S3.2 携帯をパカパカと言ってももう伝わらない 2月2日

ハコベ:

はい。こんばんは。ということで今回はですね、ぼくのなつやすみ2をやっていきたいと思います。まぁ……、私生まれてないんですけどね。令和生まれなので昭和にはバーチャルの気配なんて影も形もないなぁ、って思うんですけどやっぱりノスタルジックとか感じちゃうんですよね。こういうある意味理想のおねショタかつNTRが堪能できるのはぼくなつ2のいいところなんじゃないかな?って思います。そういうのって、やっぱりいいですよね……。取敢えず普通プレイということで、寝るだけとかはせずに普通にやっていきたいと思います。


――光綿市 光綿支部紅葉――


帯刀「本当にかわいいだけの配信っていいですよね……。延々見てられます」

風鳴「常にそうしてくれてた方が平和で助かるんじゃねーかこの店。まだ外は寒いな」

瀬川「あれでも店には一番大事な人材なんだよ……」

花園「あー寒い寒い……。何か温かい飲みもんねーか……コンポタとか……」

夕宙「い、い、いらっしゃいませ~。――って、はあ、恋さんか、良かった……。」


▶かなりスリットのえぐいチャイナドレスで接客をしていますね


帯刀「ああやって自然体なあざとさを手に入れるんだよ?はいどうぞ」

稲生「あ、いらっしゃいませー、って花園のおにーさんかー、やっほー」

花園 「こんな時間まで働いてんのか……大変だな」

百瀬「こんばんはー!」

風鳴「よおコイ。未成年をこんな時間まで働かせてる店にようこそ」

花園「ん、ありがとう。はーあったけえ。今は家にいてもしゃーねえからなあ……」

瀬川「労働基準法とか何故か無視されてるんですよね。他の場所だと10歳の子とか普通に働いてたりするんですが、気にも留められないですね……」

風鳴「未成年どころか半分じゃねぇか。恐ろしい業界だな」

浅倉「わーすごーい。ほんとに女装してるじゃん!」

百瀬 「おーおーみんな様になってるねーかわいいー」

風鳴「よかったじゃねーかライク。好評だぜ」

夕宙「他人の評価と自分の評価って違うから……」

稲生「おー、なんだか続々来るねー、いらっしゃいませー、百瀬と浅倉のおねーさん」

百瀬「おお、こんばんはー。そらさん、コーヒーとサンドイッチくださいー」

浅倉「そういえばおねーさんって呼んでますけど、私まだ中学生だから天さんのほうが多分年上だと思いますよ?」

稲生 「あれ、そーだった?ソラ的にはすごくおねーさんぽいと思ってたなー」

花園「俺が22だからなあ……、中学生とかになると大分差が……。うん?百瀬っつったか、それ絵ぇ描いてるのか?」

百瀬「どうも花園さん! そうですよーさっきのハコベちゃんをね……。──これ終わったら……、コウさん描こうかなぁ」

夕宙「描くならバイト中以外で勘弁してほしいっす……」

花園「はーん、なかなか上手なもんだな……」

百瀬「さすがにプロには全然及ばないですけど、これが生きがいなところありますからね。──そういえば本業さんでしたよね!!褒めていただけるなんてすっごく嬉しいです~」

花園「生きがい……、かあ。いいねえ。俺みたいに仕事にしたらしたで、大変なところがあるからな。好きでも無いモン描く羽目になったり……」

帯刀「そうそう、夜叉になると客扱いもされなくなるから、安心して注文するといいよ。前の職場だと刀抜かないとご飯も出てこないのにお金はしっかり取るし」

風鳴「飯は置いといても出すもんださねーのは問題だな、命あっての物種ってやつだろうに」

瀬川「他の場所のデフォルトは帯刀くんが4人厨房にいて、ご飯とかは全部バイト頼みの場所もあるから。夜叉じゃないバイトは21時には返しちゃうから……」

風鳴「――地獄絵図ってやつか……、ここはそうはなって欲しくねーもんだ。命がかからねぇ仕事ぐらい楽してたいしな」

瀬川「せっかく夜叉が暇そうに集まってきたんだ。帯刀くんの日頃やってる仕事、やってみないかい?」

浅倉「帯刀さんが普段やってる仕事?不良刈りとかですか?」

百瀬「怪しい人を見つけたら誘拐する仕事、ですかね……?」

瀬川「誘拐……はまあ間違っていないかもね。素質のありそうな人間をスカウトしつつ、自然発生してる悪鬼を街を回って潰す仕事だよ。そのためにどういう経緯で発生したかある程度確認する必要もあるんだけどね」

