S2.1 僕のほうが先に好きだったのに 1月13日
――光綿市 光綿支部紅葉――
帯刀「あーしんどいしんどいしんどーい!!!!!私一人で賄える量じゃないでしょ!!!!なんとかしてよ瀬川さん!!!!!」
瀬川「最近新人がたくさん入ったでしょう……。元はと言えば新人候補になりそうなのを全員斬り捨てるのが悪いんですよ?」
帯刀「そういえば……、あの子達にちゃんと説明しましたっけ?仕組みとか」
瀬川「無視ですか……。言ってることに一理はあるので招集をかけましょう。ヒナさんの配信があったしこれを任せますか」
帯刀「じゃあ連絡します。えーっと……、きょうこないとかたなのさび」
瀬川「うーん……。まあ、説明しやすいしいいでしょう」
――1時間後
帯刀「さーて研いどかないとね。使うかもだし」
元木 「すいません……、遅くなりました……」
▶蚊の鳴くような声でこそっと入ってきます
浅倉「いきなり呼び出し……。奴隷は勘違いだったけど実質奴隷みたいなもんじゃんこれ………」
風鳴「よー、こんなもん使わなくてもその辺で呼んでくりゃ来るんだが」
百瀬「――この前の件、きっちり説明してくれると聞いてきました」
稲生「招集のペースが早い……。短期間でたくさん戦うのは勘弁願いたいけど……、招集ってことはそうなんだろうなぁ……」
瀬川「奴隷でいいのかい?取り敢えず僕のことはご主人様で頼むよ」
浅倉「よくないですー!」
瀬川「元木くん、BSSって興味はあるかい?浅倉くんは僕がもらっていくね」
元木「びーえすえす……?いや全然知らないです……。衛星放送かなんかですか?」
▶椅子に座ってくるくる回ってますね
風鳴「お?この前見なかった顔だな。後でちゃんと自己紹介するんでよろしくな」
元木「……ッス」
帯刀「ふざけてないで説明するんですよね瀬川さん……?」
瀬川「ああ、そうだったね。自己紹介とかはグループ作ったからそっちでやってもらうとして、そもそもの現象について説明しないといけない。質問も当然受け付ける」
瀬川「まず、悪鬼という空間の裂け目的なやつの発生原理についてだが……帯刀くん」
帯刀「はいはい!でばんでばーん!」
▶しゅっとジャンプして百瀬の首元に刀をすいーっと当てますね。痛くないですが血が流れる感触はありますね
百瀬「ひっ」
稲生「ひえっ……。い、一体何を……」
元木「ガタッ」
▶冷や汗と動かしたいけど斬られる恐怖で瞳孔が開きます
浅倉「あれ?騙して悪かったな展開???」
風鳴「おいおい……。相変わらず突飛だな」
帯刀「人間は適度にやわやわでいいよね~」
百瀬「な、何を……」
瀬川「百瀬朋花……くんだっけ?ある程度の素性はこちら側でも調べさせてもらったけど、確認も兼ねてるんだ。――この猪武者に襲われてどう思ったかい?」
百瀬「怖い……」
瀬川「そうだね。でも慣れると可愛いんだよ?――裏にカルパスあるから食べていいよ」
帯刀「わーい」
▶刀をくるくる回して鞘に入れ、くるくる回るようにカウンター裏に行きました
百瀬「は、はあ……」
風鳴「ホントにご主人様かよ……。んで?」
瀬川「その恐怖を受けた感情、何があったかわからない驚き、命の危機である魂の輝き……。そういうものは全てエネルギーなんだ。あれだよ?火とか水とか原子力~みたいなの」
瀬川「これをかき集めることで空間を形成したり、物質を作り出したりする。悪鬼内の変身の原理とも言っていい」
瀬川「僕も詳しいわけじゃないからあんまり不確かな事は言えないけど、この空間はある程度以上に肥大化すると現実を侵食する。何度か報告例もあるよ。」
風鳴「俺らが巻き込まれたようにか?」
