第10話

ほんとに強くなるんだな........身をもって実感したぜ


「たくさん吸収すれば、進化するの。姿、能力とか色々変わるの。」


なるほどな。とりま、たくさん吸収しろってことか。


「うん。じゃ、おっきな国目指して歩こ。」


テレポートやらを使えば、すぐなんじゃねぇのか?


「できないの。一人でしか使えないし、範囲が決まってるから、遠くまで行けないの。」


なるほどな。額に手をつけて、体に触れば誰でもついていけるわけじゃないんだな。


「グルル?」


ルビー達が早く行かないのかと催促している。........そうだな、こんなとこで長話してる場合じゃねぇのか。


「........」

「........うん。行こ。」


それにしても、ほんとに気味が悪い森だな。ここは。


「歩くの疲れた。休も。」


ん?まぁいっか。体は子供なんだろ。


「あっ、まだ言ってなかったね。」


俺らは大きな木の下に座り込んだ。意外と土は湿ってねぇな。んで、なんだって?


「わたし、39歳なの........」


中途半端だな........見た目は、6歳くらいなんだけどな。


「だからね、私を好きになっても、いいんだよ。合法ロリなの。」


なんでそんなこと知ってるんだ?........俺の記憶も分かるのか?


「うん。ある程度はわかるの。深いところのは分からないけど。」


じゃ、なんでここに来たのかも分からないのか?


「わたしが骨として召喚したからなの。」


まぁ、そうだが........話すか。


「思い出さなくていいの。わたしがすぐ分からないってことは、そのままにしておいても害はないの。」


そういう考え方なのか........まぁ、好きにして欲しい。


「グルルルルゥ」


ごめんよ。相手してやってなかったな........やっぱモフるのは最高だぜ。


「クゥーン」


おおー腹まで見せてよ。撫でられてぇのか?ほらよっ


「わたしも。」


彼女が仰向けになった。........撫でるのか?


「うん。凄く気持ちよさそうにしてたから。」


じゃ、お腹撫でればいいんだな?よしよし........これでいいか?


「くすぐったいの。気持ちよくないの。」


彼女はすっと立ち上がり、背中に着いた土をはらった。


「よし。行こ。」


なんだったんだこの時間。........よし。行こ。........よしいくぞう?........しょうもねぇな。


「ガル!」


ルビー達に伝わったのかわからなねぇが、早く行こうと吠えられた。じゃ、歩くか。

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