未来編第肆話「挨拶」

※この話からはギコ猫の心の声も描写します。



さて、湖畔地方の森林を抜けた一行は、湖のほとりに到着した。



ここがその湖畔ですか、綺麗な湖ですね。

あれ、遠くの小島に高床式の家が建ってますがあれは一体……


ギコ猫「あの家は何ですか?」


ツチノコ「たしかビーバーたちが住んでいたはずだ。」


ビーバー……なるほど、もしかすると建設が得意だったりするんですかね?

まあ、向こうに入り口があるようですし、行ってみますか。



ギコ猫「ごめんくださーい、誰かいらっしゃいますかー?」


スナネコ「わざわざめんどくさいことしますねー」


そうなんですか?ここではそういうルールは無いのでしょうか。



すると、ドアが空き中から何者かが出てきた


ビーバー「こんにちはっス、俺っちはビーバー。

ツチノコさん、スナネコさん、久しぶりっスね!」


ギコ猫「顔見知りですか?」


ツチノコ「まあな。一度泊めて貰ったんだ。」


高床式建物の内部にて


ギコ猫「始めまして、僕はギコ猫です」


ビーバー「ギコ猫さんよろしくっス!」


プレーリー「プレーリーであります!よろしくであります!

では早速挨拶であります!」


挨拶?もうしましたよね……

あっそう言えば握手とハグがまだでしたね

ここにもそんな社交的な方が……


しかし、プレーリーはいきなりギコ猫にキスをした。



まあそうですね、モナギコと文化が同じわけありませんね。

しかし、これは衛生上問題は無いのでしょうか、病気が移らないと良いですが。

念のため後で口を洗いましょうか。

そして何故かは知りませんが恥ずかしいですねこれ……


プレーリーの予想外な挨拶が終わった。


なんか一方的なのは嫌ですし、こっちも手段に出ます。


ギコ猫「じゃあ、プレーリーさんにはモナギコの挨拶を体験してもらいます。

あっ、僕が先導するんで大丈夫です。」


ギコ猫「まず、これが握手です」


プレーリー「なんか楽しいのであります!」


ギコ猫「次はハグです、こうやります」


プレーリー「おお!心も体も温まるのであります!」


どうやらプレーリーさんも『マターリ』を感じているようですね、良かったです。


スナネコ「僕もやります!」


ギコ猫「じゃあまずは握手を」


スナネコ「まんぞく」


まだ握手しかしてないんですがそれは……



こうして五人は数分間雑談したのであった。

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