S3.1 少年の飼い方 1月30日

――光綿市 光綿支部紅葉――


帯刀「それにしても……。本当にいるんですか?神様とか」

帯刀「私無宗教ですよ?」

瀬川「いるよ……。僕の足の怪我は神様にやられたものだよ」

帯刀「ひゃー。そんなに強いなら一度殺し合いしてみたいですね……!」

風鳴 「どこまで猪なんだよあんたは……。しかしまぁ、神様か……。そんなのともやり合うたぁ、夜叉ってのも大変だな」

瀬川「僕は二度とごめんだけどね。足の踏み場もない状況で命からがら、なんとか生きてたくらいだし」

帯刀「そんなに強いなら道場破りしてこようかな……!最近雑魚ばっかりで身体鈍ってるんですよね」


▶帯刀がウキウキで出ていくのと同時にお客が入ってきますね


花園「うーっす、――なんか物騒な話してんなあ」

浅倉「こんにちはー……ありゃ、思ったより人が少ない」

風鳴「よーおせんせ……じゃなかったな、レン。それにツムギも。招集も掛かってないだろうに真面目なもんだな」

花園「レンじゃなくてコイなんだが……。――まあいいか、どっちでも」

浅倉「いやまあ、家とかにいるよりはマシだし……」

瀬川「普通、招集もしてないならそんなものだよ。そうそう、この辺の神社は……、ってもういない……」

風鳴「ありゃ、そうだったか。そいつはすまねぇ」

瀬川「本来喫茶店だからね……。好きに溜まってくれて構わないよ。ワンドリンクくらいは頼むね」

浅倉「ああいや、別にいいんですよ。あんまり気にしないでください、関係ないことだと思うんで……」


百瀬「ごめんくださーい。暇なのできましたー」

夕宙「こんちはーっす。だいたい同じでーす。」

早乙女「こんにちはーっと、今日はお客さん多いね」

稲生「あ……、こんにちは……。ちょうど用事終わりで通りかかったので……、一息つきに……」

百瀬「──なんというか、普段見てるはずなんだけど夜叉?になると見方変わるわ……」

花園「んじゃカフェモカ1つ、シロップとミルク多めで」

風鳴「お?見ない顔だが新入りか?」

夕宙「どうやらそういうことになるらしいですよ」

風鳴「ほーん、そういうことになんのか。じゃあ自己紹介だな、俺は風鳴颯天だ。ま、よろしくなえーと」

夕宙「僕は……、夕宙来玖っす。よろしく。」

百瀬「あー新人さん! 私は朋花、百瀬朋花といいます。よろしくねー夕宙さん」

風鳴「ライクか。オーケー、俺のことは颯天でいい。んじゃまぁ居候らしく手伝いにでも回るか」

夕宙「友達からなんかはコウって呼ばれてるんで、そっちでもいいですよ」

瀬川「よろしく頼むよ……。帯刀くんはもう行ったみたいだから、君だけがほぼ頼りなんだ」


――光綿市:神社――


▶街の片隅に自然が残っていて、人の気配もほとんどしない神社に帯刀は来たよ


帯刀「ボスボスボスーボスボスボスー」


▶神社のお賽銭のところに子供がいるのを見つけますね


帯刀「ボスボスボスー……?( ´・ω・)ン?ぼく、1人?」

???「はい……そうですね?」

帯刀「ぼく、もしかして強かったりしない?取敢えず斬ってみていい?」


▶刀をゆったり抜いて居合の構えを取ってますね


???「強い……?特にそんなことはないと思うので切るのはやめてもらえると……」

帯刀「うーん。見当違いかぁ……。やっぱ現実はうまくいかないよね。ぼく、名前は?お母さんとかと一緒だったりしない?」

十六夜「十六夜……、それだけ。――僕一人です、たぶん」

帯刀「ふーん……。警察にも強い人いるって聞いたし、犯罪でもいいかな」


▶さらっと後ろに回り込んで、少年を小脇に抱えます


帯刀「1人かどうかは誘拐しちゃったらわかるよね。さて報告報告~」

十六夜「わぁっ!?――お姉さん何を……?」

帯刀「取敢えずボスの代わりに私のペットになってもらうよ。私が今決めたからよろしくね十六夜くん」

十六夜「は、はぁ……ペット……」


――光綿市:光綿支部紅葉――


瀬川「はい。紅葉サンドだよ。こぼさないようにね」

稲生「ん……、おいしい……!今まで寄ったことはなかったけど……表はちゃんとした喫茶店なんだ……」

風鳴「ほれ飲みもん。――にしてもアンドロイドとはねぇ、夜叉ってのは何でもありだな……」

花園「あー、サンキュー。やっぱ仕事終わりには糖分が効くなぁ……」

夕宙「人間ですけどね……。人間なんで普通の高校にも通ってます。それ言ったら妖精って方もなかなか珍しいと思いますけど」

風鳴「らしいな……。ま、俺は他の妖精なんざぁ見たことねーんでな。珍しいっつーよりいるもんなんだなって感じだぜ」

百瀬「いろんなタイプの方々がいるんですねー……。普段はここ住まいなんです?皆さん」

風鳴「俺はこの前の件からここに居候だ。その前までは適当な山とか林の中でフラフラしながら、たまーに街に出るって生き方だったな。――よくよく思い返すと、今まであの猪に出会わずに済んだのは幸運だったな」

夕宙「僕はここからちょっとのアパートですね。なかなかいいもんだよ、一人暮らし。部屋の狭さに目を瞑れば……」

浅倉「一人暮らしとか憧れるなぁ」

百瀬「コウさん、一人暮らししてるんだ……。すごいなあ全部一人って……その、怖くない?」

夕宙 「怖い……、っていうのはわからないけど、まあ面倒くさいことはちらちらある。洗い物とか……」

瀬川「住んでくれても構わないが、どちらかというと従業員がほしいね。帯刀くんは、ほら……あれでね」

花園「ほったらかすと何やらかすか分からんから監視してんのか、大変だな」

稲生「従業員……?あ……、でも……。うーん……」

瀬川「まあでも、奴隷と猪武者と気づいたらいなくなってるのだとちょっと人手がね。僕は車椅子で小回りが効かなくて」

浅倉「奴隷じゃないですー。帰る家があるんだから帰ってるだけですー」

風鳴「お?ソラもトモカも、ここの世話になるか?――ほとんどおっさんに任せて手伝えばいいだけだ。楽だし何より華が出来るってのはいいもんだ。――――俺としちゃ歓迎だ、外ふらつく時間も増えるしな」

早乙女「天ちゃんと百瀬さん美人やけぇバイトするんなら通わんとなー」

百瀬「え、私もバイトですか? うーん……。今はENOKIのFA描きたいですし……。――あと家に近すぎ……」

稲生「あの……その。――瀬川、さん……。スーツアクターのお仕事もそんなに入るわけじゃないし……、ソラを着てもいいなら……アルバイトしても……。やっぱりダメ、ですよね……?」

