竹内、出会い系での恐怖体験・4
繁華街に向かった私達は
カラオケもダーツバーも
カップルズホテルもある(ここ重要)
複合施設に向かった。
そして彼は迷わず
そこそこのお値段の部屋を躊躇なく選択した。
確か6000円くらいだった。
その辺でようやく鈍すぎる私も気付く。
「…これヤバいんじゃね?」
そんなのは遅すぎるにも程があるのは重々承知している。
そして私はまんまと密室に誘われてしまったのだった。
そこからは椅子に固まって座っている他なく
「先にシャワー浴びておいでよ」
「(あああああああテンプレみてえな事言ってるうううう)いや、いや結構です…」
そして事件は起こってしまった。
男が隣に座って肩を抱いてきたのだ。
やべえやべえやべえ
明らかキスする体勢取ってきてる
マジかよ笑えねえよ
男が両肩を抱いて自分の方に引き寄せた時
「いやいやいや!!」
と私は渾身の力を込めて押し返した。
そしてそこで、出会い系とはそういうもんだ、というのを初めて体感したのである。
そこで男は興ざめした様で、
「お金払ったんだし、ゆっくりしてようよ」
と冷めた口調でバスルームに向かって行った。
私は私で、トイレに駆け込み
いい年こいて泣きながら親に電話をしてしまった。
普通に迎えに来て欲しかったからだ。
しかし、それがとんでもない結果を生み出す事になってしまった。
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