現代編第五話「接触」
細木社長「向こうの世界から観光客を呼ぶべきだと考えている。」
幹部1「しかし、連中は何をするかわかりません、ここは少し様子見が必要かと」
細木社長「モナギコの内面は我々と同じだ。
モナギコがフレンズに興味を持てば、本土の現状に疑問を持つ者も現れるだろう」
幹部2「つまり、モナギコの助けを借りて本土で不当な扱いを受けているフレンズを救出するということですか」
細木社長「その通り、残念ながら我々人間はこの現状を黙認してしまっている。
しかし、モナギコならば現状を打破できるかも知れない。
まずはモナギコとフレンズを対面させよう」
モナギコは人間とは接触していたが、まだフレンズとは接触していない。
そのため、両者を接触させて様子を見ようということになった。
フレンズは好奇心の強い者が多いが、その中でも恐怖心を好奇心が大幅に勝っているフレンズが立候補した。
(,, ゚Д゚)隊長「それで、そのフレンズとやらはどんな連中なんだ?」
( ・∀・)隊員1「見た目は人間で人間語を話すそうです。」
(,, ゚Д゚)隊長「友達という意味か……名前が怪しい、変な連中じゃないと良いが……
まあ会ってみるか、早速向かうとしよう」
こうして、モナギコとフレンズが初接触することになった。
※例のごとく言葉が通じないため、同時翻訳が行われています。
職員「こちらが、サーバルさん(第1世代)とカラカルさん(第1世代)です」
サーバル「もしかしてその人がモナギコ?
なんて名前?なんて名前?」
カラカル「失礼じゃない!敬語くらい使いなさい!」
(,, ゚Д゚)隊長「俺はイオーニア連邦円盤調査隊隊長のギコ崎だ」
サーバル「よろしくギコ崎さん 私サーバルだよ、こっちは友達のカラカルだよ!
あっ、意外と軽いんだね!毛並みも綺麗!」
カラカル「そしてモナギコを抱っこするのはやめなさい」
サーバル「えー、だって小さくて可愛いんだもん」
カラカル「中身は大人なんだから、幼稚園児とは話が違うのよ」
(;゚Д゚)隊長「まあ、毛並みには気を使っているからな。
しかし、こうして抱かれたのは20年ぶりだなあ」
カラカル「あなたは20歳代ですか?出世するのが早いですね」
(;゚Д゚)隊長「24歳だ、こっちではこれが普通だ。
それと、無理に敬語を使う必要はないぞ。」
※一般的にモナギコの平均寿命は45歳なので、24歳は人間でいうと40代後半。
( ・∀・)部下「隊長、そろそろ時間です」
(,, ゚Д゚)隊長「そうか。じゃ、そこのお二人さんもまたな。
機会があったらまた会おう、太陽神と大地神の祝福があらん事を!」
二人「「またねー!」」
(,, ゚Д゚)隊長「それにしても面白い連中だったな。」
( ・∀・)隊員1「話していて解りましたが、悪い連中ではないようでしたね」
細木社長「モナギコが悪い連中ではないということが分かって良かった、これならばモナギコの協力も夢ではないな」
幹部1「そう言えば社長、モナギコはフレンズにならないのでしょうか」
社長「フレンズ化の原理についてはまだ解らないことだらけだ。
その可能性は否定できないだろう。
だが、最大の問題はそこじゃない。」
幹部2「その問題はやはり……」
社長「モナギコには独自の文明がある。そして国家もある。
その事で良くない噂が耳に入ってね……向こうにはイオーニア連邦という超大国が存在し、島の権益を狙っているらしい。
私は彼ら、調査隊が悪い連中には思えないが、バックに巨大組織があるのは確かだ。
そういう意味合いでは、モナギコのフレンズが誕生すればある種の希望が持てるだろうな。」
一方、イオーニア連邦の本部では
(,, ゚Д゚)首相「まもなく、権益は我が国民のものだ」
イオーニア連邦では、南部にあるギコンド地域で増えすぎた人口を賄うための土地を求めていた。
温暖な南部に住むギコ猫は人口が多く、さらに出生率も高いため土地が不足していた。
寒冷な北部には土地があるが、ギコ猫は寒冷な気候が苦手だ。
(;゚Д゚)官僚「しかし首相、あの島にはこの国の人口を賄えるほどの面積はありません」
(,, ゚Д゚)首相「勘違いするな、別に植民地にする訳ではない。
ギコンド地域のスラム街をあの島に移転させるだけだ。
あの島の空き地を買収して救貧用高層アパートを数十棟建設し、そこにスラム街の住民を住まわせるんだ。
これによりスラム街で発生していた問題は解消され、スラム街の住民も豊かになる。」
(,, ゚Д゚)官僚「なるほど、では早速手続きを済ませましょう。」
かくして、モナギコ側の政府も動き出したのであった。
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