瀬川「いいよ。ただ、ソラだけじゃなくてコスプレ全般でもいいならかな。ほら、あっちの方でゲーセンあるだろう?ラウンドコールに華があるといいなとは思ってたんだ」

稲生「えっ……。いいの、ですか……?あっえっと、ソラの面は外せないけど……そこに色んな衣装を着るのだったら全然……」

風鳴「っとなるとソラが決まりだな。俺とソラの新米双天コンビ結成、これで少なくともアレのことは気にしねーで済むな……」

瀬川「帯刀くんに着せたことがあるんだけど、あっという間にセクシーになってね……。はぁ……」

稲生「これで……。コミュニケーションも取りやすくなる……お休みとかの時は仕方ないけど……」

早乙女「そういや風鳴……さんやっけ?――なんて呼べばええ?」

風鳴「ん?俺のことは颯天でいいぜ、俺も名前で呼ばせてもらうからな」

早乙女「じゃあ颯天さんって呼ばせてもらうけ――」


▶ドアを蹴破るように帯刀が入ってくるよ


帯刀「瀬川さーん!これ飼っていいーーーーーー!????」


稲生「ひゃわっ……!?び、びっくりした……」

花園「あぶねえッ?!」

風鳴「……こういうことだよ」


▶ティーカップをひっくり返しそうになったのを風で落下を止めますね


浅倉「すっごい音したよ!扉大丈夫……ってなにそれ」

夕宙「現行犯では?」

十六夜「あ、えっと……こんにちは?」


▶瀬川は一瞬鋭い目つきになった後、元の優しげな顔に戻りますね


瀬川「ええと……。実は亜人だったりしないよね?」

帯刀「神社で拾った!」

百瀬「ええ……」

夕宙「不用意に物なり人なり拾っちゃいけませんよ」

早乙女「お姉さんついに犯罪者になってしまったんけぇ……」

花園「おいおい、俺達を犯罪に巻き込むんじゃねーぞ!まだ妹の学費やらなんやら色々あるってのによ!」

百瀬「あのお姉さん怖いわ……」

稲生「面倒事になりそう……?こっそり帰……、っても呼び出されそうだなぁ……」

風鳴「――どういう教育してんだよ。んで、亜人っつーのはなんだ?」

瀬川「それはともかく。きみ、名前とお家について教えてくれるかな?」

十六夜「十六夜……知ってたからたぶん名前。家は知らないです」

花園「あー、『訳あり』か……。――どうすんだ?」

風鳴「――しゃーねぇな。ほれ、連れて来られたもんはしょうがねぇ。とりあえず飲んで待ってろ」


▶風でココアを十六夜の目の前にふわふわと漂わせ、受け取らせるよ


十六夜「ありがとうございます、いただきます」

瀬川「なるほど……。やはり少しばかり負の気配がするし、人間ではないね……。となると……」

花園「知らないだけで案外いるもんだな、人外ってのは」

百瀬「――自分の街にこんなに多いとは思わなかったわ……」

浅倉「ぱっと見は人間なのに……。そこの妖精さんも、生っぽいアンドロイドさんも、含めてだけど」


▶瀬川は何処かに電話をかけるよ


瀬川「もしもし、今いいかい?そうだね、種族判別出来るものを送ってほしい。対価はそうだね……、サキュバスの鱗は?って持っているのか。なら魔神の髭を提供する。ああ、速達で頼むよ」

