S2 秋月このは「ねえ、ちゅーしよ♡」【ENOKI切り抜き】 1月11日
スーパーチャット 千和幽雅 1000
安定の実名
安定の本名かどうかわからんやつ
今回はしゅーやが出るらしいからな。あいつが来ると荒れるぞ
欲望ダダ漏れすぎるからあいつすき
このは:
おはようございます。今日は休日なので朝からゲームやっていきたいと思います~。このはもがんばって筋トレするので、みなさんも一緒に筋トレしましょうね
――切り抜き
このは:
ふぅ……、ふぅ……。はぁ……。ねえゆーが君。休憩しませんかぁ~。ちょっと、もう無理です……。いくらこのはがすごいからと言って、このゲーム3時間も遊べるわけないじゃないですか……。負荷さんじゅうって書いてますよ?ほら、あっちでしゅーやさんもばってんしてるじゃないですか、ね?新年なのに熱中症になっちゃいますよ。そうです~限界は誰にだってあるんです!このはだって頑張って筋トレとかはしてきましたけど……、これはちょっと……しゅーやさんいいですよね?止めていいですよね?
――切り抜き
このは:
しゅーやさんの提案で始まりました、『このはが普通の言葉をゆっくり言うと、普通の言葉でもえっちに聞こえる選手権』……!!このははやりますけど、他の人に無理強いさせちゃダメですよ?しゅーやさんもいい大人なんですから。ね……?えっと、まずはゆーがくんのリクエストしてくれた言葉、いきますよ……?『どぅ……、ちらっ、かといえば』 うーん……。何がいいのかさっぱりわからないです~……。コメント見る限り、とてもいいらしいので続けますけど……。次にしゅーやさんのリクエスト、『ねぇ、ちゅー、しよ』はい、これでいいんですよね?――はい、しゅーやさんからお許しもでたので、今日のリングフィットアドベンチャーの配信は終わります。また見てくれると嬉しいです。ではまた~
「はあ。安定してよかった……。さて、出かけるか」
――光綿市 光綿支部紅葉――
帯刀「取敢えずこんな真っ昼間に招集かけたけどまあこのはちゃん配信してたし来るっしょ」
早乙女「お呼びかかったので不動産屋からダッシュで着ました!」
瀬川「悪いね。思い立ったが吉日で周りの都合なんて考えない猪武者だから……」
帯刀「どうせ集まってくるんですからいいんですよ。土曜の昼間に来れる時点で暇人ですし」
稲生「何というか、前振りか猶予がほしいな……。ソラに着替えられない……」
瀬川「ごめんよ。この子は昔から考えなしに突撃してピンチに陥るのが趣味だったんだ。僕の戦友の娘さんも来るから、優しくしてあげてほしいな」
帯刀「あー。大の男がうさぎぴょんぴょんナックルとかする人でしたっけ?あの人結婚してたんですね」
瀬川「いや、そんなアホみたいな名前ではないよ……。経歴に傷がつくから適当言うのはやめてあげてほしい」
宇佐木「あのぉ、紅葉ってここであってますか~?」
▶キャリーケースをゴロゴロと回して、もう昼なのにも関わらず寝間着で店まで来た頭の弱そうな少女が入ってきます
瀬川「よく来たね。一応確認だけど、宇佐木くんだね?」
宇佐木「あ、はいぃー、宇佐木 紫杏ですー。よろしくお願いします~」
早乙女「この子がうさぎぴょんぴょんナックルおじさんの娘さん……」
帯刀「バニーダイスキフィストだったかな……?なんでもいいや。この子も同類だから、仲良くしてあげてね」
稲生「あの子も……ええと、なんだっけ……。そうだ、夜叉……なんだ」
早乙女「はい! 私は早乙女愛だよ、こう見えて看護師さんになれました!」
宇佐木「えーとぉ、みなさん~……。よろしくお願いしますー」
瀬川「ま、呼び出したのはこいつの適当さとシオンちゃんの紹介がしたいわけじゃないんだ。今回は君たちに初めての仕事を頼もうと思ってね」
帯刀「シアンちゃんですよー!名前くらいすぐ覚えてくださいおじさん!」
瀬川「悪いね……。最近の子の名前は家電みたいで覚えられなくなってきてて……」
稲生「仕事……、です?もしかして……この前みたいな……?危険……?」
瀬川「それはともかく、今回の仕事内容も配信の後処理だよ。僕の腐れ縁が作った負の感情をかき集めて消す機械で無理やり発生地点に接続する。何のことかよくわからないだろうけど、わかると同類だからわからないでほしいな」
帯刀「まーようするに、入る、殴る、殴る、戻ってくるってこと!簡単でいいよね」
早乙女「今日はこないだの少年いないけど……、お姉さんも来てくれるん?」
帯刀「私は行かないよ。元木くんも今日は忙しくて来れなかったんだと思うな。いつも戦力がいるわけじゃないからね!!ま、来なくても資金源がなくなるくらいだし。――えーと、今回の報酬は即金で70万円かな。受けてくれる?別に受けてくれなくてもいいよ」
瀬川「あくまで依頼で受けるわけだから。本当に忙しいなら紅葉に来なければ、依頼不成立で仕事を受けないってことになる。どうしても受けてほしい依頼ならこちらから出向く感じかな」
早乙女「70万!――こないだのと合わせて150万!引越し先で家具も何でも買えるやーん!私受ける!!」
宇佐木「あ、はいー。私も大丈夫ですぅー。――私、これから夜叉になるんだなぁ……」
稲生「むむ……、70万……。今月ちょっと衣装や補修とかで出費が多い……けど、即金ということはやっぱり危険……。――むむー……」
瀬川「参加するしないはともかく、まずは目で見て実感してほしいな。えーっと、帯刀くん。そこの機械を蹴ってくれるかい?」
帯刀「てりゃー!!!!」
▶帯刀が思いっきり床においてある機械を蹴り飛ばすとガタゴトと動き、かなり大きめの青い空間の裂け目が出てきます。悪鬼ですね
早乙女 「そんな雑な扱いしていいんけぇ……」
帯刀「壊れたらクソ野郎が飛んできて修理するから。私あいつ嫌いなんだよね」
瀬川「この空間の裂け目が悪鬼だよ。説明はしたと思うけど、実物で見るのは初めてかな?」
早乙女 「前の駅のとこのやつ? 気づいたらあそこにいたから裂け目ってのは初めて見るわー」
稲生「蹴るのが起動方法なのかな……?相当壊れやすそう……」
宇佐木「この中にー、入るんですよねー。わくわく……」
