イマジナリーライン

雪見月八雲

一話目

 雲一つない青空、水平線はどこまでも続いていて果てが無いように思える。夏の日差しがうっとうしい程に射しており絶好の……

『『海水浴日和だあ~~~~~~』』

 ……とこれまたうっとうしいほどに大騒ぎしているバカップル、もといにぎやかな奴らがいた。

 そいつらが海に直行するのを見てオレは

『お前ら、ちゃんと準備運動を……って聞いてないか』

 と呆れながらもレジャーシートを敷きパラソルを立てて日陰を作った。そうして作った休憩地にクーラーボックスを置き一息つく。今日は生徒会で臨海学校の下見をする……と言う名目で遊びに来ている。

 その後ろをついてきていたのは……海のように澄んだ長い蒼髪を一本にまとめておりサンバイザーをかぶっている。そして薄手の上着を羽織っているがそれでも主張している体は隠せない。……その人こそ実はオレが憧れている西宮会長だ。

『お疲れ様、白沢君』

 浜辺につくなり早速遊びに興じてオレの労いなぞ全くしてくれないあいつらとは違って西宮先輩はオレを労ってくれるとても気の利く優しい人だ。……表情の変化が乏しいので誤解されやすいが。

『い、いえ』

 これも後輩のオレの仕事ですから、と表立って言えないのは緊張しているからだ。

 ……なにせ憧れている先輩とこうして(邪魔者はいるが)遊びに来れるなど幸せの極みだからな。

 すると、それじゃあ私もそろそろ水着になろうかな、という先輩の独り言と一緒に聞こえてくる上着のファスナーを下ろす音にドキッとしてしまう。

 がそっちの方に目を向けると先輩にからかわれそうなので必死に目を反らそうとする。

 ……のだが悲しいかな、男である以上無意識的に先輩の方へ視線がチラッと行ってしまう。すると案の定……

『もう、何見てるのよ……エッチ……』

 と顔を赤らめながらパーカーを押さえている先輩にまたもドギマギしてす……すいませんと言いながらオレは顔をうつむかせた。

『でも…あなたなら…いいよ』

 と色っぽくささやく声が聞こえオレはあわあわと取り乱した。すると先輩は笑いだし冗談、といたずらめいた笑みを浮かべる。

 下手に期待した自分が恥ずかしい…それを気取られぬようにオレはクーラーボックスを開け、テキトーに選んだものを飲んだ。だが一気に飲み過ぎて豪快にせき込む結果になってしまった。隣で大丈夫?と心配しながらふふっと微笑を浮かべる先輩にさらに気恥ずかしさが上乗せされたオレは……

『あ、あいつらと遊んできます!』

 と慌てて先輩から離れ先に海で遊んでいた奴らのもとへ走った。

「はい、カッット!」

 撮影終了のカチンコの音が鳴る。


 *


「いいよいいよ、二人とも。その感じ!その感じ!」

 監督が左手にメガホンを、右手に丸めた台本を持ち演者に叱咤激励を飛ばす。

 今日は夏休みを利用して海水浴のシーンを撮るためにこの浜辺に来ている。先ほどまで見事な演技をしていた先輩を僕は遠目から見ていた。

 台本を真剣に読み込んでいる姿はとても美しく長い蒼髪の間から垣間見える凛々しい横顔はずっと眺めてたい衝動に駆られるほどだ。この人こそ自分が所属している演劇部の部長で池島美雪いけしま みゆき先輩だ。

 ……正直未だに信じられない気持ちでいっぱいだ。数か月前の自分に言ったところで絶対に信じてもらえないだろうが。


 僕、加治吉正かじ よしまさは今……憧れの人がヒロイン役という映画に主演として出ているのだ。今までモブすらやったことのない僕が、だ。


(夢でも見ているのだろうか…?)

 と自分の頬を強く引っ張ってみると痛みを強く感じる。今目の前で起こっていたことすべてが現実であると再確認し、幸せをかみしめる。

(……それにしてもあの時は驚いたなあ)

 それは夏休みに入る数か月前のこと、入学してすぐのことだった。


 *

 

 その先輩はただ歩いていただけなのに長い蒼髪を風になびかせるその姿は凛としておりどこか儚さを帯びていた。

 通り過ぎる人はその姿に目を奪われ続けた。…かくいう僕もその一人なのだが。

 その先輩が演劇部に所属していたことを知ったのは入学してからの各部活紹介だった。演劇部部長として登壇し、演劇に興味のある人は気軽に来てほしいという趣旨の説明をしただけだがその姿は鮮明に覚えている。その後のほかの部活の説明は全く覚えていないほどに。

