S2.3 古武術部、無双する 2月7日
――雪城市 雪城高校3F:ミステリ部部室――
青葉「ひょっひょひょひょひょひょひょ。こないだ一狩りいこうぜ!したら1週間の軽傷を負ってしまった青葉先生がいざここに舞い戻れペガサス幻想してまいりましたよみなみなさま!!!」
青葉「ほら!!!讃えて!!!!はよ!!!」
叶琉(ああ、無茶したんやなって……)
夏乃「讃えて欲しいならもっと讃えたくなるようにしてください」
▶みいはさらっと無視して青葉に紅茶を入れるよ
梧桐「ミロと紫龍が好きだなー」
鏡花「は、はぁ………」
エイリオ「全治一週間だったら軽傷って言うの?」
秋斗「全治と完治ってどう違うんだっけか」
緋奈「みんながマイペースで今日も平和だ」
青葉「そらそうよ!我が世のサテライトとかー!!蘭子スペシャルとかー!!蓬莱の玉の枝とか必死でリアル避けして1週間で済むのは軽傷でしょ!!!!!!!そうと言って!!!!」
梧桐「スペードJバック激シバでもっかい俺ねー」
叶琉「あー勘弁してください、お許しを!御慈悲を!」
緋奈「激シバとかローカルルールでしょ?私のとこじゃなかったからノーカンよノーカン」
エイリオ「オレも知らないー!」
梧桐「――多勢に無勢……」
▶鏡花はおろおろしながら自分の手札と状況を見て涙目になってますね
青葉「あーあーあー……。大富豪もいいですが、今日は依頼人が来ます……話聞いて……」
叶琉「あっクールダウンした、話し聞くー」
みい「紅茶どうぞ」
鏡花「クッキーもどうぞ」
青葉「古武術部のエースが来るらしいわよ……。詳しいことはわかんないので今から呼び寄せます…………。エロイムエッサイムカタブツクロカミパッツンブシドートカモエノカタマリジャナイカコノヤロー」
梧桐「ボチヤミサンタイ」
叶琉「――呪文の一種?」
秋斗「なんて邪念に満ち溢れた呪文なんだ」
緋奈「呪文にしては後半はっきりと意味のある日本語に聞こえちゃった気もするけどなぁ」
鏡花「古武術……、強そうですね」
市姫「失礼します」
▶そう言って礼儀正しくお辞儀をして黒髪ぱっつんの女性が入ってきますね。所作がとても美しいです
エイリオ「こんにちは!」
叶琉「うぇるかむお菓子まみれる部室へ!」
緋奈「なぜだろう……。礼儀正しいだけで好感度が上がってる私がいる」
秋斗「わかる……、わかるよ……」
梧桐「先輩も大変ですねぇー」
市姫「えー……中学2年古武術部所属。
みい 「すごい」
秋斗「たちどころかは怪しいけど一応相談事は聞いてるよ」
緋奈「こんなところまで来ちゃうくらい深刻なお悩みってなんでしょう?」
エイリオ「聞いてるっていうよりいっつも投げつけられてるって感じだけどー」
梧桐 「解決策出したことも無いしねー」
夏乃「おまけに相談を解決してるって感じもしないけどね」
市姫「えっと……?先生がそのまま続けてという顔をするので続けます。古武術……、具体的には誠桜流剣術の師範代まで腕を上げたのですが、実戦形式で対戦したことがございません。どなたかご相手いただけないでしょうか?」
エイリオ「実戦形式ってつまり……、どういうこと……?」
梧桐 「――ねぇこれ絶対ここじゃないよ」
夏乃「へー、師範代!さっき中学生って言ったよね?」
緋奈「世が世なら私は切られていたのではないかと思いましたよ。武道は嗜んでるけど師範代クラスの人相手じゃ片手でひねられちゃうだろうなぁ……」
鏡花「面白そうなので私でもいいでしょうか?」
みい「梧桐先輩とか強そうだし良いんじゃないですか?」
梧桐「剣術ゴリラに勝てるわけないでしょー。先輩がんばー、剣の練習できますよ?」
青葉「やめとけ!やめとけ!そいつは誠桜流の天才だぜぇ。私にいい案がある!武道場で2時間瞑想してみると良いよ!」
市姫「お相手していただけるのでしたら男女は問いませんが……。瞑想ですか。取り敢えずやってみますね」
▶市姫は少し浮きだった足取りで出ていきました
鏡花「うーん……、一応、身体は頑丈な方ではあるんですが……。そんなに凄い人なんですか?」
エイリオ「水月さんと同い年なのに師範代だっていうんだからすごいんじゃないの?」