瀬川「おそらくだけど、悪鬼のボスはこのはちゃんだと思いますよ。確証はないですが、形式的に前回みたいに一般人が巻き込まれている可能性があります。羅刹の可能性もありますが、取敢えず斬ってから考えるのは止めてくださいね」
帯刀「ヒュー ヒュー」
早乙女「お姉さんまた切ろうとするんけぇ……?」
帯刀「仕方ないじゃん。喋らないやつは敵だったんだし」
稲生「えっ……、このはちゃん……?ソラのモデルの一人……。――こんな形で会うのはやだなぁ……。本人じゃないけど……」
瀬川「時間が経つごとに強い羅刹が発生し、負の感情、そして悪鬼そのものも大きくなります。時間が経つごとに内部の一般人や夜叉の生存率も低下しますので、出来るだけ迅速にお願いします。帯刀くんはこの悪鬼じゃなくて街の悪鬼に行ってくださいね」
帯刀「ちぇー」
稲生「うー……。生存率と言われると何だか寝覚めが悪くなるなぁ……」
早乙女「ま、まあ、この前みたいに殺す気まんまんじゃない人は止めるって事ね」
宇佐木「このはさんって、英雄様の方ですよね。わぁー……わぁー……」
瀬川「あなた達を頼る時点で見ればわかりますが、うち、人手不足なんですよ。中身割れてる悪鬼なんてトレーニングルームと変わらないので、軽い気持ちで行ってください」
帯刀「しもふりにくあげればついてきてくれるかもだし、早めにね」
早乙女「そういうもんなんけ?――人手不足なら仕方ないけど、いないとこで斬ろうとしたら止めれんやん……」
瀬川「あなたじゃどうせ返り討ちですし諦めたほうが懸命ですよ。僕も車椅子じゃなければ力づくで止めるんですが」
稲生「むむむ……。分かりました……、自分も参加します……。――寝覚めも悪いし……、やっぱりソラにもなれるし……」
宇佐木「私はー、大丈夫ですー。えーとぉ、これってそのまま入るんですよねぇ……」
▶寝ぼけたような顔をして、先に勝手に入っていきました
早乙女「あ、そうだ。お姉さんが戻る時に言ってたオタグッズって……?――あ!入っちゃった……」
稲生 「あ、そうだ……。この前帯刀さんが言ってたの、使っておこう……。ええと、使い方は……、これで良いのかな……?」
早乙女「瀬川さん、紫杏ちゃんってこれ使うの知らなかったんけぇ?」
瀬川「そうみたいだね。ぼんやりしてるみたいだし、早めに追いかけてあげて」
早乙女「わかりました!――行ってきます!」
稲生「うー……。怖いけどしかたない……!とやーっ……!」
▶それぞれ本を置いて、空間に飛び込んでいきました
――このはのおへや――
▶中に入ると電脳空間、と表現するのがわかりやすい場所に来たよ。空間にグリッド線が敷かれておりその中央に不自然に草木が生えており机や椅子などが並んでいますね。この部屋だけがどうやら空間として綺麗であり、空間の奥に扉がたくさん並んでいますが、そのどれもこれもが黒く滲んで扉が危険なのをアピールしているようですね。中央の一番大きい扉には しんしつ と書かれています。
早乙女 「何ココ。ゲームの世界?――えーと紫杏ちゃんは……」
宇佐木「わぁー……悪鬼ってほんとにヘンテコな所なんだなぁ……」
▶熱心に古い手帳をペラペラ捲って読んでいますね。周りが見えてなさそうです
稲生「なんだかすごく……サイバーというか……、そんな感じなところですね……」
▶全員がぼんやりとしていると、上からケロちゃんのぬいぐるみみたいなのが落ちてきます。面倒くさそうに浮き上がると、喋り始めますね
セグメ「わいはセグメや!瀬川のおじさんの使い魔やで!案内なら任せや!」
稲生「うわっ……。なんか落ちてきた……?なんだろあれ……、って喋った……!?」
セグメ「ほら、魔法少女のマスコット的なやつや。おるやろ?おじさんのマスコットなんやけどなわい。まあそれはともかく、やっぱ雑魚っぽい悪鬼で良かったわ」
早乙女「ぬいぐるみが喋ってるやん。案内してくれるんけぇ?お姉さんどこにいるん?」
宇佐木「使い魔さん……、よろしくお願いしますぅー」
セグメ「悪鬼はそもそも独立した別の空間だから、普通はあの脳みそ筋肉はここにはおらんぞ。あの寝室ってこれみよがしに書いてる場所がボス位置やな。それ以外の場所でどういう場所か確認するのが先や」
稲生「ん、話が通じてる……。ホントに使い魔さんか、よかった……」
セグメ「わいはここで待っておく。万が一なんかあったらここに戻ってくるんや。ええな?」
稲生「そうなると……、とりあえずまずは巻き込まれてる人たちを助けるのが先決……かな?」
早乙女「そうなんけ?――ボスを倒せばいいんと思ってたわぁ。じゃあボス以外から行こうか」
セグメ「ほんまにおるかはわからんけどな!おじさんの調査によるとパソコンが原因らしく、パソコンに落ちたアホが何人かおる可能性が高いらしい」
宇佐木「それじゃあー、どこから行きましょうかー?」
稲生「うーん……どうしよう……。早くしないといけないのは分かるのだけど……、扉の数も多いし……罠とかもある可能性もあるし……。――悩ましい……」
早乙女「じゃあそのボスの部屋避けて、横から順番に行こうか。罠の部屋あってそこに一般人いたら助けんといけんしね」
▶変身もしないまま一番近い扉を開けました
――旅立ちの草原――
▶扉を開けると、景色が一変します。どう見てもWinXP的な青い空、緑の草むらでした。青いゼリーのようなやつがぴょんぴょんはねてたりしてますね。
稲生「うわー……、なんだろう……。すごく見たことあるような……?――変なのもいるけど……」
▶稲生 観察力で判定
成功
▶よく見ると草原の奥の方で、青いやつにめっちゃ追いかけられてる人を見かけます
早乙女「外に出た。あそこで跳ねてるのってスライム?」
稲生「んんー…………!?誰か追いかけられてる……!」
宇佐木「えー?どこですかぁ?」
???「ひいいあああ!! こいつなんで追ってくるのーーーーたすけてーーーーーーー」
▶総出で助けようとしますが、逃げていた女の子はスライムに身体が見えなくなるほど囲まれ殴られます。なんとか引きずり出すように助け出しましたが、弾力で殴打痕や鬱血の症状が結構見えます。全身真っ赤に腫れ上がり、歩くのも難しい程です