夕宙「ゲーム見たいなワードが飛び出してきたね。ここまで日常離れするとそう変わらないのかもしれないけど」

帯刀「私のペットだからよろしくね。いいもの拾ったよね」

花園「自分で面倒見れるのか?」

早乙女「お姉さん、捜索願いが出てたらちゃんと親御さんのとこへ帰さんといかんけぇよ」

帯刀「警察が来ても錆にするから見れるよ!」

稲生「それはいけない……。人として……」

花園「生活の!面倒を!見れるのかって言ってんだよ!」

夕宙「ご飯はもちろん、散歩やトイレだってお世話してあげるんですよ?」

浅倉「奴隷とペットだとペットのほうが人権なさそう……。かわいそうに……」

百瀬「――やっぱ怖いわ……」

帯刀「うーん……。じゃあこれでいい?」


▶お財布から10万円取り出して、十六夜に渡しますね


帯刀「今日の生活費!」

夕宙「雑ぅ~~!」

十六夜「えぇと……。これでどうすれば……」

早乙女 「とりあえず笑って流しといたらいいけぇ」

百瀬「見た感じ小中学生っぽい感じの子にぽんと渡す額じゃないですよ!」

花園「あのなあ、飼うならちゃんと自分の飼い主に許可を得てからにしとけ」

帯刀「いいよね????ね?」

稲生「むしろ……、帯刀さん自体がどうやって生活してるんだろう……?」

百瀬「帯刀さん、私達とそんなに離れてないですよね年……」

花園「後、金だけ渡して『面倒見た』ってのは育児放棄だぞ……」

瀬川「僕が餌付けしているよ。――さて、来たか」


▶店の中にコウモリが入ってきますね。なんか小さい機械をくくりつけられています


瀬川「おつかれ。3日くらいかけて帰るといい。僕がアリバイ作っておいてあげるよ」


▶コウモリは嬉しそうに帰っていきました


早乙女「わー。瀬川さん動物と話せるんけ?」

百瀬「コウモリかぁ……。まさか……、ね……」

花園「あーもー疲れた。飲まなきゃやってらんねえな……」

風鳴「話がどんどん混み合ってくな……、なるようにしかならねーさ。――んで、話は固まったのか?」

瀬川「もちろん……。――さて、この機械は種族によって色相が変わるんだ。例えばそこの妖精を覗くとだな」


▶風鳴の身体が緑に点滅しだします


風鳴「俺?……なんだ、この、気色わりぃな」


夕宙「大金を持ったらすることは一つ、とりあえずそれで誰かの頬を叩くといいよ。」

早乙女「コウくーん。てきとうな事教えちゃダメよー」

十六夜「本当ですか……?えい」


▶札束で夕宙をはたきます


夕宙「おうふ……。そうそれ!いい感じ。」

風鳴「気色わりぃな」

瀬川「ははは……。何にせよ、この色こそが妖精だという証拠みたいなものさ。これを十六夜くんに当てるよ。いいかい?」

十六夜「はい、大丈夫です」


▶十六夜の身体が黒金に点滅します。瀬川の目が鋭くなりますが、取り繕うように咳払いをしますね


瀬川「――――ふむ。身寄りもなさそうだし、帯刀くん飼っていいよ。ただ、人間の常識を教えること」

花園「教える?できるのか?」

浅倉「常識あるのかなあの人」

風鳴「こうも悲惨に思えるやつもそういねぇな……。決まっちまったもんは諦めてもらうしかねぇんだろうが……」

百瀬 「まともに生活させることできないのでは……」

稲生「結構な頻度で……誰かが監視してたほうがいいかもしれませんね……」

帯刀「ちぇー。警察との血みどろはまた今度か。よろしくね!十六夜くん!名字は私のあげるよ」