叶琉「せんせー!まさかのいつものですか!」
夏乃「え、瞑想と戦えるものなの?」
秋斗「と言うか何時ものじゃないとここに師範代クラスと戦える人いなくねえ?」
青葉「凄いも凄いよ。誠桜流なら上から数えるレベルらしいよ……。――――真面目な話するね。君たちはイラつくような例えば私!!!!みたいな人に出会った時、脳内で殴ったりしない?」
秋斗「自覚あったんですね」
エイリオ「先生それ自分で言っちゃうの……」
夏乃「自覚あるならちょっとは何とかしてくださいせんせー」
梧桐「視界と記憶からけしまーす」
みい「殴ったりするのは苦手で」
叶琉「受け流してるのでなんともー」
青葉「なんとかしません!!!!――――まあありそうなので続けるね。殴ったり蹴ったりはともかく、イライラの発散先を脳内でした時、そのエネルギーって何処に行ってるかわかる?」
エイリオ「普通の場合はどこにも行かないんじゃないの?自分の中でしかないわけだしー」
鏡花「ええっと……、あのよく分からない空間でしょうか?」
緋奈「人を呪わばなんとやらー」
青葉「そ。悪鬼に具現化するわけ。負の感情全般を受け持ってるんだから当然よね。人と殴り合いをしたいってのも当然負になるってこと。今武道場には悪鬼が存在しているわ。全員で師範代の子を思いっきり叩きのめしてちょうだい」
叶琉「うーんそろそろ慣れ始めてきました」
秋斗「うわあ行きたくねえ……」
鏡花「VR空間で戦闘するような感覚でしょうか……?」
梧桐「思想が現代のものじゃないよね~。だからこそあのレベルまで行ったのかもしれないけどー」
みい「怪我してもちゃんと準備はしてありますので」
緋奈「師範代が元とか強そうで嫌だなぁ……。怪我で済むといいなぁ……」
エイリオ 「1:1なら絶望的だけど、みんなでやれば怖くない!って事かな」
夏乃「ちなみにここの皆さんが急に瞑想の中に出てきたんですけどなんですか?とはならない?大丈夫なんですか?」
青葉「脳内に反映されるはずだから、思考シミュでも負けた!っていうのはあの子にとって強い刺激になるはず。ということで行くよ」
梧桐「面白いくらい解決策提示しないなここ」
秋斗「根本的な解決にはなってるのかもしれないけど、なんかこう人助けしてる感覚とは違うよな……」
叶琉「変身、物理、解決……。うーんマジカル筋肉式」
エイリオ「あっちはいくら殴られても怪我しないだろうけど、こっちはなー」
――雪城市 雪城高校別館:武道場――
▶武道場には市姫が一人、正座しているのが見えますね。市姫の他には誰もいません。よくよく見ると床には魔法陣が書かれており、黄色い悪鬼が出現しているのが見えます
青葉「――さて、私が正面から奇声上げるから、後ろからこっそり悪鬼に侵入してね。しばらくは瞑想解けても私に釘付けになるはずだから」
秋斗「奇声を上げないという選択肢は?」
叶琉「斬新なおとりですね先生」
エイリオ「オレたちがこっそり入る意味があるんだろうか」
緋奈「あぁ……、体とか立場とか張ったいい先生に見えそうなんだけど手段がすべてを台無しにしている……」
青葉「私のキャラ付けだから絶対大事。はやいとこモトラドとかと契約結んでね」
鏡花「先生、くれぐれも通報されないように気を付けてくださいね」
梧桐「先生もうマンドラゴラにでもなったらどうです?」
夏乃「気を引くにももう少しありますよね」
秋斗「絶対そのキャラ付け見直したほうが良いですよ……」
梧桐「っていうか道場って隠す場所ないんじゃ……」
叶琉「危ない人の枠から外れる気がない人なんて初めてみます」
夏乃「そこを含めて危ない人なんでしょ」
緋奈「先生は置いておいて、礼儀正しかったあの子のためにもがんばりますか」
エイリオ「なんであれ困ってるなら助けなきゃ!」
青葉「怒濤のツッコミやめろやめろ!!!個性をつけるってのは大事なんだぞ!!ヒロインレースとか!!」
▶全員が本を床に置いて、お祈りをしたのを見て青葉は武道場につかつかと入っていき、大仰な動きをしますね
青葉「さあさあ我らミステリ部の奇術!!とくとご覧あれ!!私のペガサスストリームを聞けぃぃ!!」
鏡花「さて、行きましょうか」
秋斗「あれなんて言い訳するんだろうなあ」
