S2 ミステリ部、調査する 1月27日

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   Ⅱ 女教皇

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――雪城市 雪城高校3F:ミステリ部部室――


青葉「あー……?どうなってるんですですですですですかみんぐ……?むー……むむんむんむんムーディ勝山」

青葉「まあいいか……ちょーっとそこの悩ましげなハーレム美少年?紅茶啜ってないで私の話を聞いてくれませんかね」


秋斗「さっきのムーディ勝山で聞く気ほとんど消え失せたんですけど」

梧桐「――先輩、今度はどこで引っ掛けてきたんです?まぁ、こっちに余計なことしないでくださいね」


▶秋斗の首に絡みつくように引くほど美人な女性が絡みついていますね。エクレアのようですね


秋斗「俺だってなんでこうなってるか知りたいよ……」

エクレア「アキト、これを入れるとおいしいですわよ」


▶どう見てもオレンジに発光している粉を紅茶に入れようとしていますね


秋斗「いやーー、今のままで十分美味しいんで大丈夫です」


青葉「うーん……。チトユーリ説明しにくいんだけど。部活にも関わる話だから暇そうな人連れてきて?マジのマジだから頼んだ」


秋斗「えぇ……、まあ、はいじゃあ呼んできます」


――20分後


秋斗「これしか集まりませんでした!!」

エイリオ 「今日はナルはお休みー」

梧桐 「――はー、帰りた……」


青葉「うーん……、まあ理性のある子がたくさんいるしまあええやろ。質問は最後に受け付けるからのん」


夏乃「やっほー。あ、この前の秋斗君の」

エイリオ「パイセンの知り合い?」


エクレア「ごきげんよう、たしかアキトのガールフレンド(仮)の子でしたわね?」


エイリオ「え!パイセンと鈴倉先輩ってそうだったの!?」


夏乃「だからただの幼馴染ですって、あなたが迫ってるところを見てこれは面白いことになってるぞと思うくらいの」


梧桐 「絶妙に居づらいなー今日。というかせんぱーい、いくらなんでも部室に関係ない人連れてくるのは邪魔ですよー」


青葉「ボーイ・ミーツ・ガールしてないで話聞いてよ話ー!!!――そもそも、悪鬼っていうのが何か説明しておかないとね。私が奇声を上げて魔法陣から出してるわけじゃないんだよ??」


エイリオ「パイセンなんか言ってよ!あ、先生なに?」

秋斗「いやほら、絶対ややこしくなるじゃん……。」

エクレア「アオバが奇声を上げているのはいつものことでしょう?」

秋斗「それ絶対最初にすべき説明では?」


青葉「悪鬼っていうのは人間の負の感情に対して発生するってのは言ったような気がするからパスね。なんで悪鬼が出来るかっていうと、感情の流れが制御できなくなってるからなのね」


梧桐 「せんせーは感情のままに生きてていいですよね~」


青葉「本当に鬱陶しいとか嫌いな人が出てきたときに、見た目上平静を装ってても、心の中で悪口とか暴力とか……したことない??ああいうのが積み重なって、寝てる間とかに放出されたものが悪鬼になるの」


エイリオ「悪口は嫌いだ!口に出すとホントはそんなこと思ってないのにそう思っちゃう!」


青葉「まあイライラした時に物に当たらないいい人ほど抱え込むものなのよ。それを晴らしてあげるのがミステリ部のしごと。わかった?」


エイリオ「つまりオレたちは八つ当たり代行ってことだね!」

梧桐 「ミステリ部って言うのが名ばかりなのはー」


青葉「ミステリを解決してる体じゃないと聞き込みが怪しいでしょ?まあ先代の智慧なんだけどさ」


夏乃「まあ外から見たら十分ミステリな部なんじゃないの」

秋斗「ミステリをどうこうするんじゃなくて、自分たちがミステリになるのか……」

夏乃「いやぁだって実際変な人たちが変なことしてるなぁってところあったし」


青葉「おいおーい!!話終わりじゃないからね!いつもは魔法陣で近場の悪鬼を呼び出してるんだけど、妨害があるんだわ。ちなみにこれ高等技術だからね!!!私すごいんだよ!!それはともかく、多分誰かが魔法陣作ってるせいなんだけど、心当たりなーい?」


梧桐「先生がへっぽこなんだってことはわかりましたー」

エクレア「こんな魔法陣をほいほい起動できるなんて、アオバ以外いるわけないでしょう」

エイリオ「魔法陣ってあれでしょ?先生みたいに奇声をあげると出てくるんだよね?そんな人居たらすぐわかるんじゃない?」


青葉「いや?奇声は趣味」


秋斗「えぇ……」

エイリオ「趣味……。父さんが人の趣味を理解できなくても拒絶しちゃいけないって言ってたな……」

夏乃「せんせーって性格を犠牲に若くして強大な力を手に入れたんですよね?私わかりますよそういうの」

秋斗「あー、そういえば東里あいざと先生がやたら周囲を気にしてるのを見たことあったような」

梧桐「――先輩、そっちも範囲なんですか?ちょっと見直そうと思います」

エクレア「イケナイ香りがしますわね……。ウフフ」

秋斗「いや別に見かけただけだから……」


青葉「東里……、あいつは弱み握れてないんだよなぁ……。隙がない。悪鬼潰さないといいことなんもないから取り敢えず調査よ調査!はよはよ!!」


エイリオ「そうだよ!もしかしたら探し物をしてただけかもしれないし!人を疑うのはよくないよ!」

秋斗「先生同士なんだし先生がやったほうが早いんじゃないですかね」

梧桐「人海戦術に発破かけるしかできない先生だし無理でしょ~」

夏乃「裏から手を出せないせんせーなんてただの奇人ですからね、かわりに頑張りますよ!」


青葉「そうでなくてもいつか調査したいと思ってたし……。私は魔力上げて魔法陣強化しないといけないのよ……。これ一応善意でやってるし……悪鬼ノルマこなさないと先輩に怒られるし……。――悪いけど本当にお願いね」


秋斗「まるで仕事だ」

エイリオ「お願いは聞かなきゃ!行こうよパイセン!」

梧桐「――伝わらない善意なんて、悪意と変わらないですよ。それが、慰めのものだったとしても……。はー……、今日のは乗り気しないですねぇせんぱーい」

エクレア「で?そのアイザトという教師はどこで見かけたの?」

秋斗「乗りかかった船かあ……。確かうちの教室の廊下だったはず」


青葉「じゃあ仕事の片棒担がせるようで悪いけど頼んだわわわわにわにぱにっく」


梧桐「んー?ところで、この人もしかして部員……?」


▶今更のように恐る恐る梧桐はエクレアを見ます


エイリオ「そーだよパイセン!紹介してよ!」


エクレア「そういえば自己紹介をしておりませんでしたわね?」


エイリオ「パイセェン……」

梧桐「結構手が早いんですねぇパイセーン」


秋斗「いや俺もそんな詳しいわけじゃないし……」

夏乃 「あれだけ迫られてたんだしなんか少しは聞いてないの」

秋斗「吸血鬼らしいよ」


エクレア「ワタクシの名前はヴィヌズ=ジョーヌ・エクレール。エクレアと呼んでくださいませ?」


エイリオ「オレはエイリオ!よろしくねエクレアさん!」


エクレア「ええ、よろしくお願いしますわ」


▶ニコッと柔和に微笑むけど綺麗すぎて少し恐怖心があるくらいですね


梧桐「ヴィヌ……?吸血鬼……?――面妖な?」

エイリオ「へぇ……!だからそんなに肌白なんだ!綺麗だね!」

夏乃「えっなにそれすごい」


エクレア「ワタクシが……吸血鬼だとなにかご不満で?」


▶エクレアは霧になり、霧からすっと顔だけ出して梧桐の前にいきなり現れるよ


梧桐「!?……い、いや……唐突過ぎて飲み込めなかった、です。――梧桐、望、です。エクレール、さん」


エクレア「そうでしたのね?ええ、よろしくノゾム」


夏乃「吸血鬼が作る逆ハーレム……?うーんこれは楽しい」

梧桐 「――心臓が止まるかと思った……」


青葉「ラブコメしてんじゃねーですよ。早く行くですよ。2組で頼むですよ」


エイリオ「組み分けかぁ、パイセンどうする?」

秋斗「えぇ……俺に振るの……」

エイリオ「パイセン最年長じゃん?」

夏乃「ほら年長しっかりして」

エクレア「ほら年長者はビシッと決めるものですわ」


秋斗「じゃあ……、エクレアさん離しとくのもなんか不安だし、夏乃がいたら心強いしでこの二人連れてって良い?」

秋斗「カムバック柏木……」


エイリオ 「じゃあオレは梧桐先輩とだね!よろしくおねがいします!」

梧桐「――まぁそっちは先輩に任せた方が良さそうですからね……。そうそう、あんまり近寄らないでね」


夏乃「それでいいの?あっ私が夏乃だよよろしくねエクレアちゃん」


エクレア「ガールフレンド(仮)さんはナツノと仰るのね。よろしくお願いしますわ」


夏乃「何回も言ってるじゃん。秋斗君、そっちが持ってくなら持ってっていいんだよー」


▶にこやかに夏乃とエクレアは握手するよ


――雪城市 雪城高校:2年B組教室前――


秋斗「というわけで前に見かけたとこまで来たわけだけれども」


エクレア「ワタクシたちの教室ですわね」

夏乃 「高校の方まで何の用だったんだろうね?見かけた時はどんな感じだったの」


秋斗「なんというか、見るからに挙動不審な?」


夏乃「あれ、エクレアちゃんもここ?てっきり同じくらいかと……。ごめんなさい?」

エクレア「ワタクシは2年B組に転入しましたの。ナツノはもしかして一つ下かしら」

夏乃「そうですそうです。そっかー秋斗君と同じなんだね」


▶秋斗 記憶力[ガダーニイ]

 成功

▶夏乃 心理学

 失敗

▶エクレア 誘惑

 成功

▶東里は文化クラブ棟に行ったらしいという話を聞くことができたよ


男子生徒(1)「東里先生っすか……えっと……あ、あっち行った。あっちの方……」


秋斗「んーーー。こっちだと確かこっから文化クラブ棟の方に行ったはず……」

エクレア「ありがとう♡今度お礼しますわね」


▶エクレアがウインクして優雅に去っていきます。夏乃と秋斗が慌てて後を追います


――雪城市 雪城中学:玄関付近――


エイリオ「東里先生は中等部の3のBの担任のはずだから調べるのは中等部で間違いないよね!あの先生が行きそうなところを調べてみましょう!」


▶梧桐 記憶力

 成功

▶エイリオ 世間話 質問

 成功

 成功


梧桐「東里先生ねぇー。それなりに綺麗な先生、だっけ?男子では噂になってた、かなー」

エイリオ「だったら気にかけてる男子は多いかもね!男子たちに聞いてみよう!」


男子生徒1「あー東里先生な。びっじんだよなあ……。化粧したらぜってーエロいであれ。年上好きの魔力にやられそうだわ」


エイリオ 「へぇ……。ノーメイクであの人気なんだぁ!」


男子生徒1「俺だけやろなぁ……あの美人さに気づいてるの。いやぁたまらん。――――内緒だぞ?」


エイリオ「ほぉう、お前だけかー、頑張れよ!」


男子生徒2「あー……東里先生な……ちと待って……今思い出す……今思い出すから……あーそうそうそうそう!登山部!登山部だよ」


エイリオ 「登山部!そんなのウチの学校にあったの!?」


男子生徒2「部活多すぎるからわからんよな……」


エイリオ 「登山部ってどこで活動してるんだろう?グラウンド?」


▶梧桐は変態部の事を思い出した。取敢えず部活のことなら彼処に行けばいいと聞いた気がしたからだ。


――雪城市 文化クラブ棟:変態部――


七歌「ぶ、部長は現在調査に出かけています……何か御用でしょうか」


梧桐「つっかえな……、まぁいいや、登山部と東里先生について、最近何か聞いて無い?」

エイリオ「梧桐先輩、この子じゃないですか?以前のツンツンドレスのぉ」

梧桐「はぁ?――ああ、面倒事の元凶ね」


七歌「登山部ですか……えっと……蓮の資料は……えっと……ありました。登山部には現在部員はいません。顧問って言っても名ばかりですね。今はこの文化クラブ棟の3F左端にありますね」


エイリオ 「部活なのに部員が居ない?妙だな……」

梧桐「――それ部活として成り立ってる~?先生はなんでそんな部活の顧問してるのさ」

エイリオ「ほらー、さっき部長って言ってたのに名前呼びですよー!うまくいったんですよきっと!」

梧桐「ああそう……、鬱陶しいから話しかけないでくれる?」


七歌「さぁ……?私にはどうとも。れ……、部長ならわかるかもしれませんが……お役に立てず、申し訳ない」


エイリオ「いやいや!場所が解っただけでも十分ですよ!ありがとうございます!」

梧桐「――そう、文化クラブ棟の3Fの左端ね。どうも、助かったよ」

エイリオ 「先輩、場所は解りましたけど妙ですよ、用心して調査しましょう」

梧桐「まぁ、流石に部室に突入は出来ないし、廊下で様子見ぐらいすれば文句も言われないだろうし」


――雪城市 文化クラブ棟:2F――


夏乃「あれだけ迫られてなお普通に接する秋斗君って何気にすごいのでは?」


秋斗「おう、もっと褒めてくれ」


エクレア「そうなのですわ。アキト、ワタクシの【眼】も効かなかったのですわよ」


▶エクレアは少しだけ嬉しそうに夏乃に語りかけます


夏乃「ほほぅ、何か特別な【眼】があるのですね!?はーいいなぁ」

エクレア「特に力があるわけではありませんのよ?相手の心に訴えかけるだけですわ」


▶秋斗 ゲーム ローカル知識

 成功

 成功


エクレア「さて、文化クラブ棟に着きましたわ。マスミ先生はどこにいるかしら……」


男子生徒(2)「は?東里さん?ファンクラブのやつにでもききゃあいいんじゃね?俺は見てないけどよ」


秋斗「ファンクラブなんてあるのかあの人……。わかったサンキュー」

エクレア「誰かそういうのに詳しい方は知りませんの?」

夏乃「いやー、聞いたことないですねぇ」


戸田「ラブライ部東里先生部門元No1の私!戸田とだをお呼びしましたか!!??」


▶避難経路のはずの扉から、急に男が出てきます


秋斗「ラブライ部!?潰れたはずでは……」

夏乃「え、ていうか部門ってそんなにいっぱいあるのこわい」


戸田「部費を要求したところ、生徒会に潰されましたがラブライ部は不滅!!――――ちなみに鈴倉さんとエクレールさん部門もありますよ」


エクレア「まあ、ワタクシのもありますの?光栄ですわ!」

夏乃「奇特な人もいたもんですねぇ」


秋斗「エクレアさんって最近編入して来たはずなのに……。早いな……」

秋斗「ああそう、で東里先生のことなんだけど、普段よくどこへ行く~とかたまに変な行動する~みたいなのって何か知らないかな」


▶エクレア 交渉

 成功


エクレア「その、マスミ先生。どこにいるかわからないかしら?も・ち・ろ・ん、ただではお聞きしませんわ。こちらでどうかしら?」


▶自分の自撮り写真と、夏乃の隠し撮りをこそっと渡します


戸田「――ふむ。東里先生のことですか。今年4月に部員が入らないと廃部になるとかで、何やら最近部室に入り浸ってるみたいですね。正当な取引、ありがとうございます」


エクレア「ありがとうございます。――だ、そうですわ」

夏乃「部員を集めたいなら外に出ると思うんですけどね?人でも作り出すつもりなんでしょうか」

エクレア「まるで錬金術みたいなお話をなさるのね?ワタクシの旦……オット口が滑りましたわ」

秋斗「うーんじゃあとりあえず部室行ってみる?」

エクレア「ですわね。マスミ先生を見つけてから考えましょう」


――雪城市 文化クラブ棟:登山部入り口――


▶エイリオ 聞き耳

 失敗

▶どうやら鍵がかかっているようですね。窓ガラスに耳を当ててみましたが何も聞こえませんでした。カーテンもかかっており、中の様子をうかがい知ることは出来ませんでした。ただ、錠前は開いているようです。


エイリオ 「何も聞こえないね。誰も居ない?」

エクレア「あらエイリオ、それにノゾム、あなたたちもこちらへ?」

エイリオ「ぉあ!エクレアさん!鈴倉先輩達もここにたどり着きましたか!あ、パイセンチッス」

梧桐「――意外と合流早かったですねー。情報を辿った結果ここに、って感じでー」

夏乃「まあ学校の部室でこっそりできることなんてたかが知れてるでしょ」


――雪城市 文化クラブ棟:登山部――


東里「あら……?飛んで火に入る夏の虫……!では、ないですね……」


エイリオ「おわ!居た!」

夏乃「虫じゃないけど夏のだよー。で、なにしてるんですか?」

エクレア「ウフフ……、お上手ですわナツノ!」


東里「あなた達……。祓川先生のとこの子達よね……?はぁ……、先に取られちゃったなぁ」


エクレア「取られた……。とは、部員のことですか?」

エイリオ「部員が居ないのに部活ってなんなのさ!」


東里「開け!夢の扉!」


▶東里は持っていた棒を起点にしてくるりとポールダンスのように回り、いつの間にか書かれていた魔法陣を起動させます。ピンクに発光しており、青葉のものと性質が違うな、と思いました


エクレア「!?」

エイリオ「ほんとだ!奇声はあげなくても展開してる!」


東里「説明するならこっちのほうが早いでしょ?というか多分こうやって味方増やしたんでしょうね……。祓川先生……」


▶東里の様子をよく見ると、かなり際どい衣装に角に羽、お腹にエグい淫紋がついていますね。どう見てもサキュバスだと感じます


梧桐「――いや、そういうのもういいんですけどー……。面倒事ばっか増やさないでくれません?」


東里「仕方ないじゃない……。普通の人はこれやったら気絶するんだから適性検査にちょうどいいのよ……」


秋斗「あれ、これ青葉先生は東里先生のことは知らなかったのに逆は知ってたってことだよな」

夏乃「先生側にもこういう存在がいるんですね、この学校は本当になんなんだか……」


東里「あのお人と違って意地悪しないからちゃんと聞いてね?ここの裏山って知ってる?月森山っていうんだけどね」


エクレア「いきなりでしたのでてっきり襲われるかと思いましたわ。――ええ、名前だけなら存じておりますわ」


東里「最近あそこから怨霊……って言ってもわからないわよね。幽霊のようなやつなんだけど」


梧桐「おんみょーん」


東里「登山部はあの山を登って、お祓いとか掃除とかをする部活なんだけど、最近それのせいで事故が多発してね。安全が確認できるまで、登山部は実質閉鎖に追い込まれちゃってるのよ。――で、どうしてうちの部室へ?まさか入部したいってことはないだろうけど……」


エクレア 「ワタクシなら兼部でも構いませんわ。山登りは楽しそうですわ」

エイリオ「その意地悪をするあのお人からのお達しで調べにきました!」

秋斗「えーっとなんだっけ……。確か青葉先生の魔法が魔法陣のせいで妨害されてるから突き止めてくれーみたいなこと言われてきたんですけども」


東里「あー……。それなら多分私のせいですね……。最近怨霊が学校にも出没してまして。魔法陣で封印処理を施してたんです。私は戦う力があまりなくってですね……」


梧桐「あれよりずっとまともだ……」

秋斗 「そんな見た目してて?」

エイリオ「パイセン、女の人の見た目をネタにするのはよくないよ?」


東里「見た目がなんですか!サキュバスだって色々いるんですからね!っというか恥ずかしいからもうやめますね……」


▶もう一度ポールダンスのようにねっとりと回り、魔法陣を止めます。元のスーツ姿に戻りますね


秋斗「ああ、うん、ごめんなさい」

エイリオ 「パイセンのそういうところ好きだよ!」

秋斗 「ありがとうもっと褒めてくれ」

エクレア「アキト、ワタクシたちは見た目より弱い種族も多いのですよ?」

梧桐 「――そしてもう読めたなぁ……。これ、お使いのお使いさせられるパターンですよせんぱぁい……、帰っていいですか?」

秋斗「俺に聞かんでくれ」

夏乃「こっちのせんせーのこと知ってたらなら協力すればよかった話では?あのせんせーと協力……、って言うのはわからなくもないですけど」


東里「あの人取り敢えずボコって仲間にするタイプなので……、あんまり近寄りたくないんですよ……。私が紅葉と距離をおいてるってのもあるけど……、それはともかく祓川先生の邪魔になってるであろう魔法陣消すんですけど、そのかわり怨霊も湧き直しますので……」


梧桐「じゃあ帰りますね~。あれには体調不良でだって言っといてくださーい」

秋斗「待って待って消すの待ってせめてあっちと相談させてください」


▶秋斗が言い終わる前に夏乃は魔法陣を棒で消しちゃいました。すると、悪鬼の中のようにもやもやとした霧が学校中に蔓延し、2Fのはずですが窓からリーデットのような口だけ肥大化したゾンビみたいなやつがなだれ込んできます


▶梧桐 回避判定

 失敗 10ダメージ

▶梧桐は初動が遅れ、腕を噛みつかれてしまいますね


秋斗「わーい!遅かった!」

梧桐「――んなぁ!?あだだだだ!?」

エイリオ 「梧桐先輩!友達?じゃないよね!」

梧桐「い、るかそんなもん!」


東里「言わんこっちゃない……再封印!」


▶東里がささっと少し書き直し、リーデットゾンビは登山部室から追い出され、廊下にわらわらと張り付いています


東里「……えっと、まあご覧の通りなので、駆除もよろしくお願いしますね……」


梧桐「ほらお使いのお使いだ……」


東里「じゃあもう一度……」


▶東里がポールダンスでポージングを綺麗に決めると、再びリーデットゾンビがなだれ込んできます。


東里「ダッシュで!部室に戻ってください!!ミステリ部の部室なら安全なはずです!!!」


エイリオ「えー!そういうことになるの!?」

梧桐 「――今噛まれたんだけど……」

秋斗「そんなやばいのか……」

夏乃「事前に敵の強さがわかってよかったですね」

秋斗「若干一名の犠牲は無駄ではなかった」

梧桐「入院したいくらいですよ~ほんとさぁー」

エクレア「めんどくさいことになりましたわねぇ……」


――雪城市 雪城高校3F:ミステリ部部室――


青葉「はろはろーミライアカリだよーっということで一人捕まえてきたよー!どだった?」


秋斗「俺は月ちゃん派なんで」

エクレア「はぁ……はぁ……。つ、疲れましたわ……」

エイリオ「ひーひー……、ほんとに走って帰ってきちゃったよ……!」

梧桐「ぜぇ、ぜぇ……。負傷したんで……帰って、いいですかっ…………」

夏乃「今から帰るのは好きにしていいんじゃないですか?外の方が危険だと思いますけどね」

鏡花「――すみません、遅れまし……、皆さん大丈夫ですか?」


▶鏡花が部室の端から恐る恐る顔を出します


青葉「ま、もう悪鬼できちゃってるし、潰すか死ぬかだから。ほらほらーここで入ってきた子と私のためにも!説明よろよろ~」


エクレア「かくかくしかじか」

エイリオ「水月さん!えーっとですね、東里先生を調査してたら東里先生は学校で現れた怨霊を封印して回っていたそうです!」


▶みんなで説明をしたよ


鏡花「――怨霊ですか。また穏やかでない話ですね」


青葉「ほーん……。野良だったかぁ……、じゃあこのキモいやつらも封印といちゃったからなんだ」


秋斗「というかアレの封印解くって他の生徒大丈夫なのか……?」

梧桐「はぁ、ふぅ……。うっへぇ、まだ外にいんのーあれぇ」

エイリオ「先生がやめろっていうからこうなりました!」


青葉「見える人にとってはやばいと思うなぁ……。今悪鬼の中だし、あれは霊感、というか適性あるのしか襲わないし襲えないから。霊感ある子死にかけだと思うズェ」


鏡花「――私は奇跡的に全く会わなかったんですが、外にうろついているんですか?」


青葉「鏡花ちゃん後ろ見てみ?」


鏡花「後ろですか?一体何………………」


▶窓にびっしりと口だけが肥大化したゾンビのようなのが張り付いています。

鏡花はみるみるうちに青ざめていきますね


秋斗「えぇ……、いかんでしょ」

エイリオ 「ギャー!キモイー!」

エクレア「それらの一匹にノゾムが噛みつかれましたわ」

梧桐「――これ、なんとかなるのか……?」


青葉「大丈夫よ。これ、バイオハザード系のゾンビじゃなくて、怨霊のイメージの具現化みたいなもんだし痛いだけよ。こいつら、見えないやつにとっては無害だけど見えるやつにとっちゃ地獄のような一日になると思うな。元凶を作り出す羅刹をボコせば全部消えるから、頼んだよ。私は雑魚を雑に掃除してあげる」


夏乃 「梧桐くん具合悪いとかない?大丈夫?変化しちゃいそうなら追い出さないとダメだよね」

梧桐「お生憎だけど~走って疲れた以外は全くなんだよねぇ~」


青葉「ふひぇひゃひぇひゃへやひぇあひぇはやはやひゃひゃひゅひょひゃひ~~~~」


▶魔法陣を展開して、黄色い悪鬼を出します


秋斗「先生のご趣味の奇声!」

鏡花「て、展開についていけない」

エイリオ「先生今回のやつ賞味期限切れかけてるみたいな色してるよー?」


青葉「雑魚刈りは私とか、生徒会室にいるであろう面々を引きずり出してなんとかするから、そっちはボス討伐お願いね。これ直通通路だからすぐ会えると思うよ。後、青、黄色、赤の順番で危険だから」


梧桐「――それって今言う事……?」

秋斗「結構危険じゃん……」

エクレア「まあまあ危険ということですわね?」

鏡花「……が、頑張りましょう!」

エイリオ「パイセンはやく突っ込んで!」

秋斗「えぇ……」

夏乃「一番上じゃないらしいし大丈夫大丈夫」

秋斗「と言うか生徒会もこういうことしてるんか。かっこいいかよ。」


青葉「じゃあ魔力維持きっついし魔法陣とくよー」


▶リーデットゾンビが部屋になだれ込んできます


青葉「ふふふふふふふふ……楽しいね楽しいね!早く行かないと死んじゃうぜ!!」


▶青葉はハサミを取り出し、一人で無双ゲームやり始めましたね。返り血でずぶ濡れになっています


エイリオ「パイセン早くー!!!!!」

梧桐 「はぁー、退部したいなぁ……」

秋斗「えぇ……。じゃあ気は乗らないけど行くかあ……」

夏乃「やらなきゃ終わらないしね。さあれっつごー」

鏡花「この状態が続くのはよくないですから……。行きましょう」

エクレア「盟約に従い、ワタクシの血で契約を結べ……」


青葉「ひゃーはー!ソウルイーターにラスモーメンだぜー!!ハサミで首切っちゃったらごめんね!!!」


エイリオ「もうそこまで来てるって!!!主にせんせーが!!パイセン突っこんで!役目でしょ!!!!」

秋斗「はあ、もうじゃあ行こう!!」

エイリオ「あ゛~~あ゛~~~!!!」

エクレア「ウフフ……さあ、行きますわよ!あちら側へ!」


――朧月夜の泣く頃に――


▶中に入ると学校の中庭のようですね。お昼頃だったのに朧月夜に照らされる程暗くなっています。すすきのが何処からかさらつき、月下に照らされて腐臭の漂う怨霊が群れをなして襲い掛かってきます


梧桐「うわぁ、多いなぁ」

エイリオ「校舎の奴よりかは幾分かマシだけど臭そう……」

秋斗「と言うか数多い数多い」

夏乃「こういうのって一体一体は案外脆いやつですよね。多分」

エクレア「思ったよりこちらにもいますわねぇ……」

鏡花「マルチ・マジック・デバイス起動!試用者権限・術式拡張コードオン!」


▶エクレアは外より更に吸血鬼らしく、角と自分より大きい幅の翼をぶわっと広げニッコリと微笑みます


エイリオ「今日は矢は一味違うぞ!――――エクレアさん強そう!カッコイイ!」

エクレア「ワタクシ、見掛け倒しですわよ?」


▶エクレア 妖怪知識

 失敗


▶秋斗 オカルト知識[ガダーニイ]

 失敗[人間振り直し]


▶エイリオ 妖怪知識

 成功


エクレア「良く見えませんわね……?」


夏乃「夜といえば吸血鬼の領分なのでは……」


エクレア「ワタクシの眼鏡が見えませんこと?」


夏乃「そっかぁ……」

秋斗「さっき梧桐噛まれてるし近寄りたくねえ……」

エイリオ「パイセン突っこまなかったら何が出来るの!?」


秋斗「だまらっしゃい!できることはたくさんあるはずだ!!たぶん!――――ダメでした……」


エクレア「アキト!もっとがんばって!><」


▶秋斗 通常攻撃

 成功 30ダメージ


秋斗「やっぱこれだよこれ!!!」


エイリオ「流石パイセンだよ!」

エイリオ「やっぱり単体はそんなに強くはないみたいだね!でも毒持ってるから近づくのはパイセンに任せよ!」


秋斗「いや俺、近づきたくないからこその薙刀だからな?」


▶エイリオ ファイア

 9ダメージ


▶夏乃 ソニックブーム

 10ダメージ


▶鏡花 精神集中


エイリオ「燃えろぉ!火!」

夏乃「ほとんど残ってないみたいだし数減らすだけ減らしちゃおー」

エクレア「ナツノ!すごいですわ!」

夏乃「これで限界ですけどねー」

鏡花「――生命力を、力に……『権限行使・生命変換』!」

 

▶怨霊B スピードスター(魔法。3人に2d6)エクレアエイリオ梧桐

 5ダメージ

▶怨霊は黒く鈍く光る星を生み出し、星は回転しながら太ももをえぐるように切り裂きました


▶怨霊C 麻痺噛みつき攻撃(物理2d6。麻痺効果)

▶エクレア 回避判定

 成功


▶怨霊D 睡眠噛みつき攻撃(物理2d6。睡眠効果)

▶鏡花 回避放棄

 0ダメージ

▶怨霊は喉元をすり抜け、内側から脳に直接管のようなものを突き刺しました


梧桐「あいだっ」

エイリオ「んぅ!」

エクレア「ウゥン……!魔法ですの!?――――魔法じゃなければ対処は容易いですわ!」

鏡花「う、ね、眠気が……」

梧桐「あいつ、この前から何がしたいんだ……。まーいいや、っとぉ!」


▶梧桐 火の御札 通常攻撃[足刀蹴り]

 21ダメージ

 失敗


梧桐「風は火を助ける、か……」

鏡花「むにゃむにゃ……。もう統べられません……」

エクレア「さぁて……、かかっていらっしゃいな……!」


▶エクレアはドヤ顔で指をくいくいっとして挑発していますね


秋斗「よし、ワンモアチャレンジ。にしてもうーんこいつらなんかこう、爆発とかしそうな危うさあるな」


▶秋斗 妖怪知識で判定 通常攻撃

 成功

 成功 34ダメージ


秋斗「ついに……、ついに……!俺の知識が役立つ時が来た!!柏木にも見せたかったなあ!」


エクレア 「あら?アキト、ナツノの他にもガールフレンドが?」


秋斗「まあ友達って意味なら確かにフレンドですけどね!」


梧桐「どーこでーこーわれたの……」

秋斗「要は爆発する前にたおしゃあいいんよな!」

エイリオ「パイセン冴えてるー!」

エクレア 「どうせこんなところに閉じこもっているような怨霊にそんな大それた度胸ありませんわ」

鏡花「むにゃむにゃ……。お父様……、お見合いは流石に早過ぎます……」


▶エイリオ ファイア

 20ダメージ


▶夏乃は鏡花をゆさゆさと揺すぶったり、髪の毛をわちゃわちゃさせたり、露出したお腹とかをすすーっとなぞって起こします


エイリオ「もぉえろぉ!!火ぃ!」


夏乃「気持ちよさそうなところ悪いけど、そろそろ起きてねー」


鏡花「むにゃ……。お父様そこは……、ふやっ!?」


夏乃 「よぉーし目は覚めたかい?残すは一匹だよ派手にやっちゃえ!」


鏡花「うう……。す、すみません……、何故か噛まれたら眠気が……。痛みはなかったんですけれど……」


エイリオ「……パイセン見たね?」


▶秋斗が鏡花の胸が揺れるのを見たあと、夏乃の胸に視線移動してるのをエイリオは見逃さなかったよ!!


秋斗「まあそりゃ横で何かやってたら気になるし」


エイリオ「すごいよね!」

鏡花「え、ええっと……?」

夏乃「いーの気にしない気にしない」

エクレア「しっかりなさって、目の前の敵を倒すのですわ!」


▶鏡花 ファイア[精神集中]

 計42ダメージ

▶特大の火球を3つ、魔法陣から撃ち出したよ


鏡花 「――い、いきますよ!『保持魔力解放・三重詠唱』!……『権限行使・フレイム』!」

秋斗「うっわすげえ……」

エイリオ 「こいつぁすげぇや!」


▶最後の怨霊も倒れ伏すと、月のようなものにヒビが入りどんどん暗くなりながら空間も崩れていきます


エクレア「お疲れさまですわ!」

鏡花「お、教えられた通りに使いましたけど……。この杖一体何なんですか……?」

梧桐「散り際は美しくな、ってことか。さーかーえろ」

エイリオ「それはお父さんに聞いて!かえろー!」


夏乃「いやよくわからないままあれができるって大丈夫なの……」

秋斗「よくわかってたらもっと凄いってことかあ……」


エクレア「とりあえず、一旦戻ってからにしましょう?」


▶エクレアは影に溶けていきます。それに続くように急いで帰るのでした


――雪城市 雪城高校3F:ミステリ部部室――


青葉「ふへへへははははっはははははははHAHAHA……!!!あ、あれ……?もういないの……」


エクレア「ふぅ……。戻ってきましたわ……」

秋斗「ずっとやってたんですかその奇声……」

エイリオ「先生もお疲れ様ー!ふー!結局今回のは何だったんだろうねー」

梧桐「――これ、根本的な解決になってない……?」

秋斗「あーそういえば裏山から出てきてるって言ってたっけ」


青葉「いやぁ雑魚をばったばった鎌でちょんぎったりハサミで胴体えぐったりするのが楽しくってね!!――――月森山は君たちにはちょーっと早いかなぁ。死んじゃうよ」


夏乃「死地に飛び込むことでギリギリの成長を……?」

鏡花「し、死にたくはないです……」

エクレア 「そんな漫画みたいな展開はそうそうありませんわよ?長生きすることを考えるべきですわ」


青葉「ならば私に付き従うことDEATHね。付き従うだけで順当に強くなっていけるはずだからね!!」


夏乃「裏はともかく、表も並の先生であれば素直にそう思えるんですけどねえ」

エクレア「そうそう、マスミ先生はだいじょうぶかしら?」

梧桐 「こういう荒事をやる以上、まともな性格じゃできないってことをよく表してるよね~」


青葉「どうせ生徒会が守ってるだろうしー。ヒトヒラも送ったし死ぬことはないはずよ。はー……、野良と交渉するのは私向いてないんだってー先輩がいたらなぁ……。はぁぁぁぁ……」


鏡花「いつかはあの杖を使いこなせるようになるんでしょうか……」

エイリオ「とりあえず今回は一件落着なのかな?これで誰かの悩みが解決されたのならいいよねー!今日のおやつはー?」


青葉「あーはいはい。チョコレートケーキですよー。ゾンビに食い荒らされてなければそこの冷蔵庫に入ってるわ」


▶青葉は雑に冷蔵庫の方を見て、つまらなさそうにハサミを謎の空間にしまいます


エクレア「特製の紅茶も用意しておりますわ!」

秋斗「そういえば東里先生は青葉先生のこと知ってたみたいですけど、そこんとこどうなんですか」


青葉「そりゃあ野良なら知ってるでしょうよ。紅葉の若葉って異名があったくらいなんだよ?私」


秋斗「それがどのくらい凄いのかわかんねえ……」


青葉「超有名なんだぜー??じゃあゾンビの死後硬直の血のような真っ茶色のケーキを食べましょ食べましょ」


梧桐「――――死体の色かぁ」

エイリオ「なんでそういうこというの!?」

エクレア「食欲がなくなりそうな表現ですわ……」

夏乃「食べてしまえばみんな同じですよ!」

秋斗「食べるまでが苦難すぎる」

梧桐「――ちゃんちゃん」


――



ヒトヒラ「で、なんとか撃退したけど、あいつらなんなん?どっから湧いたんよ」


東里「さぁ……?最近になって裏山に出るようになったんです。封印するのが限界で……」

高城川たきがわ「ふむ……、私共としてもほっておけない問題ですね。――犯人はミステリ部、という線はないのですか?ほら、祓川先生とかで」


ヒトヒラ「ないない。偉そうにあいつ奇声上げてるけどあれ実際は負を集めて悪鬼を楽な位置に呼び出してるだけだから実害ないで」


東里「えぇ……それはそれで……」

高城川「ふむ……。こちらでも調査してみます。近々、そちらにも尋ねることになるかと思います」


ヒトヒラ「へいへーい。生徒会長サマは律儀ですなぁ。資源調達はヒトヒラまでよろしくな。青葉には内緒で頼むで」


東里「私にもお願いします」


ヒトヒラ「現金なやっちゃで」



――

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