稲生「あ、あの……えっと……。大丈夫………、です……?ごめんなさい……。もうちょっと早く気付けてたら……」
???「ひう……ひ……ぐすっ…………。ありがとうございます」
早乙女 「こっちもすぐ助けてあげられなくてごめんねぇ……」
???「……いえいえありがとうございま……」
稲生「お礼を言ってくれた……、――ということは、偽物ではない……、かな……?」
宇佐木「痛そうですねー……。かわいそうに」
▶女の子はハッとした顔で急速に周りを見渡すと、首を傾げるようにブツブツと何かつぶやいていますね
???「…………え?」
???「――え、あれ?さっきまで絵を描いてて……。あれ??」
早乙女「立てる?――状況わかんないと思うけど、変なとこに迷い込んだみたいなんよ。私らも出口探しているから一緒に来てくれる?」
???「――はい……。立てます……」
稲生「うん……。とりあえずここは危ない……から、一旦あの扉の向こうに行きましょう……?」
???「――はい……」
――このはのおへや――
▶ぬいぐるみがふわふわと浮きながら椅子に座って紅茶を啜っています。女の子は『百瀬朋花』と名乗り、趣味で絵を書いていると説明してくれます。
セグメ「早速死にかけのちっこいの連れてきたな。姉ちゃんは何のオタクなんや?」
早乙女「このぬいぐるみの形した中身おじさんに自己紹介しないとダメみたいよ」
セグメ「だーれがおじさんや!こんなプリチーで、もふりがいのある人形もおらんやろ!!」
早乙女「えーさっき『おじさんのマスコットなんやけどなわい』って自分で言ってたやーん!」
百瀬「へ? ああ……。えーっと……、私はまあ、絵とか?――特に……何と言われるとまあ、気に入ったら何でも描いちゃう感じの……」
セグメ「あーゴロね。こんなとこで意識保ってるのも適性あるんやろし、わいが魔法かけてやるわ」
百瀬 「魔法……?魔法ですか……」
セグメ「その醜く隠したい内なる欲望、嫌でもさらけ出してもらうでぐへへへ」
稲生「うわー……、なんかやだ……。せっかくぬいぐるみの見た目は悪くないのに……」
早乙女「ぐへへへって言っているしどうみても中身おじさんの発言やん」
▶セグメは女児向けっぽいステッキを取り出して、そのままなんかキラキラしたやつを女性にビームするよ。周囲だけなんか白くキラキラしてますね
▶髪は綺麗な赤に染まり、黒のカチューシャ、深緑のマント、黒チェックのドレスに白のレースアミュレット。ペンのような装飾剣にかなり大きめの盾を重そうに持ちます
百瀬「は、わあ……。これ……。――ああ、すっごく懐かしい……?これが、魔法……?」
宇佐木「かっこいい服ですねぇ……、英雄様みたい……」
早乙女「早着替えいいなぁ、そういうのってコスプレって言うんやっけ?」
百瀬「うふふ……。ああいいですね……、これが、夢……?」
セグメ「おばさんになったら死ぬタイプのやつやな。みんなよう見とけよ。これがシワもたるんだオバハンが着てるのを想像してみ」
稲生「まるでマスコットが放っていい言葉じゃない……。――あ、そうだ……、自分も変身しておこう……」
セグメ「やっとらんかったんかい!ままええわ。そこの嬢ちゃんも放置してたら死んでたし、はよ見ていったほうがええんちゃうか?」
早乙女「そうやん、次の部屋も見に行かないとまた襲われてたら大変やん」
▶2人共今更変身したよ。セグメは呆れたようにように「よう死なんかったな……。素人にも程があるやろ……」とつぶやき、訝しげに宇佐木を見ます
ソラ「んー……いえーい!ソラちゃん大変身ー!――そうだ、早く助けなきゃ!アドバイスは的確だね!次は開けるのはどれだっけ?」
早乙女「じゃじゃーん!!戦う?癒す?とにかくナース愛ちゃん登場!」
宇佐木 「あ、じゃあ私もぉ、しておこうかなぁ~」
▶うさぎの耳と尻尾が控えめに出てき、髪の毛が紫にじわじわと変化していきます。寝間着だったのが白系のニットに切り替わり、白めの肌もあり体毛のように見えますね
早乙女「兎さんやん!なにそれ可愛い!――えーと私たち、他にも人いないか探しに他の部屋に行くんだけど……。ここで待ってる?」
百瀬「――――えっ!ひとりはこわいです……。ついていきたいです……」
早乙女「じゃあ一緒に行こうか、いっぱい居たらその分早く助けられるよねー」
――奴隷商のおみせ――
▶扉を開けると、薄汚い階段でした。ゆったりと下ると、地下牢のような場所でした。実際牢が大量に立ち並んでいます。奥には手錠で繋がれている痩せた黒ずんでいる女の子達が両手を上に吊るされ、つらそうに俯いています。その一番手前で、顔が黒ずんだ恰幅のあるおじさんが下種た笑いをしていますね。その後ろに紛れて、服すら黒ずんでいない最近囚えられたと思われる現代服の少女も拘えられています。
奴隷商「いらっしゃいませ。奴隷はいかがですか?」
???「なんで……なんで……。さっきまで動画見ながら勉強してただけなのに。どこなのよ、ここ……。――誰か、誰か助けてよぉ……兄さん……」
ソラ「うわぁ……。これまたとんでもないところに繋がってたね、誰か捕まっちゃってたりするのかな……。――って、あの一人だけ綺麗めな服の人……、もしかして……?」
早乙女「このおじさんも助けるんけぇ……?」
奴隷商「今ならお安くしておきますよ。南の国で仕入れたエルフやハーフリング。小汚い雑種に、見慣れない黒髪の女もいますよ、どうですかね?」
百瀬「これは助けなきゃいけない……、よね……」
早乙女「あ、そっか。巻き込まれているの一般人だし、あの子が迷い込んだ子か!」
宇佐木 「私、お金あんまり持ってきてないですー……」
???「あ、あの!私、きっとなんでもできますし、言うこともしっかり聞きますから!だから!だから!」
▶早乙女 世間話で判定
成功
奴隷商「お客さ~ん、金、持ってるんですか?」
早乙女「もちろーん。この愛ちゃんはですね先日看護師さんになったばかりでしかも特別なお仕事までしててお金持ちなんですよそれにモデルのお仕事もやってたくらいなのでそれはお金なんて盛り沢山ですね。ほらおじさんのお財布見せてくださいよこれが私のお財布でこんなにたくさんもっててなんとお守りに高名なお寺で書かれたこのおみくじなんてとんでもない価値があって持っているだけでお金がざっくざくの――」
