PART5 白壁

ここまでの物語と登場人物

 レオン、リオーネは、軍人スヴェンと共に一路東を目指す。目的は、青竜軍の庇護を受けることであったが、当てにしていたリューネブルクの軍営は、街ごと“死の風エンデ”に呑まれていた。


 崩壊した街で出会った修道女フリーダは一行と別れ、布教の旅を進める。都の青竜教会司祭プリストシュローヴの弟子である彼女は、病める修道士の少年ルカを旅の道連れに誘う。ルカは、自分を人として認めようとする彼女と行動を共にすることを決める。


 その後レオンらは、大陸東海岸の街フォルツハイムで路銀を稼ぐため、金貸しのガイツの客分として過ごすことにしたが、図らずも海賊との抗争に巻き込まれてしまう。救われた恩義のため、賊と話をつけたレオンに、頭領ハイシュは一目を置く。


 戦火も東に及ぼうとしていた。ザラ平原で勃発した赤青両軍の戦は、大軍をもって迎え撃つ青竜軍アルメが、赤竜軍レギオの智将べルキウスの乾坤一擲の策にはまってしまう。都からの大軍を指揮していた老将ヨハンは、多くの犠牲を出しながらも東へと逃れる。


 ハイデルの精鋭を率いて参戦したベイルも戦力立て直しのために撤退を図るが、その途上で宿った村で、元青竜軍リューゲンの凶刃にたおれる。


 敗戦の報は南へと駆け抜ける。“青の壁ブラウ・ヴァント”で赤の国の攻囲を退けたレーヴェンは、旧友の死に心を痛めるが、少女兵士カヤの姿に影響され、前を向き戦う事を思い出す。指揮官ファルクや大隊長ギルベルトも、都に迫る敵を追うために策と戦意を漲らせる。彼らが連携を図るのは、東の巨城“狼の巣ヴォルフスネスト”の指揮官ヴォルフラムである。


 ついに都へと迫る赤竜軍から国を守るため、南、東に残された英傑たちは反攻を仕掛けていく







登場人物

レオン・ムート …… ムート領領主

リオーネ・ムート …… レオンの義妹

スヴェン・ベンゲル …… 元青竜軍。通称“猛牛”

ルカ …… ウォルべハーゲンの元修道士

フリーダ …… 都の修道女


ファルク・メルケル …… “青の壁ブラウ・ヴァント”指揮官

ギルベルト・ベルガー …… ファルクの副官。通称“猟犬”。元傭兵

ルッツ・ヒルシュ …… 騎馬隊大隊長

バルドゥール・フント …… 同大隊長

エルゼン・ツェーラー …… 攻城部隊隊長

ドロゼル・ナハト …… 特殊部隊隊長

ヤン・クラー …… 特殊部隊副隊長

レーヴェン・ムート …… 義勇軍隊長。通称“雪の獅子”

カヤ・ヴルスト …… 義勇兵見習い


ベイル・グロース …… ハイデル軍指揮官。通称“大熊”。クラムにて暗殺される

ディック・コップフ …… ベイルの副官

アルサス・シュヴァルツ …… ベイルの副官。通称“嚆矢”

ドミニク …… ハイデル軍軍医


ヨハン・ベルリヒンゲン …… 遠征軍総指揮官

ゴリアト・ルーエ …… ヨハンの副官。ザラ平原にて戦死


ヴォルフラム・スターク …… ロヒドゥーム軍指揮官。通称“海の狼”


シュローヴ …… 都の司祭。フリーダの師

ハーマン …… 都の司教。枢機卿

ハイメ三世 …… 現教皇


ハイシュ・ミュラ …… 海賊の頭目。通称“小鮫”

シフ ……  海賊の副頭目。ハイシュの異母弟

ガイツ・クラーゲン …… フォルツハイムの金貸し


グラウ・ティグリス …… 赤竜軍将軍

ベルキウス・ガルバ …… 赤竜軍将軍

オーリオ・ロサ …… 赤竜軍将軍

アレス・インサーニア …… 赤竜軍将軍

フォス・ヴァルパイン …… 赤竜軍将軍

リューゲン・ヴァイプ …… 元青竜軍。クラムにて死亡


ハンス・ヴルスト …… ポルト軍指揮官。“青の壁ブラウ・ヴァント”にて暗殺される。カヤの亡父

ラルフ・イェーガー …… ハンスの副官。ポルトにて戦死

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