現代編第四話「並行世界」
野次馬が騒いでいる間に、飛行船団は着陸していた。
職員の者が到着すると、中から何か降りてきたところであった。
記者「中から何者かが……宇宙服のようなものを着ています。
しかし、身長は1メートルに見えます!歩いて来ました!」
(,, ゚Д゚)隊長(よし、ヘルメットを脱ぐぞ)
記者「なんと、中にいたのは猫です!
これは一体どういうことでしょう!?」
野次馬も職員も、大変驚いていた。
内部に乗っていたのが人間ではなく猫のような動物だったからだ。
一方、テレビでその様子を見ていた幹部たちも、動揺を隠せなかった。
幹部2「これは一体!?猫が二足歩行をしているではないか!」
TV「あ!彼らの手が見えています!なんとしっかり五本に別れているようです!」
幹部1「………肉球が無い猫だと?」
細木社長「パラレルワールド、か……」
幹部3「しかし社長、まさかパラレルワールドがこちらに繋がるとは……」
細木社長「パラレルワールドについては未解明の部分が多い。
しかし、いま起こっているのは紛れもない事実である以上、我々は対応しなければな。
我々は現実を受け入れなければならない。」
前代未聞となる大事件ともあれば、流石の幹部たちも動揺を隠せない状況だ。
彼らは人類で初めて異なる知的生命体と遭遇したのである。
さっそく簡易解析装置を作動させると、あの謎の動物はやはりネコらしい。
つまりこれは演技やドッキリの類いではなく、真実として起こっているのだ。
_______________
一方のモナギコも、驚きを隠せずにいた。
(;・∀・)隊員「耳が無いぞ!尻尾も!」
(;゚ー゚)研究「珍しい動物ね」
(,, ゚Д゚)隊長「取り合えず本国に連絡せねば……」
一方、モナギコ文明でも衝撃が広がっていた
中米 ギコテカ連邦共和国
首都ハニャチティトラン
(;゚Д゚)大統領「何、異世界だと!?」
(;゚ー゚)秘書「はい。どうやら(中略)」
(;゚Д゚)大統領「そうか……このままではイオーニアの勢力が大ききくなってしまう
よし、我々も調査隊を派遣しよう。」
アフリカ ギコネン共和国
首都ギコネンシティ
(;゚Д゚)首相「イオーニアが全ての利権を手にするのは、何としてでも避けよう」
(,, ^Д^)部下「では、調査隊派遣の手続きを行います。」
モナギコ文明の各国は調査隊の派遣を次々と決定。
特に「8列強」はイオーニアの勢力拡大を阻止するため、調査隊の派遣に積極的だった。
『設定資料集②』
・8列強
GDPトップ8の国で1位から順に
・イオーニア共和国連邦
設定資料集①を参照すること。
・ギコテカ連邦共和国
中米にある大国で、前身はギコテカ帝国。
・モラコ連邦共和国
北米にある国。
・ギコ越民主共和国
東南アジアにある国
・モナタール共和国
ヨーロッパにある国
・ギコネン共和国
アフリカ中部にある国
・ハニャビ共和国
アフリカ南部にある国
・シィンカ連邦共和国
南米にある国
・細木社長
ジャパリパークの実質的な最高権力者で、パークの内外からは「理想的な社長」と評されその腕前は確か。
職員に対しては優しい運営を行う一方、パークおよびサンドスターの権益を虎視眈々と狙う列国に対しては厳しい姿勢を向ける。
以前、日本政府がパークを国有化しようとした際も、巧みな交渉により自治を守った。
____________
イオーニア連邦で第二次調査隊兼外交団の派遣が検討されていたころ、人間とモナギコはそれぞれ会話による意思疎通を試みていた。
(,,゚Д゚)隊長「シィ↑ハニ↓ミー↑ハニャ↑バー↓コ↑ド↓ラー↑?」
※人間側にはこう聞こえています。
職員1「だめだ、相手の言葉が何だか分からなぞ……」
職員2「そういえば、君が開発したというロボットは翻訳機能とかあるよな?」
職員3「はい!このロボットにはAIによる言語解析機能がついていて、たとえ未知の言語でもAIが解析して翻訳してくれます。
では、相手の言語の解析をお願いします。」
30分後
職員3「解析が終わったようです!早速話しかけてみましょう。」
ロボット「ナマ↑ハニ↓ハニャ↑マー↓ユカ↑ダー↓ラー?」
※モナギコ側にはこう聞こえます
ロボット「こんにちは。ジャパリパークへようこそ。」
(,, ゚Д゚)隊長「おいみんな、こいつ言葉が通じるぞ!」
( ・∀・)隊員1「言葉が通じるだと!?」
こうして言語による意思疎通が可能になった
お互いに自分たちのことを説明したことで、理解が深まった。
これによりお互いの文化や歴史、政治経済の仕組みなどが伝わり、双方の歴史学者や社会学者、政治学者は大忙しである。
一方で、社長の細木はとある「ビジョン」を持っていた。
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