▶奴隷商はとても疲れた顔をした後、早乙女から手渡された御神籤をそのまま懐にしまい、レバーを倒します
奴隷商「意味がわからんが、これはもらっておく。不吉なガキを捌けてこちらとしても万々歳だ。――これでいいだろう。おい!」
▶そう言うと浅倉の手錠がガシャンと外れます
奴隷商「こいつが今日からお前のご主人様だ。せいぜいかわいがってもらうことだな」
???「ヒィッ……。――あっ、ありがとうございます!」
???(きっとこれは悪い夢なんだ……。出来の悪い異世界転生小説でありそうな、初手奴隷商人から奴隷を購入して一緒に冒険させられてハーレムメンバーの一員にされるなんて、そんなことないんだ……。だから今だけちょっと我慢すればいいんだ……)
早乙女 「もう心配ないけぇ、すぐにあなたのお家に帰ろうなぁ」
▶軽く頭を撫でます
宇佐木「愛さんってあんな貴重そうなもの持ってるんですねぇ……。凄いなぁ~」
ソラ「あ、なんだろう、ちょっとゾクッときちゃった……。うん、冗談冗談……。とりあえず助けられたし、他には誰も居なさそうだし一旦戻ろー」
――このはのおへや――
▶飲んでるものが紅茶からビールっぽいものに変わっていますね。少女は『浅倉紬』と言うらしく、かなり警戒心をむき出しにしつつも名前は教えてくれました。
セグメ「おうおうまた女拾ってきたぞ。女のロリコンばっかかはっぱ隊のやつらは」
早乙女「おじさん待っているだけなんのに文句ばっかりやーん。しょうがないじゃん女の子なのはどこに誰がいるかわかんないんだしー」
セグメ「で、そこの幸薄そうな嬢ちゃんはなんのオタクなんだ?まさかロリコンなだけってわけじゃないやろ?」
浅倉「あー安易なクロスやったりするタイプのかー……、ってこれ私の夢なら相当あれなやつじゃん疲れてるのかなやっぱ……。――あっ質問ですよね。何のオタクかと言われればロボットモノならだいたいイけるタイプのオタクですよスーパーでもリアルでもどっちでもイけるんですよ」
セグメ「早口女キモガノタね。ロボットはみんなガンダムみたいなもんだし一緒やろ。でかくてゴツくてなんか黒ければ好きなんやろな」
浅倉「普段はこんな事人前ではいいませんー!どうせ夢ならってヤケクソになってるだけですよーだ。」
ソラ「うーん、口の悪さに段々安定感を覚えてきちゃったよ……。覚えたくなかったなぁ」
セグメ「どうでもええか。戦力も欲しいし、魔法かけといてやるよ。お前のその醜く隠したい内なる欲望、嫌でもさらけ出してもらうでぐへへへ」
▶なんかキラキラしたやつが飛んでいって、体ごと空中に投げ出され、白いキラキラに包まれます
浅倉「きゃっ」
▶普段着が繊維状に分解され、それがオレンジ色の警告音と共に服の材質が硬化していき、再構成された素材がまるで競泳水着のように張り付いていきます。更に素肌の部分に機械が張り付いていきます。腰に大きい機械が張り付いたと思うと線のようなアームが出てきて、足首や手首に張り付いた機械を武器やスカートに自動で変形展開して最後にジェットの部分が逆噴射し、ホバリングして浮いていますね
浅倉「ちょっとまって、まだちょっと頭が追いついてないんだけど……、なにこれ。やたらとスースーするし……って!?――――なにこれこんなの露出狂の変態じゃん!というか私一人だけ世界観おかしくない???浮いてるし変態だしもうなんなのよー!!!!!」
セグメ「なるほどなぁ。ハイレグアーマーみたいなもんか。これは姫の素質あるわ。将来安泰やね」
宇佐木「ハイ……なんですか?」
早乙女「早着替えでロボになった!――しかも浮いてる!」
ソラ「わーぉ、メカメカしい……。うんうん悪くない、ソラは好きだなー」
百瀬「か、かっこいい……」
セグメ「よう見ろ。マジの姫の素質ってのはな、ああやって無知で私かわいいですよってアピールするんや。露骨にオタクに媚びたらあかんのや。だから姫止まりなんやで」
百瀬「――この夢、いつ覚めるのかなあ……」
浅倉(反応したら負け……反応したら負け……)
ソラ「よーし、お仲間も増えたし、この調子でどんどん助けていこー!迅速に!」
早乙女「えーと、おじさんの話を無視していいんけぇ。おじさんと一緒に残る? 私らと別の部屋向かう?」
浅倉「私は買われた奴隷なのでお好きなようにすればいいんじゃないですかね」
百瀬 「わ、わたしといっしょに、いきましょう……?」
早乙女「じゃあ一緒に行こう。みんなで行った方が楽しいけぇ!」
セグメ「やっぱり姫やんけ。わいの目に狂いはなかったな!」
――森の小道――
▶扉を開けると木の幹に扉がくっついているのだとわかりました。郊外だと思われる場所で、整備もされていない道路があるだけですね。その中央に 幌馬車が止まっていますね。黒ずんだ男たちが取り囲み、ナイフをちらつかせて男を囲んでいます
盗賊「やいやいやい!有り金全部ださんかい。小銭くらい持ってんだろ?ほらジャンプしてみ?」
浅倉「なるほどテンプレって感じの小悪党」
百瀬「テンプレに倣って助けるしかないですね……」
ソラ「テンプレだけどナイフは実際危ないからなんとかしなきゃねー」
宇佐木「悪者退治もー、夜叉の仕事ですよねぇ~」
???「も、持ってるように見えるか!?くそっ!なんて日だ!」
▶上下ダボダボのジャージの男性が気の抜けたジャンプをしていますね。盗賊はそれを見てナイフを逆に構えます
盗賊「いいんだぜ?その服の生地珍しいからそれよこせよ。脱げよオラ!脱がなくても剥ぎ取ったるがな!!」
???「やめろぉ!俺なんか脱がせて何になるっていうんだ!どうせなら女の子脱がせろ!それでも盗賊か!」
早乙女 「脱がしにかかるってやっぱりエッチな展開やん///」
▶全員盗賊をお互いボロボロになりつつも、総出でボコボコにして、冴えない男を助けました
盗賊「お、覚えてやがれ~!!!」
浅倉「うへぇ、しんどい……」
百瀬「ナイフ、振り回してくるとは……」
ソラ「うへー……。テンプレ小悪党だと思ったのに……、結構普通に強いでやんの……。てて……」