瀬川「その通りだ。街中を巻き込むほど大きいのも久しぶりだね。侵食すると、その時の感情に支配された事柄がその空間の法則になるんだ。今百瀬くんが感じた、帯刀くんに殺されるかも、という感情。これこそが法則になる」
瀬川「そうやって出来た悪鬼は、法則を持ち込んだ現象、人物、理屈、原理そのものがボスになる。今回の場合、殺人鬼そのものの帯刀くんがボスとして待っているんだ。この法則を破壊して、感情は感情。現実は現実。夢は夢って区別することが紅葉の仕事なんだ」
元木「悪鬼内の帯刀さんは実際殺人鬼になって、現実の帯刀さんは……、怪しいけど…………殺人鬼じゃない……。そこだけは間違えちゃいけないよな……」
風鳴「悪鬼ってのはそいつから出たエネルギーなんだろ?それただぶっ壊してそいつに反動、とかそういうのは来ねぇのかよ?」
瀬川「悪鬼を生成するエネルギーは感情からただただ底に溜まっていくだけだ。3年前のムカついたこととか、案外覚えてるものだからね。ただ、ふとしたきっかけで忘れる、という思い出せなくなる」
瀬川「これは勝手に深層心理で悪鬼に変換され、破壊されることでそのこととはすっぱりと決別することができる。――時が解決する、と言うが実際解決してるのは僕たちってことだね」
浅倉「はい、質問!この間巻き込まれたときみたいに変身してボスを倒せってことだと思うんだけど、そもそもどうやってあんな力が出せたんですか?」
瀬川「そもそも感情には性質というものがある。陰陽道を元にしているが、大体は明るい感情は陽、暗い感情は陰と呼んでいる。悪鬼が作成されるのは何故か陰と呼ばれてるものしかない。逆に陽と呼ばれるものは変身や武器の強さとかに使われる。大体のラノベとかで希望さえあればクソ強いみたいなのが法則になっているんじゃないか?って言われてるね」
元木「フッ……。希望……、か……」
風鳴「要するに人生に前向きならそんだけ道が拓けるっつーわけだな。楽でいいじゃねーか」
百瀬「人生の手伝いをしてるなら良いことですね」
稲生「その……、悪鬼が発生する条件とかってあるんですか……?えっと……その……エネルギーがそこに集まる要因、みたいな……」
瀬川「悪鬼の発生だが、集合的無意識が元になっている。百瀬さんが殺されるかも!って思ったのはあくまで個人の感情で基本はこれだけでは悪鬼になることはない。ただ、帯刀くんが目の前で殺すようなことがあれば、帯刀くんに対する印象が一致する。こいつやべーやつじゃん!ってね。それが多ければ多いほど、感情が出ていれば出ているほど悪鬼になる。一人だったとしても、慟哭するほどの悲しみや、殺人衝動に至るほどの怒り、ミーム汚染などの発端などはそれだけで十分悪鬼になる。放置しておくとそれは呪いという形で現実世界に影響を及ぼすんだ」
瀬川「言ってなかったが、この悪鬼を潰す人間のことを夜叉という。夜叉には元来完全才能で、一般人にとってはそもそも悪鬼など見えることもないんだ。見える時点で同類というわけだね。霊感って形で周りに言ってないが見えてる人、夜叉ほど見えない分迷い込んで怖い思いをする人が心霊体験という形になるんだ。ただ、テレビでヤラセの印象、そして漫画での心霊体験やオカルトの否定が強まったおかげで本物が動きやすくはなったんだけどね」
元木「CG技術の進歩には感謝しかないな……」
稲生「――あ……。そういえば……、帯刀さんに最初に会った時に、大まかにだけど説明されてたの思い出した……。でも、うん……。再確認ということで……」
帯刀「入る!斬る!出る!幸せ!なんてわかりやすい!」
元木「――幸せだな」
▶壁の方を向いてボソボソ喋ります
