第九話 初戦

「私は負けない、絶対に……」


「そんな力をどこに隠してたんだよ、いちいち調子が狂うことしやがってよ」


「それはあなたの方です、私の父と母そして、火人の人達を皆殺しにした、あなたが一番狂ってる」


「またそれか……」


「またとは何ですか!くっ、もういいです!」


「お前はまだ何も見えてない」



何を言ってるのこの人

私のお父さんとお母さんを殺したくせに!

許さない……


「今更、俺は悪くないとでも言いたいのですか?」


「まぁ後から分かるさ」


「話をそらすな!」


そう言うと舞は烈炎魔王フランベルジェを振りかざし、攻撃態勢に入る。


「いくぞ!炎靁紅ボルグファルス


炎靁紅ボルグファルスの技は一旦剣をしまい再び剣を出すことでエネルギーが蓄積され、一気に切り刻むことが出来る。


「愚かなことを」


黒服の男は舞の攻撃を見事にかわしながら後ろに下がる。


「まだまだー!焔魅焱エンコウライカ


舞はまた新しい技を使い、劍の炎撃 六連撃と同じような技を使い連撃を繰り返すが黒服の男はいっこうに当たる気配がない。


「もう諦めろ……お前では勝てん」



せっかく力を手に入れたのに……

やっぱりこの人には勝てないの?

どうすればいいのよ……


「そろそろか、」


と黒服の男が言うと、舞の後ろから声が聞こえる。


「おい!そこの黒服の男!何をしている!」


警備員達がいっせいに剣をだし、黒服の男を追いかけようとする。


「お前ら二人、よく聞いておけ、俺の名前はリムカーンだ。じゃな、今度は二人も殺してやるよ」

と言い一瞬で姿を消す。


「なんだったの……」


舞が動揺しながら言うと倒れていた劍が立ち上がり、


「リムカーンって奴は何かやばい事を知ってそうだな」


「それでも私はあいつを倒す。どんな理由があろうと許さない」


「まぁそうだな、だがまずは俺が今から叱られるのか」


「あっ、そう言えば学校行かなきゃ!」


「今日仮病で帰りたい、疲労が溜まりすぎてる……」


「学校は行かんといけんのよ!」


と言いその後、学校で何が起きたかを話警備を強化する事となり、劍は寝坊した事により、補習を言い渡された。





これにて入学編終わりです!

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