宇佐木 「いたたー……おじさん大丈夫ですかぁ?」
??? 「た、助かった……。ありがゔぇっ!?さ、早乙女さん……な、何故ここに……」
早乙女「やっつけたー! ってアレ、コイバナ先s――」
???「待て、待つんだ、待ってくれ、待ってください早乙女さん……。マジで……」
???「俺の仕事に関しては内緒でお願いしますって!ホントに!」
早乙女「んーーっ!! んーーっ!!」
▶結構すごい勢いで口を押さえていますね。早乙女はしきりにうんうんと頷いています
???「――いやー偶然だなー奇遇だなー……。で、何です?この空間とこの……面々は」
浅倉「なんかあっちでコントしてますけど、きっと巻き込まれると面倒なやつですね。ところで戻らなくていいんですかご主人さま」
早乙女「はーーっ。とりあえず一旦、戻れる安全なところあるのでそっちに移動しよー」
――このはのおへや――
▶セグメは葉巻をプカプカと吹かしていますね。わちゃわちゃとしながらも『花園恋』と名乗り、早乙女とは既に知り合いなのだと自己紹介してきました。
セグメ「今度はキモい男な。よりどりみどりだよなぁおい、はっぱ隊にこんな女の子いてよかったよな」
花園「ああそうか。夢かこれ……」
セグメ「で、冴えない男を育てたそうなのはなんのオタクなんだ?犯罪者予備軍か?」
早乙女「おじさん!今度は男の人だよ!――なんか酷いこと言っているけど気にしないで自己紹介してね!」
花園「何のも何も……。あー、花園恋、イラストレーター、自営業、22歳、漫画とゲームが人並みに好き……、後なんかいるか?」
早乙女「えーとたしか、なりたい自分?とか夢?とかゲームで最強のやつ?――とかそういうのを思い描くというとこのぬいぐるみおじさんが魔法で叶えてくれるんだって」
セグメ「えー子供部屋おじさんのニート、と。まあ魔法くらいならかけてやるから、お前の薄汚い欲望を吐き出してもらおか」
▶魔法でキラキラしたやつを飛ばすよ。その途端に花園の身体が崩れていきます
花園 「う、おおお!?か、身体が崩れてるぞ!?くそっ!し、死にたくねえ!」
▶身体が全て破片のように崩れた後、逆再生のように積み上がり、分厚いだけで研いでなさそうな大剣と無駄にピカピカした銀っぽい全身鎧を身に纏っていますね。中は空洞で呼吸するたびに音が反響し、鐘のような音を出して非常にキモいです
花園「し、死んだかと思……何なんだこれは!どうすればいいんだ!?――声もおかしいぞ!おい!マジでなんなんだよこれ!」
セグメ「なろう太郎寄せ集めバリューセットねおーけーおーけー。ご主人様鞍替えしたほうがええんちゃう?」
浅倉「どれいに権利はないので、というかあまりの展開にめまいが……。なんだこれ、なんだこれ……」
ソラ「おおう……。かっこいいけど、プロセスがちょっと怖かったねー……」
花園「全くだ……。し、死んだかと思った……」
百瀬「ああとってもいい……」
早乙女 「かっこいいー! コ……花園さんめっっっっちゃかっこいいやーん!」
▶花吹雪を鎧に向けてぶん投げていますね。鎧の中で紙の破片が呼吸に合わせてくるくると浮いています
花園「こんな状況じゃなかったら喜ぶんだがなあ」
宇佐木「そんなに色々大きいと、次からは助けるより助けられることのほうが多そうですねぇ。」
花園「この剣が扱いやすければ戦うんだが……。盾くらいにしかできなさそうだな」
ソラ「ま、まぁとりあえず次に行こー、行ってない扉も段々減ってきたね」
――青い空間――
▶ほとんど何もない空間でした。川のような風景でほとんど代わり映えのないただただ上下ともに青い空、青い水のような場所でした。帯刀がいるのが銀色の刀の光ですぐにわかりました。マジで見えない速度で群がっている羅刹をバッタバッタ薙ぎ払っています
帯刀「こんなもんかな。――ねえ、そこのお兄さんって斬ってもいい人類?」
???「どう見たらそういう人類に見えるんだっつーの。こちとら善良な市民ですよ」
▶帯刀は最後の一人になっているひょろっとしたお兄さんに声をかけます。鞘に収め、にっこり近づいていきますね
ソラ「お、あれは帯刀さん……。ひえー、話しかけづらい雰囲気……」
帯刀「――微妙なラインか。市民、あなたは幸福ですか?」
???「は?いきなり幸福かって聞かれると……、どうなんだろうな。満足してるような、してないような……。わりぃ、俺にもわからねぇわ」
帯刀「――これは羅刹だね。首おいてけ!!!」
▶鞘からゆったりと刀を抜き直し、刀を地面に滑らすように振り払うと地を這う衝撃波になって、空間ごと斬ろうとしますね
???「おいおいおい、冗談じゃねぇぞ!なんだこいつ!!」
早乙女「わー待って待って! 会話出来てる出来てるってー! たぶん!」
▶花園 ゲームで判定
成功[人間振り直し]
▶じゃあ花園は土壇場で思い出すよ。『あの定型句はパラノイアなのでは?』と
帯刀「セキュリティクリアランス違反者は刀の錆にしちゃおっかなー」
花園「あー、そこの市民、クリアランス違反者と分かっていながら即座に処分しないのは完全な市民の行動ではありませんね……?」
▶鎧を見て攻撃を変えようとしましたが、早乙女やソラを見て抜身のまま話しかけてきますね
帯刀「――んん?あれーどうしたの?悪鬼消滅して手伝いに来てくれたんだ早いじゃん。後1匹羅刹残ってるからちょい待ってね」
花園「いや、始末されても困るんだが……。どう見ても普通の……、多分普通の人だろうよ、その人は」
早乙女「お姉さんその人大丈夫、会話出来てるから斬らなくてもいい人!」
帯刀「え、でも……。幸福宣言しなかったし羅刹じゃない?会話できないよ」
花園「くそっ、顔は良いが中身がアレだなこの人!」
??? 「――いやなんで幸福じゃなかったら会話できてねーんだよ、そっちの方がよっぽど出来てねーだろうが……」
ソラ「その人が元ネタを知らない可能性とかは?ソラも分からないけど……」
帯刀「オタクなら全員知ってるやつじゃないんだ……。なーんだ、じゃあおしまいかな」
▶あっさりと鞘に収め、殺気も収めてにこやかに笑いかけてきます
