第四章 林間合宿に行くんですけど、行先はダンジョン付近ですってぇ!
第72話 学校行事って、唐突に始まるものではないん気がするんですけど……?
森の中。
いるのはかわいらしい小鳥とか、鮮やかな葉音を立てる樹木。……などではなく、けたたましく鳴り響くモンスターの鳴き声と、無音の中に唐突に響く叫び声。そして、日夜問わず真っ暗なここ。
「お~い、ハル。はやく、来て」
ローブをいそいそと着ようとしている俺に声をかけたのはバード。バードはドアに凭れながら、自分のローブをイジイジしている。それから、その隣には剣を携えたメド君。
さて、ここはどこか。
というと、ここは第4ダンジョンだという。こうなったのは、時を数日遡っての話になるが、最近モンスターが異常に増加したらしい。というわけで、俺たちを含めた一学年の生徒に林間合宿という名の、殲滅任務が当たられた。
各クラスでグループを作り、安全地帯に建てられた少人数用コテージに宿泊をして行うそうだ。
ちなみに俺はバードと、メド君と組むことになった。ジンはリリアンとナーシャと組み、グランはジィドとファナと組むことになった。
「おい、そろそろ出発しないと更に暗くなるぞ」
「あ、うん。じゃ、行こっか。」
ポーチに蓋をして、俺は二人のほうへ向かった。
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