稲生「おまたせー、コーヒーとサンドイッチでーす、どーぞ、おねーさん」

百瀬「ありがとうですよー。──ああ、なるほど警邏ってことですか」

瀬川「そうだね。昔は町内会に混じって世俗を知るのも仕事だったんだけど、今はこれがあるからだいぶ楽になったらしいよ。はいこれ」


▶ボーダフォンのようなものを渡します


浅倉「教科書でみたことあるやつーだ。昔の電話だっけ」

瀬川「着メロの数字を本で買ったり……しないか……。まあ年代モノだけどこれを使えばある程度の負を探れるんだ。それで心構えをする感じだよ」

花園「あー、なんだ?レーダーみたいなモンってことか」

百瀬「見つけたときってどうやってわかるんです?」

瀬川「ガンダムの曲がかかる。探知までしてくれるスグレモノだよ」

稲生「おー、見た目は古いけど中身はそこそこ高性能」

夕宙「燃え上がれ~」

浅倉 「曲なんだぁ……効果音のほうがっぽいと思うんだけどなぁ……」

百瀬「それってもしかして三和音だったり……」

瀬川「そうだね……。聞く人が聞けばわかるよ……。取敢えずこれを持ってふらふらしてみてくれ。その間にスープはサービスでつけてあげよう」

花園 「はー……。んじゃ、腹ごなしに散歩にでも行くか?」

百瀬「わかりましたー……」

風鳴 「なんだかんだで結構やる気があるやつは多いんだな。来てそう経ってもいないだろうに忙しないもんだ」

夕宙「はぁ……、そいじゃちょっと着替えてきま……」

帯刀「だめだめ!!クリーニングしてもらわないといけないんだから!そのままそのまま!!!」

夕宙「えぇ……。店の中ならともかく外は、えぇ……うっす……」

花園 「こんな時間に歩かせんのもどうかとは思うが……はあ。悪鬼が出るんならそうも言ってられねえか」

稲生「あれ、もしかしてソラもこのまま?」

帯刀「そうだよ!そんなエグいスリットで夜を駆け抜けるのがいいんじゃん!」

夕宙「カッコよさは理解できるけど、自分がするのとはまた違うと思うんですケド……」

浅倉「巻き込まれて私まで変態扱いされたくないなぁ……」

瀬川「帯刀くんは置いておいて……。裂け目を見つけても黄色、まあないと思うけど赤を見つけたら入っちゃダメだよ。戻ってきて帯刀くんに場所を教えるんだ」

花園「――黄色と赤以外には何色があるんだ?」

瀬川「紫。後は赤が強すぎた黒かな……。どっちも見つかると僕たちの命はないから忘れてもらっていいよ」

百瀬 「自分の街に真っ黒が見えるのはさすがに怖い……遭遇しないことを願うばかりです……」

風鳴「そういう色に俺らみたいなやつがいる可能性はあるもんなのか?」

瀬川「あるんじゃないかなぁ……いたとしても即殺だと思うけど……」

稲生「うえー……おそろしい……」

風鳴「なるほど。じゃあ出会っただけ損ってことだな、青でも見つかることを祈ろうや」

帯刀「ほらほら!おじさんいじめてないで行った行った!」

百瀬「……私としてはなにもないほうが嬉しいんですけどね」

花園「俺達が入れるのは青色程度ってことか。――まあ、危険地帯にいきなり放り込まれても困るがな」

夕宙 「はぁ……、行きましょっか……。早いトコ……」


――光綿市:杜――


▶適当に紅葉から出て15分くらい歩いていると、住宅地の近くでボーダフォンが音を出しますね あーんなにいっしょだったのにーことばひとつとおらないー


百瀬「あっ鳴った。やっぱり和音でしたか……」


▶百瀬は携帯を開くと、メールを見ますね。『もう10年も妻と会話をしていない。帰っても冷めた料理がラップにかけられており、部屋も暗い。本当にあの妻はあの時愛した妻なのか』と書かれています