 説明が終わり入部希望届けを締め切りまでに出してくださいという注意喚起で意識が戻った僕は正直迷っていた。

 演劇のえの字も知らない自分が入っていいんだろうか、と。

 門前払いを受けるんじゃないか、とも。

 ただ、少しでも先輩に近づきたいという気持ちが臆病だった僕に少しばかりの勇気をくれた…ような気がする。そして僕は、演劇部の門を叩いた。

 ただ高校に入ってから演劇なるものを始めた僕は周りからだいぶ、いやめちゃくちゃ遅れていた。羞恥心を取り除くことであったり、棒読みであったり演技してる感が出ないように演技するとか。当然独学でできるわけないのでいろんな先輩方に自分の特訓を見てほしいと訴えるが皆忙しいやらそんな余裕はない、だとかいろんな理由で断られ、あえなく一人でやるしかなくなってしまったのだ。

(同級生は次々に辞めていったしなあ……)

 そう、この演劇部の部長は厳しい人だった。遊び半分で入ってきたであろう部員たちに容赦なく当たりその度に衝突が起き、思っていたところじゃなかったと次々に辞めていった。

 最初は学年の1割に達するほどの10人ほどいた1年生部員は今では自分だけになったのだ。

 そのため今までほかの同級生がやっていた雑用を一手に引き受けなければいけない形になってしまった。

 今日だって今度公開予定の映画を宣伝するポスターを学校中に貼り終えた直後にやっている。正直にいうと疲れているが先輩たちの足を引っ張るわけにはいかない。それに……

(憧れの部長と共演してみたい……そのためには、今頑張んないと)

 自分を鼓舞し、特訓を再開する。入ったばかりの僕はほかの人より頑張ることでしか追いつけないのだ。

「ちょっと、いいかしら?」

 少しばかり気合を入れ直したところで突然声をかけられ飛び上がるほど驚き後ろを向くと、そこには憧れの先輩である部長が立っていた。そして話があるのだけれどと言ってつづけた言葉に衝撃を受けることになる。

「今度の映画だけど……あなたに、主演をやってもらうわ。それでね……」


 *


(ヒロインは私がやるから頑張ってね、だもんなあ……)

 砂浜のシーンも終わり、次のシーンを確認しながら今までを振り返っていた。

 次は、今いる海の家でのシーンだ。

 緊張するが…やるしかない。

「よーい、アクション!」

 カチンコが鳴り、撮影が始まる。


 *


 バカップルたちが飲み物は自分たちで買ってくるから二人でごゆっくり~…なんて言い残してどこかへ行ってしまった。そうなると必然的に先輩と自分の二人になってしまうわけで…

『…大丈夫?顔、赤いよ?』

 だ、大丈夫です!な、なんでもありませんから!と顔をそむけてしまう。と、そむけた先でこっちを覗き見る二人組の影が…あっ、隠れやがった!と思ったらまた顔をちらりとこっちにやって隠れた。

『…ねぇ』

(あいつら、オレで遊んでやがる…!)

 と心の中で怒りを覚えていたせいか、気づかなかった。声をかけられ振り向くと上目遣いで心配そうに見つめていた先輩がすぐ近くにいたことに。呼吸のリズムが聞こえるくらいに。

『どうかしたの?』

 な、なんでもないっす!大丈夫っす!とごまかすように距離をとり背筋をピンと伸ばした。するとそれを見ていた先輩は

『ふふっ、可愛い』

 と、ぽろっと笑みをこぼした。その顔が眩しくてまたついつい目を反らしてしまう。

 少ししてからようやくバカップルたちが飲み物を持ってきた。

 …あれ、一個だけ?しかもストロー2つささってない?

 疑問に思っていると、自分たちはもう飲んだから遊んでくるといってそれをテーブルに置きどこかへ行ってしまった。

 茫然とするオレを置いて。

(えっ、これって…どうしろと!?)

 バカップルたちが行ってしまった方向をただただ見つめるしかなかった。

『とりあえず…飲みましょう?』

 は、はい!と返事をしたのはいいものの…どうすんの、これ?!

 自らすすんで飲むことでがつがつしていると思われたくはないし、ただのどが渇いてどうしようもないし…という葛藤が襲う。

 ちらっと先輩を見ると…もう、飲んでいた。困惑するオレを置いて。

『飲まないの?』

 そう問いかける先輩の表情は変わらなかった。

 えっと…飲んでいいんですか、と少したどたどしく聞くと

『キミも…のどが渇いているんでしょ?』

 と微笑みかける。

 は、はいと言って恐る恐るストローに口を付ける。

『ふふっ、可愛い』

 と笑みをこぼす先輩にオレはただ顔を赤くするしかなかった。

「はい、カッット!」


 *


 そして時間がたち今度は夕日の浜辺を散歩するシーンだ。西宮先輩の手を握ろうとするが中々できないもどかしさ……をここでは強調するようだ。

(き、緊張する~…)