百瀬「割と厳しめなんですかね敵認定……」
浅倉「幸福じゃないなら死ねって、そんな怖い世界なのここ……?」
???「価値観の相違ってのは恐ろしいもんだな……。なんにせよ助かったぜ、ありがとな兄ちゃん」
早乙女「ごめんなさい!このお姉さんお話するの苦手なだけなので、自己紹介してもらえたらOKみたいな人なんで」
帯刀「ところで、見ない人も結構いるけどこのはちゃんの悪鬼やっぱ雑魚だったの?」
ソラ「所謂ボス部屋ってのが一発で分かる状態だったからまず他のとこ回って巻き込まれた人を助けてたんだよー。――まだこのはちゃんの偽物自体には会ってないよ」
帯刀「んー……じゃあ悪鬼がでかくなりすぎて連結した感じかな……?ってことは裏ボスいたりとか……?ってことは実は二重構造になってたりするやつかも……」
???「得意不得意ってレベルかよあれ。んでだ、どうしてこうなっちまってんのかなぁ俺は……。自己紹介いるのか、これ」
花園 「このやべー人一応仲間なんだな……。今後大丈夫なのかこれ」
帯刀「ねえ」
帯刀「このはちゃん感ある悪鬼だった?」
百瀬「――このはちゃん……。聞き覚えとか心当たりが……」
ソラ「うーん……、どうだろう……。このはちゃんっぽさ……うーん……?」
花園「とりあえず戻って説明を聞きたいんだが。その悪鬼とやらについても」
浅倉「悪鬼だとか二重構造とかってどういうこと?知らない単語ばかりでわからないよ」
百瀬「……」
▶フルフルと首を振って目で知らないアピールをしていますね
早乙女「わかったOK。ぬいぐるみおじさんのところに戻って落ち着いて説明しよう。お姉さんもお兄さんもついてきてくれる?」
帯刀「悪鬼には時間制限あるし、落ち着きたいなら別にいいわ。ほっといたら私でも勝てなくなるし。知らない子が覚醒してる以上、セグメいるだろうし伝言しといて。裏技チートしてくるわって」
▶そう言ってそのままジャンプして、空間の端にぶつかったと思うと消えます
宇佐木「行っちゃいましたねぇー、取りあえず戻りましょうかぁー」
???「……まずったな、こりゃ」
――このはのおへや――
セグメ「戻ったんやな……。って妖精やんけ!!!面倒なの連れてきたなてめえら」
早乙女「おじさん、いいから説明!――って妖精?」
ソラ「へぇ、妖精……妖精?なんと……。本当に居たんだ……妖精……」
百瀬 「ようせい……」
花園「妖精ねえ」
浅倉「ほんとふぁんたじーなせかいなんだなー(棒)」
???「即バレかよ。別に俺は何もしてねーよ、むしろ嵐みてーな理不尽な目に会ったわ」
セグメ「説明……?ああ、なんとなくわかったわ。お前、処理されかけたんだな?」
早乙女「ほんとごめんなさい……」
???「いや、あんたが謝ることでも……。あー、そうだな。思いっきり消されかけたところだ」
セグメ「まあ、見たところ夜叉最適化もしてない野良だし危険度もないか。おい、お前。戦えるのか?」
宇佐木「けどぉ〜、生きてて良かったねー、おじさん。」
???「おじさんって言うなそんな歳じゃねぇよ。ま、それなりに戦う真似事なら出来るぜ。戦力としては期待しねーで欲しいところだ」
セグメ「わかった。お前の潜在能力をある程度引き上げる。妖精なら命の恩人のために働いてみろや」
???「そう言われちゃあ断れねーな。んじゃまぁ一思いに頼まぁ」
▶首元にかかっている鍵が砕け散ったよ。凄まじい風が吹き荒れ、瞳は水色に変わり、黒い髪も緑白のメッシュに変わると同時に腰ほどまでに急に伸びるよ。左腕に首元にかかっていた鎖の残骸みたいなものが巻き付いていますね。祓川と刻印されているのがよくよく見ればわかります。
???「へぇ、今までだとこんな一気に変わるようなことはなかったんだがな。どういう奴らなんだ、お前ら」
花園「あー、見ての通りのしがないイラストレーターだ」
百瀬「さっきまで配信見ながら絵を描いて……。ああ……!?そういえばクリスタ保存してない……」
???「?ほーん。じゃああんたは俺の恩人で先生ってわけだ。よろしく頼むぜ、先生」
花園「先生……、先生はちょっとやめて欲しいなあ」
セグメ「ご主人によるとあの脳筋から連絡が来たらしい。どうやら秋月このはの悪鬼と、山城公園の不審死の悪鬼が何故か接続したらしい。ご主人が今身元を探っているってよ。契約も完了したんだと」
ソラ「不審死……?ひえー、物騒……」
セグメ「悪鬼同士が拡大したら負の感情ごと連携して加速度的に拡大する。何故連結したのかはわからんが、放っておくと本物より強くなるぞ」
風鳴「っと、そういや礼儀を欠いてたな。姓は風鳴、名は颯天。見ての通り風の精だ、颯天は漢字一文字の颯に天空の天だ。天に鳴り響く疾風だ、中々イケてんだろ。つーわけでよろしく」
ソラ「あ、ソラはソラだよー。それ以外の何者でもないよ、うん。」
花園「あー、花園恋だ。先生とかそういうの以外で適当に呼んでくれ」
浅倉「のんきに自己紹介してますけど、あのクチの悪いマスコットの話的に早くなんとかしないとまずいんじゃないんですか」
セグメ「わいはここでセーフゾーンの維持に務める。使い魔がどこまでやれるかわからんがな。万全の状態でタマの取り合いやってこい。ある程度は連携しないと全員死ぬからな」
百瀬「とりあえず状況がわからないんですが……、これは夢、ですよね……。悪い……」
風鳴「お、なんだよソラ繋がりたぁ縁起がいいじゃねぇか。仲良く頼むぜ~ソラ。しかし先生は駄目か、しょうがねぇ」
ソラ「おー、こっちからもよろしくねー、妖精のおにーさん。そろそろ突入……といきたいけど、まだ扉が残ってるんだよねー……。――もしかしたらまだ巻き込まれた人が居るかも知れないし、居ないかもしれない……」
浅倉 「えっやっぱり自己紹介する流れなんですか……?――浅倉紬です。」
百瀬「――私は、百瀬朋花です……。はい……」
宇佐木「えーと、宇佐木って言いますー」
▶早乙女 治癒絆創膏×3
23回復 17回復 24回復
早乙女「はーい、注目!――みんな疲れているだろうしこれ飲んで元気出してね!」
▶薬箱から冬泉コーポと書かれているドリンクを渡します
ソラ「おー……おー?これ飲んでも大丈夫なやつ?ホントに?」