瀬川「ただ、負の感情というのは人間の多様性に合わせてどんどん細分化されていっている。この間のこのはちゃん事件の原因は、本当にこのはちゃんは実在しているのか?という疑問が原因ということがわかっている。実在しているのにも関わらず実在していないのでは?と疑うことで人間として剥離ができ、それが悪鬼という形で出来てしまうんだ」
百瀬「負の感情ならなんでも悪鬼になってしまうんですか?」
瀬川「そのとおりだ。――ただ、想いの力が強い必要がある。集合的無意識になりやすいサブカルチャーは特になりやすい、というわけだ。リアルタイムなVtuberだと余計にそうなんだ。同時期に思う人数が多いってことだからね」
浅倉「うわ、それだと今ってすっごく仕事が忙しい時期なんじゃ……。乱立してるし荒れてるとかいう話も聞くし……」
帯刀「そうだよー?私達は下っ端ってこと。ぶいぶい」
風鳴「その目の前にいる夜叉が1番悪影響な気がすんだがな……。ところで、俺の事初めは羅刹って呼んでたよな?人間じゃなきゃみんなそうなんだったか?」
瀬川「羅刹というものは、悪鬼が作り出した演劇の役者のことだよ。悪鬼の法則を再現するためにはどういう形でも異形が必要になってくる。悪鬼法則の中で会話をし、悪鬼法則で生きているから僕たちとは話が通じない可能性が高いんだ。特に妖精は傍目から見て何の妖精なのかを客観的に判断しづらいから、紅葉では殲滅命令が出ているくらいでね。まあ他にも色々あるらしいんだけど、こっちには伝わってきていないよ」
元木「怪しきはなんとやらかよ……おそろしいな……」
風鳴「世知辛い世の中だな……。ただでさえ居場所なんてねー様なもんだってのに」
瀬川「今忙しい時期ではあるけど、帯刀くんや、英雄と呼ばれる人種が超速度で悪鬼を殲滅しているから大丈夫だよ。新人は新人らしくできる。――勝てる悪鬼をぶつけてレベリングをする時期でね」
稲生「Vtuberさんたちに配信を控えめにしてもらう……、なんて出来ないですよね……。普通の人には見えないんだし……。もし控えめになったとしても、人気がある人達は1回の配信で発生させちゃうそうだし……」
元木「配信控えめになったらなったで不安という負の感情は増えるだけだろ……」
▶ボソボソと壁にツッコミを入れるよ
瀬川「それが悪いことでもないんだ。悪いイメージだけ殲滅して、いいイメージや概念の拡大に使えそうならそのまま悪鬼を取り込んでもらう。配信で知名度も上がるし妖怪や化け物にとっても、人間でいられるためにやっていることも多い。中身がいるのはわかるけどそんな面白い人間いるか?って思ってもらえれば、概念的にもう人間なんだからね」
百瀬「じゃあじゃあ……私も毎回このはちゃんやヒナちゃんを想っているのは結果として良いことなんですね!」
瀬川「そうだね……。彼女たちの生存証明を自分たちの意思で出来るのはいい時代になったんだと思うよ。――――昔は人を襲わないと証明できなかったしね」
百瀬「おおお……!ってことは、VTuberのイラストを視聴者が描くとまた、少しその、概念の拡大、になるってことだからまたメリットだと」
浅倉「都市伝説?とかの代替ってことなのかな」
瀬川「そうだよ。都市伝説も本来、現代の妖怪の逃避先だったんだ。今の時代に、ミームとして一番適用しているのがVtuberなんだ」
百瀬 「よし、私ももっとがんばって絵とか描こ」
▶がんばるぞい!していますね
浅倉「ふーん……、なんか裏事情知っちゃって夢がなくなっちゃったなぁ」
元木「イラストの影響力はデケェよな……。悪鬼や存在のうんぬん以前に人気に直接影響してくるもんな……」
▶スマホをスクロールしながらボソボソ呟きますね