 内心おどおどしている僕と違い、夕日に照らされ相対する先輩は表情一つ変わらず凛としている。

「…大丈夫?」

 これが経験の差か…と一人落ち込んでいると先輩が顔を覗き込んできた。突然のことに驚き後ろにのけ反ると先輩はキョトンとしている。

「だ、大丈夫…です」

 顔を赤くして言っても説得力はないが、そうごまかす。

「そう?だけど気を緩めないように、ね」

 小首をかしげつつも釘を刺すことは忘れない。はい、頑張りますと返すので精いっぱいだった。

(ふがいないところをみせないようにしないと…)

 気合を入れ直し、次のシーンに臨む。

 そして砂浜に二人並び監督が合図を送る。

「はい、じゃあ行くよ~。アクション!」

 カンッ!


 *


 海で遊んでいたバカップルは疲れたから先に戻るといって今日泊まる予定のホテルに戻っていた。

 オレは勇気を出して西宮先輩を散策に誘った。断られたらどうしようとか考えて心臓がバクバクしてどうしようもなかった。

 そんなオレの心情を知ってか知らずか先輩はふっと微笑みをこぼし

『…いいよ』

 と優しく返事をくれた。ホントですか!と喜びを爆発させたオレは後ろを向きこっそりとガッツポーズをした。

『じゃあ…行くよ』

 と一人で歩き出す先輩をちょ、ちょっと待ってくださいよと小走りで追いかける。

 そして並んで浜辺を歩く二人をオレンジ色の夕日が優しく包み込む。

 そしてオレは意を決して先輩に話しかける。

『せ、先輩は今日…楽しかったです…か?』

『…えっと…』

 そう質問したオレに対して少し迷ったように唸った後、少し先を歩いていた先輩がくるっとこちらを振り返り

『…楽しかったよ』

 と一言いい、少し笑みを浮かべて続けて言ってくれた。

『キミが…いたからかも…ね』

 夕日に照らされながら微笑む姿が綺麗な先輩がそう言ってオレは言葉を失った。

 砂浜に打ち寄せる波の音と鳥の声しか聞こえなくなりまるでその場でだけ時間が止まってしまったように思えた。

『…なんてね』

 といたずらめいた笑みを浮かべる先輩の顔は夕日に照らされてか赤かった…気がする。

 その姿を見たオレは、勇気を出し…告白する。

『せ、先輩!オレは…あなたのことが…』

 言葉をつづけようとすると先輩が…

『…実は、私も、キミのことが…』


 ……


 *


 文化祭での上映も終わり、映画は大盛況のうちに終わった。

 今は文化祭の打ち上げでキャンプファイヤーを囲みながら談笑している生徒たち…を見渡せる屋上に来ていた。池島先輩に連れられて。

 わーきゃーばか騒ぎする声が響く中、僕と先輩だけが屋上に来ている。さきほど先輩に手を握られて引っ張られたのだ。誰かに気づかれると思ったがばか騒ぎに夢中だった彼らは誰一人として僕たちに気づかなかったようだ。

「ちょっと、話聞いてる?」

 先輩は少しばかり怒ったような声で僕を叱りつける。

 憧れの人に突然手を握られた、と思っていたら僕たち以外人がいないところに連れてこられどぎまぎしていた僕はな、何でしょうかと少しばかりびくびくしながら返事をする。

「…今回の映画、うまくいったのはあなたのおかげよ」

 屋上の塀に近づきながらつぶやきこちらを振り向くとありがとう、と礼を言い笑いかけてくれる。

「い、いえ…僕は、ただ…」

 必死に頑張ってきただけです、と言おうとしたところを遮り、尋ねてきた。

「ところで…男の子って、今回の映画みたいなヒロインって…どう思うの?」

 いつもの凛々しい先輩らしくない、どこかへ消えてしまいそうな声で問いかける。

「ど、どうって…言われても…」

 答えに戸惑い、少しばかり考え込んでしまう。

 ふと視線を向けると少し離れていた先輩が両手を後ろに回し、もじもじしていたようだった。

「…そ、その…破廉恥じゃ…なかった…?」

 暗がりでもわかるくらい、先輩は顔を赤くしていた。

 それを見た僕も同じくらい、いやそれよりひどく赤面してしまう。

 いや、それよりも、だ。

 予想外の質問をくらった僕は困惑した。

 普段、厳しい人が今僕の目の前でそんなことを聞いてくるのだ。

 だけど…顔を赤くしている先輩…可愛いな…

「ぼ、僕は…かわいい、と…思い…ます…」

 ってしまった!ついうっかり本音が漏れてしまった!

 口を滑らせてしまったことを後悔し、怒られるんじゃないかとびくびくしていると…

「そっか…良かった!」

 先輩は顔を赤くしながらも満面の笑みを向けてくれた。それに見惚れていると…


 頬に女の子特有の甘い香りと唇の柔らかい感触がした。



 いきなりのことに呆けていると少しばかり先輩がかがんでいるのが見えた。

 …って、えっ!?一体、どういうこと!?

