現代編設定資料集 その1

『モナギコの生物学的特徴』

モナギコとは、ギコ猫とモナ猫という2つの種の総称である。

なお、ギコ猫とモナ猫のゲノム(DNA)は99%同じである。


・ギコ猫

人間の分類学にしたがって分類すると、哺乳綱食肉目ネコ科モナギコ属ギコ猫、となる。

体長は1m弱で、体重は約30kg。

熱帯から暖温帯にかけて生息し、アジア・アフリカ・中南米などに分布している。

一般的にオスはギコ、メスはしぃと呼ばれ、幼体は月齢に応じてベビ、チビと呼ばれる。

主食は米などイネ科の植物やトウモロコシなどで、主菜として魚類や豆類、副菜として野菜類などを食べる。

なお、肉類は一切口にしない。

高度な言語や複雑な道具を使用し、宗教や指導者が存在する。

総人口は約21億人。


・モナ猫

人間の分類学にしたがって分類すると、哺乳綱食肉目ネコ科モナギコ属モナ猫、となる。

体長は約1mで、体重は約35kg。

寒帯から冷温帯にかけて生息し、ヨーロッパ・北米・シベリアなどに分布している。

主食は小麦やライ麦、ジャガイモなどで、主菜として魚類や豆類、副菜として野菜類などを食べる。

なお、肉類は一切口にしない。

高度な言語や複雑な道具を使用し、宗教や指導者が存在する。

総人口は約15億人。


『モナギコ文明の飛行機械たち』

モナギコ文明においての空の主力兵器として軍用飛行船は成熟した。

聴音機連動防空火器の登場により飛行兵器は戦力になり得ないとする見方が主流になった時期もあった。

しかし飛行船技術の発達により高高度での作戦行動が可能となり、現在ではこれら空の兵器は地位を回復し陸海に次ぐ主戦力として数えられている。


・戦闘飛行船

戦闘飛行船は各国軍における主要空中戦力である。

火砲で武装しており、敵飛行艦隊との戦闘や地上目標への砲撃に用いられる。


・巡航飛行船

巡航飛行船は簡易な武装で船団護衛や単独での偵察・哨戒などに使用される小型の飛行船である。

機動性を重視しているため装甲は無いも同然である。


・爆撃飛行船

大量の爆弾を装備し、主に地上目標への爆撃に用いられる。


・飛行空母

振翼機を艦載しており、敵飛行艦隊との戦闘の際には迎撃任務の中核となる。


・戦略飛行船

戦略飛行船とは、船団形成の中核となる最も巨大かつ航続距離の長い飛行船である。

爆撃飛行船と飛行空母とを統合して司令部機能を持たせた船種で、僚船への空中補給機能や乗員休養施設を備え、船団を作戦空域に長期間滞在させる場合には必要不可欠な飛行船である。

ちなみに、調査船団の旗艦であるマウサナ号は小型の部類に入る単胴型の戦略飛行船である。

※マウサナ号の性能諸元

全長: 240 m

最高速度: 185 km/h

主砲: 取り外し済み(かつては船底部に155mm三連装砲を2基搭載していた)

副砲: 取り外し済み(かつては12cm二連装砲4基と75mm対空砲を多数搭載していた。)

副武装: 対空機銃多数、偵察用振翼機×5


・オーニソプター(振翼機)

モナギコ文明で幅広く使用されている小型の飛行機械。

鳥やコウモリ・翼竜・昆虫のように翼を羽ばたかせる事によって飛ぶ。

ほとんどの機体は旋回機銃で武装し、機体上部のフック状装置によって飛行空母への発着が可能である。

飛行機械として既に成熟しきった飛行船に取って代わる事はなく、偵察及び迎撃などの運用がされている。



『モナギコ文明の技術』

・動力機関

モナギコ文明では、蒸気機関が主要な動力源として普及している。


ガソリンエンジンは存在せず、ディーゼルエンジンは存在するが、あくまで蒸気機関の補助的な役割である。


人間の文明では自然淘汰された蒸気機関であったが、モナギコ文明では燃費やコストなどの問題を克服し、小型化にも成功。

結果的に蒸気機関は非常に優れた動力機関となった。


陸上交通はそのほとんどが何らかの蒸気機関を利用したもの。

街では、蒸気自動車や蒸気トラム(蒸気機関で動く路面電車。レールバスに近い)が交通機関として使われている。


近年は煤煙の少ないクリーン石炭なるものが利用されている。



・モナギコ文明のコンピューター

この世界のコンピューターは階差機関などの機械式(歯車式)計算機を小型化したもので、できることは人間の文明の電気式コンピューターとほぼ同じ。


モナギコのコンピューターは小型のモーターで歯車を回して計算するため、CPUなどの電子回路は存在しない。

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