第13話

「わたしたちは本当に探していただけなの........」


男の顔が変わった


「お前らまとめて処刑だ!それでも嘘を突き通すなら、墓までやっとけばいい」


おい、めちゃくちゃすぎんだろ........何とかしてくれねぇか?


「ごめんね。人間を傷つけたらダメだから........」


なんでだ?こんなにピンチだってのに........


「ガウ!」


俺の気持ちを察したのか、男に向かってルビー達が一斉に飛びかかった


「下等生物が、俺に歯向かうのか........」


男が腰から剣を抜いた........刹那、俺の目の前に広がったのは赤い液体と肉塊の花火だった


........てめぇ!


「まって!」


彼女が俺を止める。なんでだ?こんな奴を許せるわけねぇ


「賢明な判断だな。お前らもこんなになりたくないなら降伏しろ。」


ごめんよ........俺が無力なばかりに.......

.クソ!ルビー達になんの罪もねぇのに


「大丈夫だよ」


........え?


「ほら」


ルビー達の肉塊が集まり、ひとつになった。そして、蠢き出す........


「なんなんだこれは!?お前ら何者だ?場合によってはこの場で殺さねばな........」


ルビー達の変化に驚きを隠せなかった........

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