第18話
あれからだいぶ繰り返したが........
「そろそろいいかな。止めていいよ。」
はぁ。やっと終わりか........疲れたな。
「休んでる暇はないよ、次は私との組手だよ。」
数年間総合空手をしてたが........
「そーごーからて?私は知らないな........主は?」
「わたしも知らない。どんなものなの?」
どんなものって........蹴ったり、殴ったり、寝技したり........とりあえず戦う感じのやつだな。
「私の戦い方は、人のものとはだいぶ違うから、あまり活かせないかもしれないよ。」
とりあえず教えてくれるか?
「今の奏の力量を知りたいから、全力でかかってきてくれるかな?」
万全の状態ではないんだが........まぁいいか。分かったぜ。
「私は避けるだけで、反撃はしないから、怪我の心配はしなくていいよ。」
俺の力見せてやるぜ........
俺は勢いよく飛び出し、メリーの腹を殴った。
「ふむふむ。」
........え?殴ったのに殴った感じがしねぇ。
「必要最小限の動きで回避しただけだよ。」
まるでどこに来るかわかってるみてぇだな........なら、これならどうだ?
俺は下段と上段の蹴りを連続で放った。下段を避けるのに飛べば、上段が当たるはず........
「私の大きさ分かってるのかな?」
メリーは前に少し出てきて、俺の懐に入り込んだ。
「それくらいね........よし、私が我流の体術を教えてあげるよ。奏の為に改良したやつをね。」
こんなに早く俺の力量が分かったのか?........俺ってそんなに弱いのか。まぁ、初めから通用するとは思ってなかったんだがな。
召喚されたら骨だった件 紗奈(ぷるぷる) @purupuruhasekai
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。召喚されたら骨だった件の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます