PART6 青の反攻

ここまでの物語と登場人物

 レオンとリオーネの兄妹は、ロヒドゥーム城の軍人ソラスに連れられ、青の国の東の果て、リントアウゲンの街に入る。そこでソラスから明かされたのは、リオーネが青の竜の祝福を受けた不死の存在“聖女カリーン”であること、そして本来、都で“獣の王リー・アイン”と“死の風エンデ”を封じる役にあるはずということであった。真実を知り当惑する二人に、かつて滅ぼされたはずの民族“白の民ズィルヴァイス”が接近する。


 兄妹と別れたスヴェンは獣と対峙する。苦闘の末、片腕を失う重傷を負いながらも、老将ヨハンに窮地を救われロヒドゥーム城に辿り着く。


 都では、ドロゼルが謎の敵と暗闘を繰り広げ、教皇らを人知れず護っていた。鎮火祭ブレンスティークの惨劇を防いだドロゼルは、事情を知る司祭シュローヴと結び、叛乱に陰から立ち向かう。


 ファルクら残存する青竜軍は、都の窮地を救うため、宿縁のザラ平原で再び赤竜軍を迎え撃つ。レーヴェンはその作戦の端緒として、北上してくるはずの敵を待ち構えることになる。ヴォルフラム、アルサスら地方軍も連携し、青き軍人たちの反攻が始まる。







登場人物

レオン・ムート …… ムート領領主

リオーネ・ムート …… レオンの義妹。不死の“聖女カリーン


フリーダ …… 都の修道女

ルカ …… フリーダの従者。元修道士


ファルク・メルケル …… “青の壁ブラウ・ヴァント”指揮官

ギルベルト・ベルガー …… ファルクの副官。通称“猟犬”。元傭兵

ルッツ・ヒルシュ …… 騎馬隊大隊長

バルドゥール・フント …… 同大隊長

エルゼン・ツェーラー …… 攻城部隊隊長

ドロゼル・ナハト …… 特殊部隊隊長

ヤン・クラー …… 特殊部隊副隊長

レーヴェン・ムート …… 義勇軍隊長。通称“雪の獅子”

カヤ・ヴルスト …… 義勇兵見習い


ディック・コップフ …… ハイデル軍指揮官代理

アルサス・シュヴァルツ …… ディックの副官。通称“嚆矢”

ドミニク …… ハイデル軍軍医

メリン …… アルサスの恋人


ヴォルフラム・スターク …… ロヒドゥーム軍指揮官。通称“海の狼”

グスタフ・ヴァール …… ロヒドゥーム軍大隊長

ソラス …… ロヒドゥーム軍小隊長。白の民。通称“ロヒドゥームの死神”

スヴェン・ベンゲル …… 元青竜軍。通称“猛牛”

ヨハン・ベルリヒンゲン …… 遠征軍元総指揮官


シュローヴ …… 都の司祭。フリーダの師

ハーマン …… 都の司教。枢機卿

ハイメ三世 …… 現教皇


ハイシュ・ミュラ …… 海賊の頭目。通称“小鮫”

シフ …… 海賊の副頭目。ハイシュの異母弟


グラウ・ティグリス …… 赤竜軍将軍

ベルキウス・ガルバ …… 赤竜軍将軍

オーリオ・ロサ …… 赤竜軍将軍

アレス・インサーニア …… 赤竜軍将軍

フォス・ヴァルパイン …… 赤竜軍将軍。ザラ平原にて戦死


獣の王リー・アイン …… 都に封ぜられた黒の民の王

グリアン …… 王の長子

ティーナ …… 王の子

ドリヒ …… 王の子

ファラ …… 王の子

クリーオ …… 王の子

グィー …… 王の子。ウォルベハーゲンにてレオンに滅される


ハンス・ヴルスト …… ポルト軍指揮官。“青の壁ブラウ・ヴァント”にて暗殺される。カヤの亡父

ラルフ・イェーガー …… ハンスの副官。ポルトにて戦死

ゴリアト・ルーエ …… ヨハンの副官。ザラ平原にて戦死

ベイル・グロース …… ハイデル軍指揮官。通称“大熊”。クラムにて暗殺される

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