現代編第三話「未知」

『設定資料集①』

・モナギコの文明

「もしも、進化したのが霊長類ではなくネコ科だったら」というパラレルワールド。

・イオーニア連邦

モナシアとギコンドを中心とした共和国の連邦で、モナギコ文明最大の国である。



調査隊は、離島の森林に突如として出現した円盤を調査するために派遣されたものだ。

円盤の直径は約120ヤタナー(モナギコの単位)、半透明な円盤だが向こう側に見えるのは反対側ではなく、異なる世界である。



マウサナ号の操縦室にて


(,, ゚Д゚)隊長「マウサナ号、発進!」




(*゚ー゚)報道「調査隊の出発に合わせて、沢山の見送りが来ています!」


「いい結果期待してるぞ!」

「調査がんばれよ!」

「絶対生きて帰ってこいよ!」



隊長は小さくなっていくアスキア市の街並みを見ながら言った。


(,, ゚Д゚)隊長「この景色も、もう二度と見れないかもな」


( ・∀・)隊員1「何言ってるんですか隊長、大丈夫ですよ!」




翌日、調査隊の飛行船団は例の円盤の入り口にやってきた。

円盤の大きさは戦略飛行船が通れるくらい大きかった。


(*゚ー゚)研究1「この穴の向こうに、あの予言書に書かれた異世界があるのね」


この穴を研究していたとあるしぃが言った。


(,, ゚Д゚)隊長「これを見る限り予言書は本当かもな」


2400年前に書かれた予言書には、「離島の奥地に異世界と繋がる虹色の円盤が出現する」という内容の文章があり、向こう側にはパラレルワールドがあるらしい。





調査隊の飛行船団は、ゆっくりと円盤を通り抜けた。


(;゚Д゚)隊長「それにしても随分と大きな円盤だな……」


(;・∀・)隊員1「なんか虹色に光ってるし」


円盤は紫よりの虹色に光っており、中心の部分を通り抜けることができる。


( ・∀・)隊員1「しかし、パラレルワールドってどんな世界なんですかね?」


(,, ゚Д゚)隊長「パラレルワールドってのは、歴史のIFが本当になった世界で、IFの数だけ存在する。

例えば百年戦争がモナシアの勝利で終わった世界とか、恐竜が絶滅しなかった世界かも知れないぞ。

兎に角、IFの数が多すぎて考えてもきりがないからな。」


(;・∀・)隊員1「ヤバい世界だったらどうしよう……」


調査隊の飛行船はついに、パラレルワールドに到着した。

まず調査隊は空気の組成を確認した。


(;゚Д゚)隊長「酸素もあるし、植物や水もありそうだな。」


少なくとも生命は存在しているようだ。

一方、窓を見ていた隊員は何か気が付いたようだ。


(;・∀・)隊員1「建物らしき物が見えていますね。」


(;゚ー゚)研究1「やはり予言書は本当だったみたいね」


異世界の自然は、故郷に似ていた。

しかし、建っている建物は見たことのないデザインだ。


(,, ゚Д゚)隊長「早速本国に連絡する。

同時に着陸の準備も始めよう。」


調査隊は本国に無線を送ると、着陸した。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ワイワイガヤガヤ


突然表れた飛行船団に人々は驚いた。


それら飛行船は大規模で、普通の飛行船の数倍の長さがあり、それこそあのツェッペリン号よりも圧倒的に大きい。


細木社長「これは一体どういうことだ?これだけ大きな飛行船は前々から噂になっていてもおかしくない。

どんなに完璧に情報を封鎖しても、人工衛星にバレる。

にも関わらず、この飛行船の存在を知らなかった。つまり……」


幹部1「つまり?」


細木社長「あれは恐らく……この世界のモノでは……無い。」


周囲には飛行船団を見ようと野次馬が集まっており、職員はその対応に追われた。


そのころ、飛行船の内部から恒温動物の生体反応が多数確認されていたため、たまたま近くにいた職員数名を調査隊として派遣した。

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