百瀬 「ついでにこんなメールまで届きましたよ……」

風鳴 「ほー、便利なもんだな」

花園「なんて嫌なメールなんだ……」

浅倉「この曲ってそういう昼ドラ的展開に使うものじゃないでしょ……もっとこう昔あった幼馴染が敵になってたとかそういう感じだよ……ミスマッチだ、あんまりだ……」

百瀬「ってことは……この近くにその、悪鬼があるということらしい……ですが……?」

花園「何処だ……?」

夕宙 「探そう……人の来ないうちに……」


▶近くに青い裂け目がありますね。悪鬼ですね


稲生「おー、青い裂け目だ。よかったー、よくはないけど」

浅倉「青、だと大丈夫なやつなのかな。昼ドラ的な陳腐な展開だからよわいとかそういう感じなのかな」

百瀬「気が早くないですか。今日の思い出は麻雀指南書……、あれ……?――――ううっ……、生きて帰ろう」

稲生「気を引き締めてレッツゴー」

花園「――青か。んじゃ、全員生きて帰るぞ!」


――暗いリビング――


▶かなり暗い部屋ですね。床に背中を刺された男が倒れています。男の後ろでおばさんが包丁を持ってわなわなと震えていますね


夕宙「うーん事後」

百瀬「普通に事件じゃん……」

ソラ「――っとおおう……。まさに事件現場……」

花園「あーあー、こりゃあやらかした感じだなあ」

風鳴「なんだよ。もうほとんど終わってるじゃねーか」


▶しばらくすると、景色が切り替わり、先程刺されていた男が玄関から入ってきますね。おばさんが震えながら、男の背中を貫き、倒れます。しばらくすると、また入ってくる、刺されるを繰り返していますね


浅倉「えっなにこれ、いきなり景色が」

花園「刺されて死んだ奴の感情と記憶が、ここに焼き付いて悪鬼になってるってことか?」

風鳴「ほー。凄いじゃねーかコイ。まるでもう博士かベテランって感じだぜ」

百瀬「二時間ドラマの一幕って思い込むことにします、精神衛生上」

浅倉「この場合ってどっちを倒せばいいのかな。とりあえず殺意のある方から倒して、ダメだったらもう一人かな!」

夕宙「死んでいる人間をもう一度殺すっていうのも、なかなか難しい注文じゃないかな……」


戦闘開始!


▶浅倉 特攻魔法 フォトン

 17ダメージ[包丁を持った妻:みんなのうらみ(ダメージを半減し、受けたダメージ全てを物理追加ダメージとしてストック)


浅倉「こういうのってどっちが悪いのかしらないけどさ。お仕事なんだからおとなしく倒されてよね!」


▶風鳴 観察力で判定 妨害結界

 成功

▶男の服を見ると首元に口紅がついているのを見つけますね。わなわなしているおばさんは化粧感もなく、すっぴんだろうなと思いました


風鳴「首に付いてんのは口紅か、ありゃ?んなもん知ったってどうでもいいんだが……。――ま、いつもどおり行きますか」


▶百瀬 麻黄湯 特攻魔法×2 気力充填の御札 観察力で判定[啓示] 盾殴り[闃然]通常攻撃[闃然・夜桜[ファイア]]

 失敗 成功 クリティカル 31ダメージ 13ダメージ 12ダメージ 43ダメージ

[風鳴:追撃] 5ダメージ 3ダメージ[包丁を持った妻:オーバーフロー(生命に10ダメージ以上食らった場合、それら全てを無効化し、物理追加ダメージに変換する)みんなのうらみ]


百瀬「私の知ってる魔法少女は踊って殴って燃やすんだあ!火の玉ストレート喰らえー!」

風鳴「火を使うんだったら手伝えるぜ、微々たる風だがな」

百瀬「素敵です!」


▶火を腕に纏わせ、放つようにおばさんに打ち込みますが、ダメージを受けている様子もありません。寧ろ男を殺す残忍性が上がってるような印象を受けますね


百瀬「ぐぅ……効いてない……?!」

風鳴「素直に返ってくる反応は良いもんだな。――しかし、あれの相手はどうしたもんか」

花園「ヤバそうな気配がギュンギュンしやがるなあ」

ソラ「うーん……。みんなの攻撃があんまり効いてない……?不死鳥さんは強いけど効かなかったら意味ないし……」


▶ソラ 観察力で判定 サモン鳥

 失敗


ソラ 「うー、とりあえず今日もお願い不死鳥さん!あんまり強く攻撃しないでね!」

夕宙「攻撃が効いてない?んだったらなんか他にあるんだろうか。」


▶夕宙 捜査で判定 観察力で判定[啓示]