稲生「――その説明だと、つまり……、Vtuberさんたちの中に、妖怪さんたちが混じっている……?」
瀬川「そうだよ。ENOKIのVtuberはほとんどが人間ではない。僕はヒナしか見たことないが、姿形もほぼそのままだったね。――おそらく他の子もそうなんじゃないかな?」
稲生「えっ……ヒナちゃん妖怪だったの……!?――びっくりしたけど……、もっと会ってみたくなったなぁ……」
風鳴 「ほー、んじゃあそのVtuberってのを引き入れりゃそいつはそんだけ強い戦力になるっつーことか」
瀬川「もっと言えば、この概念の適用は実は人間にも当てはまってしまう。『サブカルに出てくる母親キャラが少なくとも40は超えてるのに意味がわからないほど若い』という概念を適用した知り合いがいる。今度紹介しよう、癖が強い人ではあるけどね」
元木「17歳かよ……」
百瀬「本当に人間じゃなかったのもいたとは……。――もっと好きになりそう」
瀬川「ほとんど英雄と呼ばれる夜叉で、上から数えるほど強い人種が暇つぶしでVtuberとして配信をしている。君たちが無様にもパソコンに落ちて迷い込んだように、同類を増やす手段としてお手軽だからだね。ネトゲやソシャゲとかでも人を集めているんだが、最近芳しく無くてね。手軽さを求めて方針転換したって聞いたよ」
稲生「むっ……無様……。――自分は電車に乗ってて巻き込まれたから違う……」
浅倉「ひどいリクルート方法だよ、おかげで死にそうになった!――偶然私達は助かったけど助からなかったらどうなるの?」
瀬川「死ぬ。さて、今日もせっかく集まったんだし、訓練をしよう。悪鬼は青黄赤の順で危険度が高く、大きければ大きいほど周りの影響度が高いものなんだ。今から出すのはかなり小さく青い悪鬼だから弱い。覚えておいてほしい」
▶瀬川は床においてある機械に車椅子で近づいていき、雑に杖で殴るよ。魔法陣が展開され、青く小さい悪鬼、空間の裂け目が出現します。
百瀬「随分乱暴な」
稲生「その機械……、ちゃんとしたスイッチとか無いんです……?――見てて壊れたり変な挙動したりしないか不安になる……」
帯刀「いいんですよ、この機械作った人に極力関わらない方が人生幸せです。人生できます」
瀬川「これは、ヒナがVtuberとして一番好きでガチ恋にはなっているけどNLだとNTRを感じるし、かといって自分だとヒナに対してふさわしくない。だから2番目に好きなこのはちゃんとCPを組むことで心の安寧を保っている心の弱い百合豚オタクの複雑な心の悪鬼になっている」
稲生「えぇ……、そんなのでも出来ちゃうんだ……。――でも確かに負の塊ではあるからなぁ……」
風鳴「いやわからねーよ。んでっと、確か悪鬼に入る前にこういうのを使うんだったよな?」
▶キノの旅を取り出しますね
瀬川「いや、その本じゃなくてもいい。オタクとしての心の原点の資料をおいておくことで、自分が現実にいる存在だと再確認するものだからね。どうやら幹部連中はこの本が原点になってるやつが多いらしい」
瀬川「僕はセイバーマリオネットJの同人誌をおいていたよ」
風鳴「そっちもわからねーよ。ま、折角そっちがケータイとやらと一緒に寄越してくれたもんだ。ありがたく使っとくぜ」
元木「俺は……、コイツだな……」
▶元木は黒いメモ帳を置きますね
百瀬 「ああ……。そういう意味だったんですね……。――もらったの、なぜかフォトエッセイでしたけど……。これがそれだとは……」
浅倉「私もらったのゲームの攻略本だったんだけど……。今までの説明聞いてたらなんでこれなのかなんとなくわかるけどさぁ、もうちょっとなんとかならなかったのかなぁ」
稲生「なるほど……、そういう理屈だったんだ……。納得……」
