第十二話 残酷な戦いとは

「ちっ、俺は雑魚が嫌いなんだよ」

と一人つぶやく男。

そして、


「私はもう弱くない……いくぞぉぉ!!」


「おいおい、雑魚が叫ぶな。」


炎殺紅蓮インフェルノブレイク!」


だがその技は、避けられその技の反動で男が近づき、一振だけ、剣を振る。

その攻撃が、致命傷となり舞は倒れる。


「舞?まいぃぃぃ!!!!」


「劍君、ごめん……私じゃ叶わなかった、でも最後まで戦うよ」

観客席から、舞の悲惨な姿を見て悲しむ劍であり、その対戦相手は、梶月かじつき 優斗ゆうとと言い、四回戦まで勝ち抜いた男であった。


「赤坂舞だっけ?もうやめとけよ。お前はもう負けだ、これ以上めんどうを増やすなよ」


「私は負けない、諦めない」


「なら、終わりだ。殺戮リシュリスキルキング


「そんな技ぁぁ!はじきとばしてやる!」


だが、範囲攻撃のため、避けようにも避けられずに、赤坂舞は吹き飛ばれ、その瞬間にいくつもの、剣が舞の体に突き刺さる。


「あっ、あ……」


バタン


「舞?おい!舞!」


剣は必死に舞に呼びかけるが、舞は反応しない。

この試合のルールは気絶したら試合が終わる。

だが、明らかに気絶どころではないと知ったアナウンサー達もアナウンスで止めにかかる。


「俺はな、弱いやつは全員殺す価値があると思ってるんだ。」

と、呟く梶月優斗。

その言葉に、一人の女が声を上げる。


「そこの少年よ、君は弱いものは嫌いか?」


「お前、誰だよ?お前も弱いのか?殺させてもらうぞ?」


「私は弱かった。だが強さを手に入れた。

君じゃ私に勝てない」


そう自信を持って言う、その女の正体はとは、梶月優斗が後ろを向き女の方を見ると、


「お前、なんでここに……モニタールームにいるはずじゃ」


「あぁ確かに、ここに来るまでには早くて10分はかかるだろうな。だが私の親友が何かこの試合はあると報告を受けてな。近くで待機していた。」


「貴様……聖連七め。」


「さぁ君は刑務所行きだな。出て来い、天聖剣てんせいけん


「天聖剣だと……それは、新地球で発見された、30本しかないうちの一つの剣だぞ。」


「それがどうした。さぁいくぞ?天神てんしんミシェラル」


その技を唱えた瞬間、会場は激しくゆれ、天井が破壊され、上から羽の生えた、天使のような白い人が降りてくる。


「それは……」


梶月優斗が何か言おうとした瞬間、聖連七の攻撃により、梶月優斗は吹き飛ばされ、血だらけになったのである。


「さぁ、天神ミシェラル、戻りなさい。」


そう聖連七が言うと、天神ミシェラルと言うと女の神は、再び空に消えていった。


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