 失敗 成功

▶ゴミ箱を見るとバラバラにちぎれた紙が入ってますね。よくよく見ると離婚届のようです。判子も押されてますね


夕宙 「……離婚届?」

ソラ「うーん、いつものは絶対まずいし……。かと言って突撃させても……、ここは様子を見たほうがいいのかな……?」


▶花園 観察力で判定[フラット][啓示]

 クリティカル

▶男のスマホがなりますね。画面がチラと見えると、『ゆうこ:今日はいつ帰ってくるの?息子が今日ハンバーグがいいっていうんだけど』っていうのが見えます


花園「あー、これは……どういうアレだ?」


▶そのうち、ループ通り男がおばさんに刺されますね。おばさんはわなわなと震えており、今までのループと違い、首をゆっくりとこちらを見ます


おばさん「――――――見ましたね?」

花園「―――――見ちゃったなあ」


▶包丁を持った妻 行動数追加を取得

▶花園 通常攻撃[導引]

 成功 3ダメージ


花園「あーヤバいなあ……これはヤバい」


▶包丁を持った妻 通常攻撃 

▶浅倉 戦闘回避

 成功[天運]

▶まっすぐ突進して包丁を突きつけてきますが、ひらりと避けますね


浅倉「それくらい避けてみせる!」


▶包丁を持った妻 10年の苦しみ(追加ダメージを分解して10d1で全体に魔法判定の精神攻撃)30ダメージ[百瀬:蚊雷・薄い本・縁故][夕宙:縁故][花園:縁故][浅倉:縁故][ソラ:縁故・薄い本]

▶突進したまま男の脊髄をおろすように首から下に突き刺し、血液が鉄砲水のようにこちらに向かって飛んできますね。血液が何故かわかりやすいほど真っ赤で、床に落ちた血が溶けていますね


浅倉「ひっ、やだだめ防げない。嫌死にたくない、死にたくない!」

百瀬「紬さん!そんなこといわないで!――絶対助けるから……!」

ソラ「おねーさん……!くぅっ……ソラが、なんとか……!」


▶チームワーク 浅倉 10より上

 成功 成功 2ストック精製

▶浅倉 精神安定判定

 ストック消費 成功

▶2人がかりでなんとか血の直撃を避けますが、あたった浅倉はそのまま胸を抑えだし、勝手に涙が溢れ出し、声にならない嗚咽のような声を出し気絶しますね


浅倉「たすけ、て……。おにい……」

百瀬「紬さん!!!――ぐぅ……」

ソラ「おねーさん……、浅倉さん……!ううっ……」

花園「チッ!厄介だなコイツは……!」

風鳴「毎度のことだが前に出すぎなんだよ。――まだ死んじゃいねぇんだ、前のあれちゃんと見てろ。いいな」


▶百瀬 特攻魔法×2 盾殴り[闃然] 通常攻撃[闃然・夜桜[ファイア]]

 ストック消費 成功 30ダメージ 18ダメージ 30ダメージ[風鳴:追撃] 3ダメージ 4ダメージ


百瀬「許さない……紬さんのぶんまで喰らえ……!――火の玉ストレート!」

花園「やったか!?」

百瀬「あっやめてーそれ言うとー」


▶血が少し残っていたのか、おばさんはもう原型のない男から更に血を絞り取りはじめますね


百瀬「──あぁ……。あと少し……あと少しが……」

花園「あー……なんか、スマン」

夕宙 「フラグはまあ、立てても折れば関係ないので……」

ソラ「よくも、やってくれたね……!――甦れ、不死鳥よ……聖なる炎で燃やし尽くせっ!」


▶ソラ サモン鳥

▶不死鳥 ファイア

 16ダメージ[風鳴:追撃]2ダメージ 8ダメージ


ソラ「燃やせ、燃やせっ……!こんな闇なんて……絶対に打ち払ってやる!」

風鳴「ちゃんと始末は付けるさ。疾風よ、焔を纏い熱風となれ。燃え尽きなぁ!」


▶倒れた男の血を全て蒸発させると、部屋に電気が付きますね。更に金色の光が出てきて、眩しいほどです。空間が壊れ、おばさんは包丁を取り落し、スマホに手をかけているようですね