――ビデオレター――
▶なにかホテルのような個室に出てきました。金髪でガングロのチャラ男がVtuberのヒナを小脇に抱えて、ハンディカメラを自分の方に向けていますね
チャラ男「うえーいオタクくん見てるー?wwwオタク君の大事な大事な彼女について重大発表がありまーすwwwwオタクくんの大好きなぁ!wヒナちゃんはなんとぉ!もう既に男がいました~~~~~wwwざんねーんVtuberで喋ってるヒナちゃんはお前に向かって笑いかけてるわけじゃないんだよ?????知ってた?????」
風鳴「このはってのもヒナってのもちっちぇんだな。流行りってやつなのか」
百瀬「――という妄想でこうなってるってことかな、さっきの話を聞く限り」
浅倉 「この場合ってどっちが敵なのかな。まあ最悪両方ぶっ飛ばせばいいんだよね?」
稲生「わぁ……。なんというか……、わぁ……。とりあえずまずはソラになろう……」
風鳴「特に本人に問題はねーんだろ?ならそれでいいっつーことだろ」
チャラ男「今流行りの俺実はいい人展開でした~wwwって展開かもしれないってちょっと思ったでしょ??そんなわけねーんだよな?な?」
ヒナ「――――うん」
元木「フンッどうでもいいことだ……。オタクの気に入らない妄想は、全て破壊すべきだ……」
百瀬「妄想がこうも映像になるのはちょっと羨ましいけど……。まあ相手がチャラ男なのは解釈違いでいただけないわ」
▶戦闘前行動 元木 橙
戦闘開始!
浅倉「あれ?前回どうやって攻撃したんだっけ……?トリガーを引いても出ない?ええ!なんで何も出ないのよ!あたってよー!!!!」
▶浅倉 特攻魔法 フォトン
16ダメージ
▶手首の機械から大型のライフルを取り出しますが、前回ほど威力が出ませんでした。チャラ男は首を少し動かして躱し、ハンディカメラを回しています
▶百瀬 麻黄湯 特攻魔法 闃然 夜桜 通常攻撃 夜桜[フォトン] 偽装で判定
失敗 14ダメージ 20ダメージ[チャラ男:星の導き(ヒナ)]
百瀬「盾はだめ……。遠いと不便ね……、じゃあこっちで攻撃!――とりゃー!」
ヒナ「ア、アキトくん!危ない!!」
▶装飾剣から大きめの爆発が飛んでいくのを見てヒナは咄嗟にアキトを突き飛ばし、代わりに爆発を受けます。衣装も半分ほど吹き飛び、見るからに痛々しいですね
チャラ男「オタクくんさぁ……、武力で抵抗したってヒナの心は手に入れられないんだよ?」
ヒナ「ごめんね?騙してるつもりはなかったの。でも、まさか配信でニコニコしてるだけで好きになって毎日手紙とかマシュマロで心拍音聞かせてくれとか、罵ってくださいとか……、――ほんと怖くて」
風鳴「そういやヒナの配信を見てるやつもいるんだったよな」
百瀬 「え、私達がオタクくんなの……」
ソラ「うーん、なんだろう、絶妙にイラッと来るねー……」
浅倉「けど知らない人から気持ち悪いくらいに好意を押し付けられたら嫌になるよね」
▶元木 セージ エレメントトラップ[キスメ] コスプレで判定
失敗
▶風鳴 妨害結界
元木「刻まれろ!ドウシャエッジ――トラップ!」
▶チャラ男の足元に魔法陣を展開するよ
風鳴「突っ込むのが好きなのは構わねーけどよ、今回は俺だけなんだから手は回りきらねーぞ」
▶チャラ男 推定事実の指摘(全体に3d6の精神ダメージ) 画面外で見える男の影(精神に3d5ダメージ) 百瀬
12ダメージ[元木:薄い本] 9ダメージ[百瀬:縁故]
ヒナ「やめて!アキトくんは適当だし面白いことも言えないし、私のことは愛人だと思ってるけど、それでも、それでも私は今が幸せだから……。私の幸せを壊さないで……」
