第10話 季節について
姫乃「こっちの世界の季節とあっちの世界の季節って大体同じくらいだよね」
未利「一日の時間も変わんないしね、ただこっちだと一年は十か月だけど」
啓区「あんまり違いすぎると困るけどー、異世界って案外変わんないんだねー」
なあ「ふぇ、皆難しい話してるの。むむむ……」
姫乃「親近感は湧くよね、お隣さんみたいな」
未利「異世界をご近所さんと一緒にしちゃう?」
啓区「夕飯の御裾分けができちゃう距離感だねー」
なあ「ごはんのお話なの。夜ご飯なの」
姫乃「今は春だよね、桜が咲いているし」
未利「秋って事はないと思うけどね、桜が咲いてるし」
啓区「サクラにそそぐ並々ならぬ信頼を感じるよー」
なあ「ぴゃ、でもえっとなの、誰かが言ってたの春じゃなくても桜は咲くんだよって」
未利「まじで? そうなの?」
なあ「くるくる咲きっていうの」
姫乃「それは狂い咲きだよ。季節を間違えて咲いちゃう事を言うんだよ」
なあ「そうなの、ふるい咲きなの!」
姫乃「えっと、それは」
未利「咲くどころか、枯れて肥料になりそうな……」
啓区「じゃあエルケのも狂い咲きかもしれないよねー」
未利「そんなわけないじゃん」
姫乃「でも、そういえばルミナに季節について聞いたことなかったかも」
ルミナ「え、どうしたの皆して。季節の事が知りたいなんて。今は普通に春だけど?」
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