十六夜「よろしくお願いしますお姉さん。――あれ?結局僕は何だったんですか」

瀬川「――妖怪だよ。神社にいたし座敷童子じゃないかな?生まれたてのようだし、ある意味幸運だったね。僕が」

稲生「おお……座敷童子……すごい……」

夕宙「そういう意味でも、バイトの人数増やした方が良いのでは。やっぱり僕もお世話になってもいいですか?」

瀬川「女装必須だが……。そういう需要もあるだろう。よろしく頼むね」

夕宙「え”、まじですか……?やっぱちょっと考えさせ、えぇ……」

帯刀「なるほど……!――妖怪なら鍛えないとね!えい!!」


▶床の機械を蹴り飛ばすよ。青い悪鬼が出来ますね


十六夜「鍛える……鍛える?――え、なんですか、これ……」

浅倉「ねえ、あの人かってに悪鬼作ってるけどどうするの」

稲生「……やな予感……こっそり帰……」

百瀬「そうそう、今度絵を描かせてね!――コウさん、天さん!」

花園「絵ねえ……」

風鳴「まぁ常識の件は追々だな。おらソラ、早速仕事だ諦めろ」

稲生「……れませんよね……、やっぱり……。ぐすん……」

夕宙「絵?その今度っていうのがバイト中なら遠慮願いたいんですが……」

稲生「絵……ソラの時だったら、いいですよ……」


帯刀「えっと……雑多な負の感情を集めました。だって!雑魚だね!」

早乙女「そんな冷蔵庫の残り物みたいなの作らんでも」

瀬川「本来夜叉は雑多な負の感情を消すためにあるらしい。――本質的な業務だね」

花園「仕事ってんなら、やるしかねえな」

早乙女「そうなんけ? なら残り物料理をパクっと食べてしまうさー」

風鳴「つーかこの蹴って創る仕様、忘れてたぜ……。後頻繁にされても困るもんだな」

浅倉「まあ弱いならいいか。前回散々だった分の憂さ晴らししてやるんだ……」

百瀬「――今日はこれっ」

稲生「逃げられないなら……、やるしかないですね……」


瀬川「これから、悪鬼と呼ばれる空間に入ってもらう。特訓、とのことらしい」

十六夜「はぁ……。ところで、中では何を?」

帯刀「お姉さんがこれあげる。この首輪を見て私だと思いだしてね」

十六夜「首輪、ですか。これが必要なものなら、まあ……」


▶十六夜は首輪をするよ


花園「アンタは人を何だと……、ああもう……」

夕宙「常識を教える先生に常識を教える先生が必要かな……」

瀬川「いや……うん。気をつけてくれ」

風鳴「頼むからあんたが説得する自信をなくさないでくれよ……」

早乙女 「さーお昼過ぎまでに終わらせて夕方に家具見に行くけぇ!」

百瀬「悪鬼の光景も絵にしていいんかなあ……」

稲生「一息だけの予定だったのに……。――とやーっ……!」

十六夜「じゃあ、行ってきます?」

帯刀「気をつけてねー!!!」


――オフィス――


▶普通のオフィスですね。ただ、17時になってふらふらとタイムカードを切って再び椅子に座ります。こちらの様子には気づいてなさそうですね。しばらくすると、目の前に薄っすらと悪魔のような見た目をしたやつが出てきますね


風鳴「ほー、これが一般的な人間社会ってやつか」

花園「会社勤めなんざ、俺には向かねえから分からねえなあ」

夕宙「これが社会の常識、いや会社の常識かあ……」

百瀬「だいたいどこもそうなんでしょうね……」

浅倉 「やだなぁ、ブラック企業じゃん……」

稲生「これは……、確かに間違いなく負だねぇ……」


▶戦闘前行動 早乙女 プロテクター マジックプロテクト


 戦闘開始!