チャラ男「オタクくんさぁ……。そういうことだから、ヒナのことは諦めな。このはちゃんにも男、いるからな。あ、写真見る?」
▶チャラ男やヒナが喋るごとに精神がドロドロに溶けていくような感覚に襲われます。世界の法則、というものが密接に影響しているようですね
ソラ「ううっ……。身体じゃなくて精神的に来る痛み……結構きつい……」
浅倉「この頭を締め付けるような重圧……。プレッシャーってこういうものだっていうの」
風鳴「あ、わりぃ。そういうのは防げねーみてぇだわ」
▶ソラ サモン鳥 コスプレで判定
失敗
▶不死鳥 ファイア
21ダメージ[チャラ男:星の導き[ヒナ]
ソラ「でもこれでめげてはいられない……!聖なる炎できらきら煌めけ!今日もお願い不死鳥さーん!」
ソラ「いけー!焼き払えー!」
▶不死鳥が部屋を燃やし、全体的に火事になっていますが熱さなどは感じません。ヒナが、心底嫌そうな顔でぼそっと言い放ちます
ヒナ「私、あなたのことはどう見ても視聴者以外には見れないし正直言ってちょっとキモいからリアルであってもちょっと……生理的に、ね?」
ヒナ「それに、アキトくんがいるし……。人生狂わされちゃったから。毎日聞いてるよね?私アキトくんに好きにされても何も言えないんだ。――だって、好きなんだし」
▶ヒナ 生理的に無理(全体に生命3d8ダメージ)
▶全員 戦闘回避
風鳴 失敗 18ダメージ
▶その言葉が全身を斬り裂く刃のように飛んでいきますが、風だと思って軌道を変えようとした風鳴以外は言われなれてるのか、割と平然としています。その弾みで空間の壁も壊れていきます。金色に光ってとても綺麗ですね
チャラ男「お前が俺のことどんだけ嫌いでもずっと出てくるからよろしくなw」
風鳴「ん、んん?どういう理屈なんだ、これは……?」
百瀬 「ひゅー、これが言葉の刃ですか」
浅倉「どういう攻撃よそれ!避けれるのも意味がわからないし!」
稲生「偽物が言っても響かないよー!」
百瀬「まさかこれで終わり……?」
元木「さぁな、外で待ってる連中に聞いてみたらどうだ?」
浅倉「またよくわからないうちに終わってるー!これでレベリングってどういうことなのー!」
――光綿市 光綿支部紅葉――
帯刀「悪鬼潰してるけどさぁ……、最近私のそっくりさん多くない?何か有名になることしたっけ?」
瀬川「どうでしょうね……。あ、そうそうまかないで余ったプリンありますよ」
▶研いでる刀を置いてそそくさとカウンターの裏に行きました
帯刀「わーい」
▶置いてた本やグッズが消えて、見慣れた喫茶店に戻ってきました。戻れたようですね
元木「ッス……」
風鳴 「なーんかよくわかんねぇまま終わってるんだが、こういうもんなのか」
瀬川「本来の悪鬼なんてああ云う感じですよ。そんなに強くもなく、いい感じの経験値だったと思いますよ」
浅倉「ふにおちないー……結局戦い方もまだよくわからないしー!――むー……」
瀬川「人の感情を勝手に覗き見るのですから、人の感情がどういうふうに作用するかもその人次第です。一時の夢を癒やすために命を張るんです」
元木「たまったもんじゃねぇよな……。覗かれる方もたまったもんじゃねぇと思うけどさ……」
稲生 「むー……、ちょっとクラクラする……。さっきの精神的なのが結構きてる……」
百瀬「すっごく疲れますね……。身も心も」
瀬川「人間の醜いところ、しんどいところ、辛いところを受け入れることで自分の心を強くし、妄想で上回ることで強くなるんだ。――いつかは自分自身に打ち勝つ必要もあるくらいで」
瀬川「でも今日のやつなんてそれこそBSSって感じだと思うよ。浅倉くん、疲れてると思うけどみんなに飲み物配ってあげて。サービスだから」