夕宙「この通り」

ソラ「うっ……眩しい……。倒、したの……?」

百瀬 「倒した……!」

風鳴「柄にもなく良いところに手を出しちまったな。さて」

花園「なんとかなったが……。こんなしんどい目に遭うのはゴメンだな」

百瀬「紬さん……!」

ソラ「あっ……浅倉さん、浅倉さん……!――息はしてる……」

花園「起こしてやらなきゃな……」

夕宙「あー、急いで帰った方が良いのでは?崩れかけてるし。――

紬ちゃんは僕が連れて帰りますよ。どうせ僕の思い出も置けるほどなかったので」

風鳴「おいおい、大丈夫なのかそれで?――俺らにも起こす手段はねーからまじで任せるぜ?」

百瀬「──お願いするから、ね?」

ソラ「――任せても……、大丈夫……?夕宙さんも絶対無事に戻ってきてね……!」

夕宙「まあ、大丈夫でしょう。たぶん」

百瀬「絶対戻ってきてね……。気持ちだけでも……」


▶百瀬 エーテル 夕宙

▶夕宙と浅倉以外はそのまま思い出に縋っていきました


夕宙「どうもー。――さて、じゃあ頑張りますかね」


▶夕宙 脱出判定

 成功 成功 成功


――光綿市:光綿支部紅葉――


帯刀「いつも先輩たちが私を着せかえ人形にするの恥ずかしいなーって思ってたんですけど、これ楽しいですね!」

瀬川「そうかい……。ところで……、十六夜くんは?」

帯刀「特訓の為に悪鬼に放り込んで出れないようにしてます!」

瀬川「うーーーーん…………。特訓は終わりだ。今すぐ連れ戻してこい」

帯刀「はーい。いってきまーす!」

花園「戻ってきた途端にすげえやべー話が聞こえたんだが。まさか一人で放り込んでねえよな?誰か一緒なんだよな?そうだよな……?」

風鳴「物騒な話だったな……。――少なくともここ数日、あいつ以外がベタベタひっついてた記憶はねぇな」

百瀬「──大丈夫かな……」

稲生「戻って、これた……。大丈夫かな、浅倉さん、夕宙さん……」

風鳴「まぁこっちもこっちなんだが。――おっさん、違法労働させてる中学生が倒れたぞ。多分ライクが連れてくんだろ、診てやってくれよ」

瀬川「僕は治療は得意じゃないんだが……。まあ、見てからかな」

夕宙「もどっりまーしたー」


▶浅倉をおんぶして紅葉に入ってきますね


百瀬「ああ、よかったっ戻ってきてくれて……」

稲生「……っ!はぁ……。よかったぁ……」

花園 「今回はなんとかなったが、こんな調子じゃいずれ死人が出てもおかしくないな……」

瀬川「そういう仕事だからね……。えーっと、メンタルやられてるだけだね。若い子には厳しい辛さだったんだろうね……」

風鳴「なんつったってまだ青だからな。こりゃ全員黄色以上なんてお目にかかれるかも怪しいもんだ」

夕宙「脱出は思ってたより平気でしたね。何度もは……ちょっと嫌ですけど」


▶瀬川は車椅子の側面から杖を抜き、魔法陣を書いて呪文を唱えます


瀬川「心の安寧にはゆゆ式を ファーストエイド」


▶しばらくすると、浅倉が目を覚まします


浅倉「ん…………あれ?ここは……」

瀬川「紅葉だよ。親御さんにも連絡しておくから、今日は泊まっていきなさい」

百瀬「よかった、よかったよ……」

稲生「ほっ……。安心したら……、一気に力が抜けてきちゃった……」

浅倉「紅葉?――あれ、おかしいな。だって私さっきまで悪鬼に、いた、はずなのに……悪鬼にいて、それで包丁を持ったおばさんがなにか、してきて…………」

風鳴「ま、その辺の話は済んだ話だ。とりあえずそのまま横になってろ、欲しいもんは言え。――今なら選り取り見取りでサービスが受けられるぜ」

花園「これで目覚めなかったら夢見が悪いからな」

稲生「とりあえず、今日はゆっくり休もう、おねーさん……。――なにか飲みたいものとかある?」

浅倉「えっ……じゃあ、ココアください。甘いやつがいいです……」

瀬川「取敢えず帯刀くんがついでに見てくれてるだろうし、事後報告をしてもらう。それが終わればおそらくだけど70万程度の報酬を振り込もう。今日はお疲れだったね。浅倉くん以外も落ち着くまでゆっくりしていくといい。」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る