上位者の遺物
魔を統べた魔法士は魔法を創ったそうです。
魔法士の肉体が朽ち果てようとも魔法源は世界に留まりました。
魔界源から侵されぬ区域〝聖域〟を形成する魔法源は魔法の番人に守護されています。
魔法の下で最強の守護者たちは魔界で強者とは限りません。
聖域の守護者は聖域を離れず生涯を魔法源に捧げます。
最期まで続く鍛錬の日々は番人たる誇りが形作る一つの理想です。
魔法秩序と比較して魔界は無法と考える魔法教会と異なり『魔界にも魔法はある』と語る者は存在します。
『魔法は秩序の象徴』その前提が魔界に魔法は無いと考えさせているそうです。
魔界の法に従うが故に魔術が成り立っているそうです。
『魔界源も朽ち果てた上位者が残した遺物』そう語る魔王は第六魔界を統べています。
翼を失った竜は深き地の底へ落ち器が壊れたそうです。
留め置けぬ魔を得る為に竜は根を張ったそうです。
地底に根ざす竜に遥か高き地上の戦乱は遠すぎる出来事でした。
根を張った竜の枝は長い時を経て地上に到達したそうです。
地上に現れた巨大樹は第六魔界の象徴です。
『それは犬の様に歩けず、鳥の様に空を飛べない』第六魔界の王は遺物と大差ありません。
それでも今に生きる
神々の時代を。
終わり
(巨大樹と第六魔界の王(蛇)は別々に存在すると思われているが実態は同じ)
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