浅倉「なんでわたしー……?はぁ……、これ配ればいいんですよね。持っていきますよ。」
風鳴 「自分自身、ね。――ま、数こなして慣れてくしかないってのは理解できたぜ。っと、嬢ちゃん1人にやらせるのは酷だろ、俺もやるぜ」
稲生「そういえば……、帯刀さんも自分を殴り飛ばすとか言ってた気がするけど……。――もしかして、自分自身の悪鬼のことだったりするんです……?」
帯刀「そだよー。ま、雑魚だったね!!とっと、今日の報酬は70万円と200ベル……。ベルの話ってした?」
稲生「わぁ……かるーい……。でも本当にそうなんだ……。――ベル……?そういえば聞いてないような」
元木「使い方はわかってるけど……。――それ、そのものはなにってことはわかってねぇんじゃねぇかな……」
風鳴「折角の疑問ぐらいはちゃんと向けて話した方がいいんじゃねーか?視野が広いだけに勿体ねーぞ、ほれ炭酸でいいか?」
元木「べ、べちが、疑問とかじゃなくてその、あ、そのなん……ッス」
風鳴「そう遠慮するなよ。自分で言うのもなんだが、見た目ほどちゃんと生きてたわけじゃねーからな。風鳴颯天だ、奇妙な縁だが仲間としてこれから頼むぜ……」
瀬川「浅倉くんは僕がご主人様だからねえ。――ベルってのは紅葉で使える独自通貨だよ。どう森にハマりまくった紅葉のボスが勝手に流通させたらしい。これを使ってフユコーって洋服屋さんと電気屋の間みたいな店あるだろう?あそこで夜叉に向いてる服とか売ってくれる。武器の火力上げたいなら枕元に金置いとけば強くなる。生き残るための薬品とか酒は僕に渡してほしい」
瀬川「売ってくれる為の光綿市の共通パスワードは、2020年はどこも一律で『このはちゃんにいたずらしたい』だ。――これを店員に言うことで売ってもらえるから忘れないようにね」
浅倉「奴隷じゃないです!仮にあのときの契約が生きてたとしても買われたのはあなたじゃないです!!――ところで枕元においておけば武器が強くなるってどういう事なんです?というかそもそもあの空間での武器ってなんなんですか?」
稲生 「なるほど……、そうなると、普通のお金……日本円じゃ買えないんです……?」
瀬川「僕もあまり詳しくないんだが、寝てる間に妖精さんが鍛えてくれる、らしい。報酬でベルを持っていくんだ、実際消えているし、強くもなっている。あの空間の武器は自分の希望そのものだ。希望を強化するってのもよくわからないが、本部の希望の妖精が言うことなんだからそうなんだろう。と、思っている。ちなみに1ベルで200万円くらいだ。だから日本円でも買えなくはないよ」
稲生「うわぁ……。レートがえぐい……。素直にお金はお面と衣装に回そう……」
浅倉「感覚的な話しすぎてさっぱりなんだけど……」
元木「わからないんだったら……、別にわからなくても……いいんじゃないかな……」
帯刀「ぷりんおいしー」
瀬川「仕方ない……。2月に理屈で説明できる人間がちょうど来る。そいつに聞いてくれると嬉しいね。僕はほとんど受け売りでね、仕組みについて詳しくない下っ端なんだ」
浅倉「んーわかりました。」
風鳴「妖精?――ま……、今から気にしすぎてもしゃーねーだろ。そろそろ景気付けといこうじゃねーの」
元木「これ、もしかして、打ち上げってやつ……?」
瀬川「じゃあ浅倉くん。音頭を頼むね」
浅倉「あの人ほんとに何でもさせる気か。――えーじゃあ、無事生き残れたことにかんぱーい」
百瀬「かんぱーい」
稲生 「あ……、飲んでるとこ。――見ないでね……。かんぱい……」
元木「――へっ……へへっ」
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