夏乃「言い訳するくらいなら最初からしてないんじゃない」
梧桐「はー……、あの先生の心臓に白い薔薇でも刺さんないかなー」
――静寂の武道場――
▶悪鬼に入っても、入る前と全く同じ武道場が佇んでいますね。ただ違うのは、中心に目を瞑った少女が一人、隙なく立っていることでした
市姫「なるほど……。脳内で戦うとは流石奇術ですね。――ということは、私の中に勝手にやってきた侵入者撃退すればいいんですね。燃えてきました」
エイリオ「わー……、飲み込みの速さが流石師範代だー」
鏡花「マルチ・マジック・デバイス起動!試用者権限コード・術式拡張コードオン!」
秋斗「うっわ相手本人かよやりづら」
緋奈「せめて一刀両断されないように……。がんばろう……、うん」
梧桐「えげつない実力差が見えるんですけどぉ……」
市姫「脳内とは言え先輩方を殺してしまうのは後味が悪いので……木刀にしますね」
▶真剣に見える刀をスムーズに納刀し、そのまま別の刀を抜刀するよ。木刀に変わっていますね
鏡花「流石に真剣は……、痛そうですね」
エイリオ「パイセンあんなこと言われてるよ!どうするの!?」
秋斗「いやあありがたい配慮すぎるでしょ……」
みい「縫えばなんとかなります」
▶全員が戦闘準備を整えたところで、市姫は口角を釣り上げ、威圧感を漂わせ始めます
市姫「みなさんファンタジーみたいですね!!昂ります」
[不意打ち]
▶市姫 桜花三段突き(威力1.5倍して3回通常攻撃)[足刀蹴り/小手打ち]
▶緋奈 回避判定
失敗 21ダメージ
[みい:庇う]
▶気づけば緋奈の眼前に木刀が迫って来ていましたが、パッチワークで空間を切り取って無理やり自分の方向に突撃させてみいは攻撃を庇ったよ
市姫「桜花!三段突き!!」
みい「おっとっと……」
市姫「まだまだ!」
▶市姫 桜花三段突き[足刀蹴り/小手打ち、峰撃ち]
▶みい 回避判定
放棄 23ダメージ
▶みい 致命傷判定
成功
[識別]
▶急な方針転換を生かして、空中でそのまま三角飛びをして空中を飛び交い、更に連撃をみいに打ち込んだよ。桜の花びらが市姫の周囲にひらひらと飛び交っています
みい「――着込んでるんで大丈夫だと思ったんですけどね……」
市姫「ふう……、一人!」
秋斗 「いやエッグいどころの話じゃなくねえ!!?」
梧桐「――せんぱーい、あれ人って思っちゃ駄目なやつですよぉ……」
エイリオ 「――あばばば…………みいちゃぁん……」
緋奈「野浦さん!? ちょっとこれ洒落になんないよ!本気でやらなきゃ全員ミンチよ!」
夏乃「人間ってあんな動きできるんだね……」
鏡花「こういう時は……、『権限行使・ウィークポインター』!」
エイリオ「こ、これでも喰らえ!」
市姫「おっとファンタジー!!ファンタジー要素来ましたよ!流石噂の青葉さん!」
▶市姫は身体に紋章を刻まれるのを見てウキウキとして、動きの勢いを1段階あげます
秋斗 「なんか夏乃みたいだなあの子」
緋奈「こうしてるだけなら鈴倉さんみたいなんだけど……、物騒すぎて……」
梧桐 「あれが2人は嫌だよねぇー……」
秋斗「えぇ……、こんなんどないせえっちゅうねん……」
夏乃「ねえ私が組めば前衛後衛バランス良さそうじゃない?」
秋斗 「頼むから今あっちに行くっていうのはやめてくれよ……?」
鏡花「回復は私にお任せ下さいね」
秋斗「ええいやるか!!」
▶秋斗 通常攻撃
クリティカル 51ダメージ
▶目で追うのも難しい市姫にちょうどよく振りかぶった薙刀の刃が市姫の腹を切り裂くよ。市姫は自分で腕に刀を引き抜いて痛みで相殺させていますね
秋斗「よっしゃどうだ!!」
市姫「おっと……、薙刀をここまで使いこなせるとは」
鏡花「凄いことになっていますね……」
エイリオ「師範代相手にいいの入ってる!パイセンカッコイイー!」
秋斗「俺もびっくり!」
緋奈「当事者じゃなければ楽しく思えるくらい映える絵なんだろうけどなぁ……」
梧桐「あの2人の一騎打ちでいいんじゃないですかね…………」
鏡花「さ、流石にそれはちょっと……」
秋斗 「いやそれ俺死ぬから」
▶エイリオ 迫撃砲
▶緋奈 通常攻撃