▶サビ残 タイムカード[17・12] すり抜け 手取り(所持金が100ベル以上なら6d6。未満なら1d4の魔法判定)労基封じ(対象を-10mにはじき飛ばし、落下4mと100ベル以下なら5ベル、より上なら80ベルのロスト) 浅倉 百瀬 風鳴 浅倉 風鳴

▶浅倉 風鳴 100ベル以上! 百瀬 100ベル未満! 

19ダメージ 4ダメージ 19ダメージ[風鳴:昔間畳] 14ダメージ

▶悪魔はニタニタと笑いながらそれぞれの財布を膨らませて破裂させますね。多めに持っていた人は破裂した衝撃でかなりの距離吹き飛ばされます。破裂させたお金をいそいそと拾っていますね


浅倉「ちょっ、いきなりはダメだって!キャァ」

百瀬「ひゃあ!――体浮かせるのは反則だって!」

風鳴「っと、不注意だった。反省反省」

花園「俺が弾ける量も限りがある!悪いができる限り自分で何とかしてくれ!」

十六夜「こんな殴ったり殴られたりを?これが仕事……?」

夕宙 「今どきヤクザでももう少しまともな仕事してるのに、僕らときたら……」

稲生「よくよく考えたら相当根強い闇だよね……。早くなんとかしないとヤバい……?」

夕宙 「えーっと、かばんに……。これこれ藍白!薄鈍!!」


▶夕宙 警醒の御札 時針の御札 力の盾 力の盾 浅倉 風鳴

 27ダメージ 30ダメージ 19回復 25回復

▶革鞄から染布を取り出し魔法を炸裂させた後、革鞄を地面に刺すように置いて緑色のフィールドを展開させるよ


夕宙 「こう、回復とかも使えたり……、しそうな気がするわ!よいしょ!」

風鳴「ってぇ、わりぃ助かったわ。狙われ続けてるとしんどいもんだ……」

浅倉「これも回復、なの?なら、私は攻める!」


▶浅倉 特攻魔法 フォトン

 17ダメージ


浅倉「よくわからないけど叫べば攻撃できるんでしょ。だったらさ、消し飛びなよ!」


▶タイムカード サビ残 確定申告漏れ(全体に技能経験値が残っている場合7d7。残っていないなら2d6の自然反応攻撃) 十六夜以外全員残りあり!

 28ダメージ[百瀬:蚊雷・オンリーイベントカタログ][風鳴:薄い本・昔間畳][稲生:蚊雷][浅倉:昔間畳×4] 7ダメージ

▶悪魔はオフィスから書類を取り出し丸め、バズーカのぶっ放しますね。そこから黒い悪意のようなものが身体に纏わりつき、じわじわと身体を溶かすように蝕みます


早乙女「なにこの攻撃ー!」

浅倉「そっちばっかり攻撃して、フェアじゃないんだよ!」

百瀬「こんな遠くから攻撃してくれちゃって……、もう……」

花園「くそっ、なかなかやりやがるな」


▶風鳴 足刀蹴り×2 魔神剣×2

 成功 成功 9+8ダメージ 7+8ダメージ 

▶風の刃を展開して、振り払うように腕を振ると悪魔の羽根がちぎり飛びますね


風鳴「こうなりゃ先に叩き切るしかねぇな……その距離なら届く!」


▶百瀬 麻黄湯 気力充填の御札 エーテル ポーション 仕事知識[シナリオアクションバフ:啓示]で判定 百瀬 風鳴


百瀬「あと一歩……、遠くて無理だ……。――やっぱ私は桃色の魔法少女になれないのね……」

十六夜「いきなりこんなところで戦えって言われても……。――うーん」

風鳴「そういや気にかける余裕もなかったな、つかよく生きてたな……。――ここは想いが力になる場所らしいぜ、なりたいものでも欲しい物でも浮かべりゃそれで戦えるってよ」

十六夜「変身……、んー」


▶十六夜は光に包まれ、あちらこちらにリボンがあしらわれたパステルピンクの和ロングワンピース。頭には水色のリボンカチューシャ、白いステッキを持っていますね。誰がどう見ても魔法少……年ですね!


