第11話

........。いつまで歩くんだよ。


「んぅ。あと2日。」


そうか........あぇ?2日も歩き続けんのか?


「ん。今のペースだと5日かかるかも。」


おいおい、そんなに長く歩き続けたら腹も減るし、水だってどうすんだよ。


「わたしがなんとかするよ。安心して、ひもじい思いはさせないから。」


ならいいんだけどよ。俺は骨だから、食わなくていいだろうが、ルビーや彼女はちゃんと食わねぇとぶっ倒れるかもしれねえからな。


「わたしは平気。ルビー達は魔物だから空気中の魔力で生きられるの。あなたは人間を元にしたから、お腹はすくよ。すきにくいだけ。」


俺は骨だけど、腹はすくのな。意味わかんねぇよ。こまけぇことは気にしねぇ方が気が楽か。


「ん。わかちこわかちこ........でいいの?」


思考が読まれるって厄介だな。思いついたこともバレちまうしな。


「ガゥ!」

「ごめんね。わかちこってなんなんだろう........」


知らなくていいよそんなこった。それより、話しながらだけどよ、ちゃんと道は分かんのか?


「ん。わたしの魔力を薄っぺらくして国まで広げてるから、場所は分かるよ。」


魔力か........俺もあるんだよな?


「ん。」


なら俺もやってみるか。


「........」


とりあえずなんかを放出する感じでいいのか?


「あなたがしたいようにして。わたしは、倒れた時にすぐ抱っこできるように準備しとく。」


なんで倒れんだ?........まぁやってみるか。


「........」


体になにか纏ってる感じがするな........これを周りに広げればいいんだな?


「頑張って。」

「グルルゥ」


波紋をイメージして........ふっ........


「わ。」

「ガゥ?」


なんかダダ漏れしてる気がするんだが........


「........?」


あっ、やべぇ力抜ける........


「よいしょ。頑張ったね。」


彼女に抱き抱えられた。すぐに俺の意識は飛んだ。

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