第15話 8オンスの重みを僕は知らない
8オンス。
たった8オンスと云うけれど、それがどれくらいの重さなのか僕は知らない。
僕が知っているのは、人手が足りていれば雇用を打ち切られ、
8オンス たった それだけが 欲しいために したくない仕事をして 涙する人たちがいる、という事実だけ。
8オンス。
8オンスもと云うけれど、それがどれくらいの値打ちなのか僕は知らない。
僕が知っているのは、その8オンスだけで、にこにこ笑いながらご飯を食べられる子供たちが世界中にいるということ。
8オンスの給食。8オンスでご飯を食べさせてくれる子供食堂。廃棄寸前のサンドイッチに貼られる「8オンス」のシール。
知ってる? 僕は昔一日80オンスは稼いでいたんだs。
でも、今使えるお金は一日8オンスだけ。
それを不幸と思えば不幸だし。
幸福と思えば幸福だ。
8オンス。8オンス。
less than? more than?
8オンスしかない、と取るか
8オンスもあると、取るか
君の心がそれを決めていく。
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