十六夜「かわいい……けど、これ間違ってませんか!?」

風鳴「――人じゃなきゃ本来の姿っつーものが出るらしいな……。そういうことだったんだろ」

早乙女「可愛いーー♡♡ 間違ってない間違ってない!!」

百瀬 「すっごく良いですね!! かわいいよ!」

浅倉「なにさそれ、可愛くなっちゃって……。こんなかっこしてる私へのあてつけみたいだね」

夕宙「これもう僕じゃなくて十六夜くんを立たせたらいいんじゃないかな……」

ソラ「なるほど……そういうのもあるのか……」

風鳴「さっきまで死にかけてたのにどっから出てきたんだよその活気……」


▶花園は無言で空を見上げ、合掌していますね


夕宙「いやわからん、このくらいの歳だとまだ男女の見分けが付きにくい子もいるのかもしれない……」

十六夜「い、今はとりあえず……、こんななりなら魔法の一つくらい……」


▶十六夜 ホーリーライト

 15ダメージ

▶ステッキを振り回すと白い光がキラッキラッと出て、悪魔が浄化されていってますね


十六夜 「どうにでもなれ……!」

百瀬 「様になるなー」

花園「やるなあ……。――俺も同じくらいできりゃあな」

早乙女「コ……白銀の騎士様はみんなを守ってくれているけぇ役割分担さー」


▶花園 通常攻撃

 成功[人間振り直し] 10ダメージ


花園「どこでもいいから当たれえええええええ!」

ソラ「口上省略!お願い助けて不死鳥さん!こんな闇深いところ焼き払っちゃって……!」


▶ソラ サモン鳥

▶不死鳥 ファイア

 19ダメージ

▶燃え尽きるように悪魔が消えた途端、労基の人が監査に入ってくるよ。こちらのことは見えていないようですね。静かだったオフィスがバタバタしています


ソラ「よかったぁ、勝てた……!ありがとね、不死鳥さん……!」

夕宙「悪は滅びた……」

花園「――なんとかなったな」

風鳴「ふー……現代社会ってのは世知辛いもんだな」

百瀬「――紅葉はこうじゃないといいですね」

十六夜「終わりましたか……。これ、ちゃんと戻ってくれるんですよね?」


▶長いスカートの裾をつまんで、ぴらぴらさせていますね


浅倉 「戻ってなきゃみんなこの格好でいてたよ……」

早乙女「終わったさー。さー戻ってセキチュー行くけぇ!」

花園「どうなるかと思ったが、全員無事でよかったな。――さあ、帰るぞ」


――光綿市:光綿支部紅葉――


瀬川「帯刀くん、ちゃんとお世話して、定期的に神社にお散歩にも連れて行くんだよ。いいね?」

帯刀「うんうん、適度に悪鬼にも連れて行く!」

瀬川「悪いことしたら斬るんじゃなくて僕のところに連れてきてね」

帯刀「はーい」

十六夜「元に戻ってる……。よかった」

花園「戻ったぞー、そっちの指導は大丈夫そうなのか?」

瀬川「ああ。ちゃんと言うことを聞けるいい子だからね」

花園「――言うことを聞いてて今までコレだった時点で心配なんだが」

風鳴「こっちは無事に覚醒したみたいだぜ。まぁナリはちょっとばかし予想外だったみてーだが」

浅倉「どうせならこっちでもああいう格好したらいいんじゃない?」

百瀬「人気出ますよ!」

十六夜「いやぁそれは……ちょっと」

帯刀「十六夜くんは私に似てイケメンに育て上げるから期待しててね!」

稲生「ひゃぇー……こわかったぁ……」


▶へなへなと床に座り込んじゃいますね


早乙女「今何時けぇ?まだセキチュー開いているよね?――夜になってないよね?」

瀬川「まだ15時だよ。ゆっくりしていくといい」

早乙女 「楽勝やーん!ランチは……もう終わったけぇ、野菜ジュースとショートケーキ注文いいですか?」

花園「ん、じゃあ隅の席貰うか……」

百瀬「まだ配信時間までには余裕ありますね……。日替わりケーキとホットコーヒーください……」

稲生「自分も……何か、その……飲み物を……。――あ、それと……バイト、よろしくおねがいします……」

十六夜「僕は……。――さっきココア貰ったので、何か手伝いますよ」

瀬川「よろしく頼むね。女の子はコスプレで接客するっていう暗黙の了解があるから店員が本当増えないんだよね……」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る