S2.1 ミステリ部、女子会する 1月31日
――雪城市 ファミレス某所――
緋奈「いやまさか、ノリで言ったあの新米教師()に騙された私達を慰める会にこんなにも人が集まるなんて、私感動で泣きそう」
鏡花「呼ばれたので来ましたけど……。そういう集まりだったんですか?」
緋奈「2割位は本気で、残りの8割は最近始まった新作のパフェが食べたかった、です。だって一人じゃファミレス入りづらいじゃん!」
夏乃「気にしないで入ればいいんじゃないですかね?そういうのって」
鏡花「最近はお父様も忙しいので外食は殆どしていませんね……」
▶みいは無言で水を取ってきて全員分配ってますね
緋奈「あ、ありがとう。さて注文しますか! 私はもちろん新作のパフェ!」
鏡花「私は普通のパフェにしておきます」
夏乃「じゃあ私も新作の~」
みい「じゃあ、コーヒーゼリーのを」
緋奈「決まりね。じゃあ……、店員さーん!新作2つとこれとこれを一つずつくださいー」
緋奈「今更だけど今日ここに居るのって鈴倉さんくらいよね。普通なの」
夏乃「あんまり意識させちゃだめですよ、テンションあがっちゃうので……!」
緋奈「正直意識してなきゃみんな普通だと思うけどねー。普段はこんなだしさ」
鏡花「そうですね。――私もまあ、あの姿の時以外は変わらないと思います」
緋奈「水月さんって格好変わると性格まで変わっちゃうタイプかー。気持ちはわからなくもないなぁ」
鏡花「性格……は、どうなんでしょうか?少なくとも身体は凄く頑丈になっている気はしますが……」
みい「私は、学校に行く時以外は大体猫で過ごしてますね」
夏乃「姿を隠してその辺に潜んでるのがまたいいんじゃないですかー」
緋奈「それじゃあ今の鈴倉さんの周りは理想とか天国みたいな感じってわけだ」
夏乃「とても楽しいですねぇ。日常ふとした瞬間に、彼の人は人の外のモノかと疑ってしまってもうダメです」
鏡花「私の場合は身近にお父様がいるのであまり気にならないですね……」
緋奈「あーそうかお父さんがそうだったのね。半分は普通ってことか。じゃあ私と同じ立場の野浦さん、自分と違う人って気になるタイプ?」
みい「んにゃ……、んん……色んな人が居るんだなって思うくらいですね」
緋奈「なるほどね。私も同じような感じだなぁ」
みい「今まで話してるのを見たり、遊んでくれる人と居るだけだったので」
緋奈「すっごく平和そうねぇ……。いやぁ平和なのはいいことだ、まったく」
みい「そういえば、鈴倉さんのこと、通学路でよく見かけるんですけど家近いのでしょうか」
夏乃「うーんどうだろ?私も野浦ちゃんどこにいるか知らないしなぁ」
みい「この辺なんですけど」
▶みいはスマホを夏乃に見せるよ
夏乃「おー?案外近いのかな。なんかあった?」
みい「いえ、その……。良かったら一緒に登校しませんか……、って思って……」
夏乃「大体秋斗君もいるけどそれでもいいならいいよー」
みい「ありがとうございます」
▶みいが薄く笑うのと同時に緋奈が夏乃に顔を近づけます
緋奈「へー一緒に登校してるんだぁ。仲いいよねーほんと」
緋奈「おっと、パフェが来たよ……!あーやっと食べれる、今まで一人で入る勇気なくて食べれなかったこの新作が!」
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