百瀬「あ、ありがとうございます……」
浅倉「ありがとうございます……。回復薬、ですよね?変な効果がでないといいんだけどなぁ」
宇佐木「ありがとうございますー、何だか不思議と疲れが抜けますねぇ〜」
花園「流石に早乙女さんのドリンクは効くなあ……」
早乙女「やっぱりコッチの方がいい……?」
▶注射器をブオンと振ります
花園「ヒェッ」
▶急にセグメがふらふらと机に不時着し、ぐったりとしてきます
セグメ「そろそろ限界だわ……。あのおっさんも衰えたなぁ……この程度でガタが来るなんてよ」
ソラ「じゃあ、行こう!このはちゃんのところへ……!」
――しんしつ――
▶寝室に、配信でよく見る完全フル武装のこのはちゃんが、剣などももろともせず寝返りを打っていました。よく見ると剣はベッドを透過していますね。接触判定が剣にはなさそうですね
このは「もう、なんですか~?」
風鳴「あれがお目当てなのか?」
百瀬「――わあ……。このはちゃんだ……」
花園「本格的にやべーな、この空間……」
▶このはは眠そうにベッドから起き上がります
このは「せっかく寝てたのに、たくさんで入ってくるなんてお行儀が悪いですよ」
浅倉「もっと禍々しい何かがいると思ってたのに……、女の子?」
ソラ「うわー……。本当にこのはちゃんの姿だ……!でも偽物……本物に会いたかったなぁ……」
早乙女「ごめんねー寝ているところにお邪魔して。なんかここ悪鬼ってとこみたいなんだけど、あなたはここの出口知ってる?」
このは「このはがお仕置きしてあげます。悪い子はめっされるんですよ」
▶レイピアをすっと両方取り出し、トントンとステップを取るように構えます
宇佐木「このはさんだー……!初日で戦うことになるなんて……。うわぁ、うわぁ……」
風鳴「――これ、もしかしなくてもさっき俺を襲ってきたやつと同じパターンか?」
このは「あっ忘れてた。こっちも出して、っと」
▶全身にくるくると機械のようなものが取り囲みます。浅倉はすぐにわかりますね。これはキュベレイのファンネルだと……
浅倉「あの形ってファンネル……?世界観がようやく追いついた、ってそんな事言ってる場合じゃないよね。あれ使えるってことはニュータイプってことだよね!」
ソラ「うーん……。戦う気……、殺る気マンマンってところだねー……。これはもう羅刹確定だね」
風鳴「そういうこったろ。ならやるしかねぇな」
▶浅倉 戦闘前行動 トップベース
戦闘開始!
▶浅倉 スロウ
▶手首のジェット噴気孔から煙を出します
浅倉「あれは動かしたらまずい、えぇっとバーニア吹かして、とりあえずなんか起これー!」
▶風鳴 妨害結界
▶花園 通常攻撃
失敗
風鳴 「さってと、飛ばしていきたいところだがそうじゃあねぇよな。暴風の結界、吹き荒れな!」
花園 「くそっ、重いぞこの剣!当てられるわけねえだろこれ!」
このは「じゃあ行きますよ~」
▶このは 夜桜 通常攻撃 夜桜[プチファイア(3d4)][連鎖反応:プチメギド] 浅倉
▶浅倉 百瀬 風鳴 戦闘回避
失敗1 失敗2 失敗2 1ダメージ 1ダメージ 2ダメージ 8ダメージ 9ダメージ
▶レイピアの鋭い突きの合間合間にファンネルから炎が飛び交い、躱す場所すらもなくなってきますね
花園「よっと、直撃はさせんぞ!」
浅倉「反らしてくれるのは嬉しいけど、次同じのがきたら受けきれないからもうちょっとなんとかしてほしいなーなんて」
▶[行動数追加]このは 連撃準備(タイムカード設置) 劣化襲爪雷斬(破壊して追加ダメージ+4) 通常攻撃 [圧縮魔法:プチファイア] 早乙女
[花園:庇う[早乙女]×2] 5ダメージ 5ダメージ 5ダメージ 9ダメージ
▶見えないほどの連撃や魔法が波状攻撃のように浴びせられるよ。設置されていた風を利用して更に速度が疾くなり、避けることすらままなりませんね
このは「あなた達には……負けません!」
風鳴 「ま、ないよりゃマシなだけだったか。――しかも飛ばしてくれやがって」
早乙女「キャー! ってコ……花園さんありがとう! さすが
百瀬「ひぃ……ひのこぉ……」
ソラ「ひえっ、ちょっとちょっと、攻撃苛烈すぎない!?これはやばいよー……」
▶ソラ サモン鳥
ソラ「絶えぬ炎を纏いし神秘の……、えーと……まぁいいや。不死鳥さーん!出番だよー!またよろしくねー!」
▶不死鳥 ファイア
19ダメージ
▶宇佐木 通常攻撃
成功 23ダメージ
▶火の影に隠れて矢を太ももに撃ち込むよ。かわそうとしましたが、急に動きが鈍り、刺さって血がだらだらと流れていますね
ソラ「おお……、やっぱり不死鳥さんは頼りになる……。もうくんなんて呼べないね…」
宇佐木「せいっ!」
このは「はぁ……はぁ……。どうして……身体が……」
▶早乙女 ヒール 浅倉
17回復
▶ドリンクを後ろから山なりに投げるよ
早乙女「えーと浅倉さん!――これで……、回復してね!」
浅倉「うわ、いきなり後ろから投げつけないでくださいよご主人さま!回復は助かりますけどぉ!」
百瀬「ふふふ……。このはちゃんはとっても強くて可愛いなぁ……」
このは「どうせ褒めてくれるなら元気な時に褒めてほしかったです~……」
▶百瀬 麻黄湯 特攻魔法 夜桜 盾殴り 夜桜[ダーク]
成功 32ダメージ[追撃:5ダメージ]27ダメージ
▶盾で押し込むように叩いた後に左右から暗い棘で串刺しにします。バックステップをしようとしましたが、何かに足を取られて胸のあたりに直撃します。失血と殴打でかなりふらふらしていますね
百瀬「魔法をかけつつ力でなぎ倒すよ!……受けてみて私の全力全開!!!――言いたかった!これは楽しい……!!きゃー♪」
このは「どうして……?いつもならこれくらい避けれるのに……」
▶タイムカード このは プチファイア[連続魔:プチファイア][隙潰しの追撃:プチファイア] 浅倉 浅倉
5ダメージ 8ダメージ 9ダメージ[絆庇う花園:宇佐木]
▶レイピアを杖代わりに刺し、ファンネルを使い炎を飛ばします
花園「ぐっ、やらせてたまるか!届けッ!」
宇佐木「あ……ありがとうございます」
浅倉 「さっきよりはずっとまし、これならまだ大丈夫」