ファンブル[一番近くの味方に通常攻撃:鏡花]4ダメージ
▶斬り掛かった緋奈のワイヤーパーツを市姫が巧みに誘導し、鏡花の杖に括り付け鬱血するまで締め上げたよ
エイリオ「その刃にオレの意思をプレゼント!」
エイリオ「パイセンもっと頑張って!」
秋斗 「これ以上どう頑張れと!?」
緋奈 「やるしか無いでしょ、まだ死にたくないもの」
鏡花「きゃっ!?い、糸が!糸が!?」
緋奈「ああもう!なんで震えてるのよ!コントロールもできやしないじゃない!水月さんごめん、けど水月さんでよかった!」
市姫「同士討ちですか?のんきなものですね」
エイリオ「――パイセン!」
秋斗「なんで毎度俺の方に振るの?」
▶夏乃 エンゲージ
夏乃「そんな秋斗君にいいことを教えてあげよう。女の子といると強くなれるんだよ!」
秋斗「なるほど!ありがたいけど別にこの状況の水月じゃなくても良かったんじゃないかな!夏乃とか!」
エイリオ「――パイセン……」
鏡花「え、ええっと……、す、すみません……?」
夏乃「呼んでくれるのは嬉しいけど私じゃないでしょー」
秋斗「ええいこっちを見るでない!――水月はなんかゴメンな!!」
エイリオ 「パイセンが振った形になってるけど……」
秋斗「大丈夫。……誰も悪くないからこの話は終わろう」
▶鏡花 リザレクト
鏡花「ええっと、それじゃあいきますよ!……『緊急用権限行使・リザレクション』!」
みい「んんっ……、にゃ?――ふむ……、ありがとうございます」
鏡花「いえいえ、当然のことをしたまでです」
市姫「ああーっ!!ファンタジーずるい!ずるいですよ!何でもありですか」
▶市姫はぷんぷんと怒って地団駄してわかりやすく抗議してますね
秋斗「そっちはファンタジーじゃないのにかなりお強いですね……」
鏡花「え、いや、流石に殺しかけてましたからね……」
▶叶琉 時の刃
18ダメージ
▶時の力を弾丸に込めて死角から撃ち抜いたよ
▶みい フィールドプロテクト
▶全員の鎧や小手に繃帯をぐるぐると巻いて補強をかけたよ
▶梧桐 ドロースス
15ダメージ
▶ポケットから即席で作った秋斗の薙刀をぶん投げ、更に死角から袈裟斬りしたよ。市姫の道着の紐が切れてさらしが見えています
叶琉「――早く終わらせましょう……、心が落ち着きません」
市姫「おっとっと……。見えない斬撃とは見かけによらない人ですね……、要警戒です」
みい「とりあえず包帯でぐるぐる巻きにしてたら衝撃少なくなりますよね」
エイリオ「凄い量だ!どっから出てきたんだ!」
市姫「流石ファンタジー……。何でもありですね……感心するばかりです」
梧桐「正面から切り結べないなら……、奇策を用いろってことだよねぇ」
梧桐「――すぅー……隠し玉の見よう見まね。キル・ジュリエットォ!」
市姫「うわわわっ。胴着切り裂くのは変態さんですよ!」
梧桐「――むしろその程度の攻撃にしかならないんだ……」
鏡花 「……………え、ええっと」
エイリオ「――パイセン!」
秋斗「だからなんで毎回俺に振るの!?」
梧桐「――――割と手応えのある技だと思ってたんだけどなぁ……」
市姫「むっつりさんとヤバそうな人2人を同時に対処するには……」
▶市姫 桜花三段突き[足刀蹴り/小手打ち、一閃、薙ぎ払い、峰撃ち]
▶夏乃梧桐秋斗叶琉鏡花 回避判定
夏乃梧桐叶琉鏡花 失敗 15ダメージ
▶桜の花びらをひらひらと全身に纏わせたあと、目に見えないほどの速さで攻撃してきます
市姫「1歩音越え 2歩無間…… 3歩絶刀!!桜花三段突き!!――一度言ってみたかったんですよねこれ」
夏乃「多対一で普通に渡り合うのはおかしくないっ!?」
鏡花「ぐっ……、体力が半分くらい持ってかれた感じですね……」
叶琉「っ!くっ、ふぅ」
梧桐「くうっ……。ほらー、やっぱり先輩だけが殴ってればいいんですよーこれぇ」
秋斗「いやほらみんながいたから何とか避けられただけだし……」
みい「あ……、何か無理に避けなくてもここまで届かなかったんですね」
エイリオ「――傍から見ると嵐そのものだ……」
秋斗「これ周りを犠牲に自分だけ生き延びた的なクズの発言だったのでは?」
緋奈「クズでもなんでもいいからさっきみたいに!早く!」
秋斗「萩原ですがクラスメイトが辛辣でしんどいです」
梧桐「さっさと殴りに行ってくださーい屑みたいなせんぱーい……。胴着がーとか言って手加減するの無しっすよぉ……」
市姫「これが責任転嫁……。勉強になります」
エイリオ「パイセン頑張って!」
秋斗「胴着以前に普通に女の子殴りに行くのが嫌なんだけどなあ……」
▶秋斗 通常攻撃
成功 32ダメージ[迫撃砲]7ダメージ
▶さらしが解けそうになって、一瞬気が抜けた隙をついて市姫の首手前に薙刀を当てますね。市姫がゆっくりと木刀を床に落とします
市姫「お見事……です……。参りました……」
▶武道場の空間がジリジリと金色に光り、少しずつ空間が光り輝いていきます
秋斗「うおおおお怖かった……」
エイリオ「いやいやどう考えても一人でこの人数相手にしてたのおかしいからね!?」
鏡花「危なかったですね……。この人が私達と一緒に戦えれば凄く心強いんですが……」
市姫「脳内とは言え……、いい勝負が出来ました。現実でも真剣で是非お願いします……」
▶市姫は先に消えて姿ごとなくなります。どうやら瞑想状態から覚醒したようですね
緋奈「現実ではちょっと……、うん。もっと手加減してくれないと学校に来れなくなっちゃうからねーははっ」
秋斗「わかる……。でもさすがにこのレベルの部員を手放せないよな……」
エイリオ「ほら!うちって兼部おっけーじゃん!?」
鏡花「うっ……、結構服まで斬られてますね……。木刀のはずなんですが……」
叶琉「は、早く戻りません……?あ、足が、子鹿みたいに、震えてるんです……」
秋斗「まあいいや出よう……。疲れた」
――雪城市 雪城高校別館:武道場――
青葉「セイントセイヤータララーララララーラララーユアーショックーアノコノスカートノナカーキャー」
エイリオ「うひー!今日は怪我は無かったけど怖かったー!」
緋奈「今の子が知らない曲を混ぜまくってめちゃくちゃになってる……」
鏡花「痣、できてたりしませんよね……?」
市姫「ふぅ……。いい果し合いでした。どういうことをしたかはわかりませんが、ありがとうございました」
青葉「うちの部員もなかなかでしょー???鎌やら薙刀とかー」
叶琉「ありがとう、ございました……。えーっと、桜花雷爆斬、でしたっけ?アレ凄いですね……。うーあしが」
梧桐「――そりゃよーござんした……。でも流石ですねーせんぱーい、凄かったですよー」
秋斗「おお、なんかちゃんと褒められたの久しぶりな気がする。やったぜ」
エイリオ「パイセン今日のMVPですね!」
緋奈「ほんと萩原君がMVPよね。というか薙刀ずっとやってたの?ってくらい凄まじかったけど」
秋斗「いや正直俺も自分の才能にびっくりしてるぜ……」
市姫「そこの男の先輩二人は不埒なのはわかりましたが……。例え遊戯だったとしても楽しかったです。ありがとうございました」
梧桐「――ふつーに褒めたけど失敗かー。先輩自体は扱いやすいんだけどなぁ」
緋奈「あれ?死ぬ気で頑張ってたのに遊びレベル……?耳おかしくなったかな……」
夏乃 「瞑想は瞑想ってことでしょきっと、多分……」
鏡花「うう……。あ、足に痣が……」
青葉「はいはーい帰るわよー。――――こっそりピクシーサークルしてあげるから早く戻りなさいな」
秋斗 「お邪魔しましたー」
エイリオ「激戦だったからお腹空いたー!MVPのパイセン!うどん食べたいです!」
みい「あ、鈴倉先輩……。帰る時肩貸してもらってもいいですか。何か動きにくくて」
夏乃「大丈夫?なんなら抱っこでも……、いやさすがに厳しいかな」
秋斗「そういえば先生、あの子ミステリ部に入れて俺たちは退部しちゃだめですかね」
梧桐「思いっきり手加減されましたしね~」
青葉「あの子夜叉適性ないのよ。……ああいう逸材は真っ先に試してるよ」
秋斗「うーんかなしい」
鏡花「適性の問題ですか……。成長すればいつかお父様と一緒に戦える日が来るんでしょうか……?」
エイリオ「ねー!パイセンうどんー!うどん食べたいー!」
秋斗「おう、たべてらっしゃい」
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