇玊]
[スピードブースト(召喚した味方を即時行動させる)]
▶針を投げ、刺さると同時に白く爆発を起こします。それと同時に木彫りの熊から溶けるように黒い玊が出てき、エイリオを包み込むように押し倒します
▶捕食する闇玊 押し倒す(正気度判定を要求する)
▶エイリオ 正気度判定
失敗 生命精神3ダメージ
▶全身に黒いヌメヌメとした球体がエイリオの全身を包み込んで、身体中を大量の舌がザラザラとした触感で舐め回します。身体に恐怖と気持ち悪さが包み込まれ、唇に当たる唾液や匂いが自然と嘔吐を促すほどです
エイリオ「……!ひゃ……、ぁ……!んんぁぁ……!!」
▶梧桐 ポカリ 通常攻撃
成功[人間振り直し]13ダメージ
▶莉乃 牛乳 ホーリーライト
4ダメージ
[細胞分裂]
[スピードブースト]
▶梧桐は包み込まれたエイリオを避けるように端っこに剣を生み出し、引き裂くように切り払い、エイリオが解放されたのを見て、莉乃は白い爆発を起こしました
▶捕食する闇玊 押し倒す
▶エイリオ 正気度判定
失敗 生命精神3ダメージ
▶再び生れ出でた闇玊に取り込まれ、首筋をなぞるように大量の舌が舐めあげます。解放された安堵感から、感覚が過敏になりより絶望感と気持ち悪さが襲いかかります
エイリオ「ぃ……やぁ……!もぅ……、やぁ……ぁぁ!!」
梧桐「あっれぇ……、何の意味もなくないさっきの俺の行動……?」
▶エクレア 闇目で判定
成功
エクレア 「クマさんクマさん?まぁ落ち着いてくださいな?ワタクシとお話しましょう?」
▶ニヤつきながら、指を指すと木彫りの熊の周りの濁く泥付いた黒い液状のものが爆発しますね
エクレア「大丈夫ですわ!そんなに興奮されなくても何もしませんわ」
緋奈「ん?あそこにあるのは……、瑠璃ちゃんの?」
▶緋奈は落ちている携帯を拾いますね。Pll……と着信音が始まります
緋奈「えっ、拾っただけなのにかかるの!?知らない人にかかったらどうしよ……」
緋奈「もしもし……?」
黒川「――やっとかかった。もしもし!?その声は柏木だな!鷲見を派遣したからもうちょい待て!」
エクレア「ほ~ら、こんなにも無防備ですわ」
▶エクレアは腕を大きく広げて、挑発します。ブクブクと黒い玊が揮発していますね。
梧桐「――っていうかなんでここに携帯があるのさ……」
鷲見「はいはい大苦戦してるようね。――――かしわぎセンパイ?遅れた分は取り返さないとね!」
▶上から
鷲見「錆びついた汚れくらいとっとと落としなさいよね!洗い流してあげる!!」
緋奈「えっ黒川くん?鷲見さん?どういうことなの……」
鷲見「会長があの熊に携帯取られちゃってねー……。――会長は保健室よ。はぁ、走って疲れた……。メインディッシュはミステリ部に譲るわ……」
梧桐「いやぁ、是非そのままやって欲しいんですけどぉー」
秋斗「おお、おお!ヒーローが遅れてやってきた!」
緋奈 「一体どういうことなの……。生徒会って、私の居たあの場所って何だったのよ……」
鷲見「言ったなー!?禁止詠唱難しいんだからねーそもそも緋奈ちゃんがとっととボコせば問題なかったんだってー」
梧桐 「あー、なるほどー」
秋斗「よっしゃ行くか!」
▶夏乃 絆引き上げ 秋斗
▶夏乃 牛乳
▶秋斗 通常攻撃
成功 28ダメージ
▶エイリオ ウインド
96ダメージ
秋斗「よっし、夏乃はエイリオサポートしてやってくれ!!」
夏乃「この幼馴染に任せなさーい!」
エイリオ「開ッ眼!続けて喰らえ!!」
▶暴風が木彫りの熊を持ち上げ、落下の衝撃と風の刃で寸寸に切り裂きます
エイリオ「吹き荒べ風!立ちはだかる敵の肉を切裂け!為せ!大風ェ!」
▶黒く溶けるような液体は少しずつ消えていき、やがて15cmくらいの木彫りの熊になってコトンと床に落ちました。空間も金色に輝き、窓から射し込む夕陽のような色と共に眩く輝いていました