「私ね…あの映画みたいな恋に…憧れているの…」

 ぽつぽつと先輩は語りだした。

「私は…ホントは地味な子だったの。読書が好きで、本を読んで空想ばかりしている夢見がちな女の子…」

 僕から離れ、背を向けて続ける。

「だから…高校デビューして変わってやるって決めてたの。きらきらした青春を満喫してやるんだって」

 そう言って振り返り笑みを向けてくれるが、その視線はすぐ地に落ちた。

「でも…そんなすぐにうまくはいかなかった…。入ってすぐ、みんな友達のグループが出来上がっていくのに私はいつまでも一人…。今までちゃんと友達ができなかった自分が初対面の人と仲良くなる…。そんな器用な真似ができるわけないのよね」

 うなだれぽつぽつとこぼす先輩の声は今にも消えてしまいそうだった。

「そんな私を変えてくれたのが…演劇なの」

 また僕に背を向け、今度はキャンプファイヤーを囲っている人だかりの方へ視線を向ける。

「ある時、廊下を歩いていたら先生とぶつかってメモ帳を落としちゃったのよ。私がひっそりと小説を書いてたものを、ね。で、それを先生が拾ってみちゃったのよ。嫌われる、と思うじゃない?そしたら、その先生ね…」

 と一呼吸おいて、つづけた。

「『これ、面白いな』って言ってくれたの。それで『どこにも所属してないならうちの部活に来ないか?』って誘われたの。それが…」

「演劇部…だった、と?」

「そうよ」

 と言い振り返ると…

「まさか、演劇部だとは思わなかったけどね」

 と続けて笑う。

「そこで、脚本としてスカウトしたけど試しに演技してみろって言われたの。最初はもちろん恥ずかしかったけれどね。だけどもしかしたら変われるチャンスかもしれないって思って、ね。思いっきりやってみたの。そうしたらね…好評だったの。それからは、もう演劇の虜よ」

 ふふっと微笑む。ただね、とまたもや少しうなだれる。

「夢中になった私は、妥協を許せなくなって突き詰めていくようになったの。ほんのわずかな妥協も、ね。あんまりにも厳しくやってしまったから“氷の女王”だなんて呼ばれちゃってるけど」

 といたずらめいて笑う。がその目には少しばかりの寂しさが浮かんでいるように感じた。

「そんな時に…あなたが来たの」

 と僕を見つめて微笑みかけた。

「一年生のほとんどに熱意を感じなかったなかで、あなただけ…目が違ったの。」

「目…ですか?」

「そう…あなただけ、目が輝いて見えたの」

 そう言うと一言漏らした。

「これを…一目惚れ…っていうのかしらね」

 そうつぶやく先輩は一段と綺麗だった。

「あなたには、人と違う何かがある…。そんな風に感じたの。それからはもうあなたばかりを目で追うようになったわ。だから…陰で、猛練習しているのも知っているわ。だからあなたを主演に選んだのよ」

 と微笑んだ。

 そう言われてみれば何か視線を感じた時があったが、あれ先輩だったんだ…。

 ってことは、顔から火が出るほどこっぱずかしいセリフを練習していたのを見られてたってこと…!?

 今更ながら恥ずかしさを覚えているとふと先輩が微笑みながら聞いてくる。

「ねぇ…映画の最後のシーン、覚えてる?」

「さ、最後って…確か…」

 夕日に包まれた海岸で二人が抱き合いながらキスをして終わり…だったっけ?

 台本に書かれていた背景説明を思い出していると、不意に先輩に抱きしめられた。

「ねぇ…最後のシーンの再現…しよっか」

 耳元でささやかれ、恥ずかしさとむずがゆさを覚える。

 って、ええっ!?

「私がしたいの…ダメ…かな?」

 顔を先輩の両手が包み潤んだ瞳で見つめられる、しかも自分の憧れだった人にやられたら…

「は、はい。ぼ、僕で…良ければ…」

 タジタジにならない人などいるだろうか、いやいない。

 そう言うと、口に先輩の指が当てられ…

「あなたじゃなきゃ、ダメなの。そういうことは言っちゃめっ!よ」

 ウィンクしながらそう返され赤く火照った顔を反らす。

 えーい…こうなりゃ、やってやる!

「せ、先輩!オ、“オレ”は…あなたの…ことが…好きです!大好きです!」

 改めて先輩と向き合い、映画のフィナーレで放ったセリフをぶつける。

「私も…キミのことが…好き!大好き!」

 満面の笑みを咲かせた顔を向けてくれる。そして…



 文化祭のフィナーレを告げる花火が重なり合った二人の背景を美しく彩っていた。

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