▶浅倉 特攻魔法 フォトン
37ダメージ
▶手首の機械から自分の身体以上の大型ライフルを展開し、ピンクの弾丸がこのはの胸を貫きました
浅倉「腕に付いてるこれ、きっとメガビームライフル……接近戦じゃあ取り回しが悪いけど、ファンネル戦ならクロスレンジだってスタークジェガンから学んだんだから!さっさと落ちなよ!」
このは「ごめんなさい……。幽雅くん……」
▶ゆっくりと前に倒れ、血と少しの涙で身体が溺れた頃金色の光に包まれ消えていきました。それと同時に空間が崩れ始めます
セグメ「脱出ゲートを用意した!早く飛び込め!」
風鳴「派手な戦いだったな。つーか崩れてるのかよこれ、急がないとまずいぜ」
早乙女「ほらーみんな急いで逃げるけぇ!はよはよー!」
花園「おっとっと、かなりヤバいな、さっさと逃げるぞ!」
浅倉「崩れる前に、間に合え!」
▶全員脱出ゲートに飛び込んだのを確認して、セグメも飛び込みました
――光綿市 光綿支部紅葉――
瀬川「お疲れ様。使えそうな人材をたくさん拾ってきて助かるよ。うちの帯刀くんはすぐ殺しちゃうから」
風鳴「俺は殺されかけたけどな……。口ぶりからするとあんたが責任者か?」
早乙女「はーようやく帰ってこれたけぇ……。みんなちゃんといるよねぇ?」
稲生「戻ってこれた……。あ、顔……っと、よかった、狐面がついたままだった……」
浅倉「あれ、ここは……?夢から覚めた?けど、さっきまで一緒に居た人たち?がいるし……、どういうこと?まだ夢?」
百瀬「いい夢だった……?」
花園「やっと戻った……。鎧姿じゃあ流石に街中は歩けないからなあ……」
瀬川「今の時代に妖精か……。いや、君に罪はないね。まだ夢心地の人もいるかもしれないが、ここは現実だし、先までのも現実だ。なぜなら」
▶瀬川の後ろに抜身の刀を持った帯刀が音もなく立っていますね
花園「げぇっ!?さっきのやべー人!?」
瀬川「帯刀くん。待てだ。処理はまだ早い」
帯刀「ちぇー」
稲生「なんというか……。ある意味ほぼ羅刹の域になってませんか……?ホントに大丈夫です……?」
風鳴「出やがった……。――けど丁度いいな、特に行くあてもねーんだ。雇ってくれねーか?ここを使わせてくれるんだったらもっと嬉しいんだけどよ。俺のことも詳しそうだしな、あんたらは」
瀬川「話が早くて助かるよ。冥土の土産かもしれないが、今回の悪鬼は2つ合体したものだった。片方はこのはちゃんの実在性への疑問、もう一つは死の間際に見た夢だ」
瀬川「また、同じタイミングで帯刀くんが行ったもので、山城公園の川沿いで不審死があった。事件性はないとのことだったが、死因はまだわかっていない。帯刀くんによると、供養のための悪鬼が何故か混ざったとのことだ」
帯刀「まだ?」
瀬川「待てだよ。申し訳ないが君たちには選択肢はほぼない。ここ、光綿市の紅葉で羅刹という化け物を倒すハンターになってもらう。承諾してもらえないなら後ろの猪の錆になる。もちろん、受けてくれるね?」
花園「――まさかタダ働きってわけじゃないよな?」
瀬川「そんなまさか。成功報酬は危険手当が今回ついて100万円だ。協力してくれるなら即金での口座に振り込もう」
百瀬「えーっと………………」
早乙女「怪しさ爆発してるし説明不足な人らやけどちゃんとお金ももらえるけぇ。ほら、これその依頼で前もってもらったの」
浅倉「あの、えっと、死にたくないのでやるしか無いと思ってるんですが、親へはどうすればいいんでしょうか?まさか自分で説明しなきゃいけないんでしょうか……?」
瀬川「帯刀くん。説明頼むよ」
花園「説明(物理)じゃないだろうな……」
帯刀「私とかよりもっとやばいやつが洗脳して許可くれるよ。あいつは敵に回さないほうがいいよ。人権なくなっちゃうよ」
瀬川「帯刀くんが言うと説得力だけはあるだろう?」
浅倉「あっはい……わかりました、お願いします。」
花園「刀持って歩いてるレベルのヤバい奴がこの世に何人もいると思いたくないんだが……」
百瀬「えーっと……。――さっきまでのは全部現実だった……?」
早乙女「他にはここの関係先の病院にも就職のお世話になったんよ。ちゃんと……しているかはともかく、お金とか仕事とか大事なことはちゃんとはしてくれるけぇ安心して」
百瀬 「――今までと普段の生活が変わることはない……、んですよね……?」
早乙女「呼ばれた時だけだよー。他にも少年がいるけど用事があるみたいだし今日はいないけぇ」
百瀬「そうですか……。うーん……、じゃあいいかな。――わかりました、それでお願いします」
瀬川「まるで怪しい宗教団体のセミナーの会員みたいだね」
花園「はぁ……。正直納得はできないが、俺も金は要るからな……。――分かった。やるぞ、その仕事」
風鳴「わりぃけど俺にも後から色々説明してくれ。ここのこともさっきまでのも、風の噂で知ってる程度なんでな。風鳴颯天だ、普段は外で日がな1日空を見てるから適当に呼んでくれや」
瀬川「光綿支部紅葉へ来るのが難しい場合は寮に来てもらう。それとハヤトくん、ちょっとこちらへ」
帯刀「ハヤテくんだよーおじさんしっかり」
風鳴「――大丈夫か、ここ。そんでなんだ?」
瀬川「すまないね」
▶そう言うと羽根に魔法を刻みこんで疵痕をつけます。一瞬焼けるような痛みがします
風鳴「!?づぅっ……何、しやがった……」
瀬川「君を野放しにしていると宇都宮からそこの脳筋よりヤバい人が殺しに来るんだよ。首輪をつけさせてもらった」
風鳴「――そういうのは先に言ってくれよな。まぁ、これで晴れて子飼いってわけか」
早乙女「私、病院とここの近くのアパート探しているから一人で寮が不安ならルームシェアとかしてもいいけぇよ?」
百瀬「ああお構いなく……。――私は実家ぐらしですから」
瀬川「じゃあ解散だ。銀行口座と電話番号を教えてくれるかな。招集があったときは頼むよ」
稲生 「ソラになれるのはいいけど……。敵がああも強いとこの先心配だな……帯刀さんほどとは言わないけど、自分たちも強くなれるのかな……?」
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