エイリオ「うぇぇ……ぬとぬとだよぉ……」
みい「さて、帰りましょうか」
梧桐「終わり終わりー、かーえろ」
鷲見「お疲れ様。いい一撃だったわ、この熊はもう何もないだろうし持って帰るわ」
▶鷲見はロープのようなもので、エスカレーターのように上に上がって脱出していきました
緋奈「――あとで瑠璃ちゃんに話しないと。それはともかく、まずは脱出ね」
エイリオ「――パイセン。ハグしましょ」
秋斗「やだよめっちゃヌメヌメしてんじゃん」
エクレア「――はぁぁぁぁ。疲れましたわ……」
夏乃「秋斗君もお疲れ様ー」
秋斗「おうお疲れ。ありがとな」
エクレア「さ、みなさん、帰りましょうか!」
――雪城市 雪城高校2F:化学準備室――
青葉「さーてお次は何もないところで桜を出します!!それーーーーーーーー」
ヒトヒラ「えっさ、ほいさ」
ギャラリー「「「「「うおー!!」」」」」
▶青葉が大仰な動きで観客の目を引きつけてる後ろでヒトヒラが桜の花びらを革鞄から取り出し、青葉の肩から撒き散らしていますね
秋斗「タネ!シカケ!見えてるし!」
青葉「適性のないやつには見えないのだ……クックックッ……黒マテリア」
みい「終わりましたよ」
莉乃「――ね?」
青葉「そっかそっか。じゃあ本日の祓川種も仕掛けも仕掛けもないM@GIC☆SHOWTIMEはしゅうりょしゅうりょー!――――後で結果教えてね」
▶生徒は興奮冷めやらぬ様子で随時解散していきます
エイリオ「うぅーーん……。きぼぢわるぃー……」
夏乃「これで稼げば早い……!?うーんさすがに夢がないなぁ」
秋斗「ちなみにさっきの鳩は」
青葉「鳩は…………………ほら」
クルッポ クルッポ クルッポ クルッポ
秋斗「一匹足りなくねえ?」
青葉「ピューフューリラー」
秋斗「逃げられたのか……」
▶青葉の服の下から鳩がぶわっと出てきます。髪の毛やTシャツがぶわっとめくりあがります。その後ろでふらふらと高城川が歩いてきます
青葉「なーんちゃって」
高城川「いたた……。不覚を取りました。報酬のベルは部室に置いておきましたので、すいませんが取りに行ってもらえると」
緋奈「あっ、瑠璃ちゃん。大丈夫なの?」
梧桐「じゃあ報酬貰ってうどん食べに行くんでおつかれっしたー」
高城川「私は大丈夫です。緋奈ちゃんもみんなとうどん食べに行ったら?」
緋奈「えっ、うん。そうする……」
エイリオ「パイセンハトは一羽って数えるんじゃないの?今日こそうどん奢ってもらうよ!」
秋斗「おっと学のなさがバレてしまったようだな。しかし 財布には 一人分しかないようだ!」
エクレア「ノゾム、ワタクシもご一緒してよろしいでしょうか?」
梧桐「――ちょっと、なんで誘導してるんすか?俺は1人で食べに行きたいんですけど……、えぇ……」
夏乃 「まあいい機会なんじゃない?」
梧桐 「――――――そんなに、すごくいい店ってわけじゃ、ないんですけどぉ……。そこで、いいなら……」
エイリオ「今日はざるうどんがいいな!もう液体は飲めないや……」
エクレア「もちろんですわ!みなさんも釜上げうどんならぬ打ち上げうどんですわ!」
――
鷲見「はぁー……。まさか毎年ちょっとずつ木彫りの熊がでかくなるなんて思わないじゃない!聞き込みしたのがバカみたい」
高城川「仕方ないじゃないですか。私も不覚を取りましたし。――それより、大郷くんにはこのことは?」
鷲見「そっちは大丈夫です!うっかりな柏木先輩と違ってバレないようにしてます!」
高城川「そう……。覚醒していない妖怪程危険なものもないわ……。緋奈ちゃんは祓川先生のおかげで助かったけど……」
鷲見「大丈夫ですって!今まで大丈夫だったんですからこの後もきっと大丈夫です!」
高城川「そう……、ね……。うん。きっと大丈夫」
――
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