第15話 名は体を表すものですのよ
「んがぁーー‼」
マザーキティが奇声をあげる。
金にならなそうな話には興味を示さないのだ。
それなのに…この
「ん?」
「部屋も空いてるしな…いぃんじゃね?」
「……解りました…
「ホントですか?」
女性がマザーキティの手を握る。
「ただし…シスターとして務めてもらいますよ」
「シスター…
「
「アンタ料理は?」
「人並みに…」
「洗濯は?」
「それなりに…」
「OK‼ 合格だ」
グッとサムズアップの
「コイツはレンチンばっかだし…マザーは焼くか煮るか炒めるかの3択だし…」
「食う寝る遊ぶの3択しかないアナタに言われたくありませんわ」
「そうですよ、シスターベティ…
「なんだよ、洗濯は自分でしてるぜ」
(じゃあ、なぜ彼女に聞いたんですの?)
「他人のパンティを洗うのはゴメンだからだ…が…なにか?」
(なぜ視線を逸らすのかしら?)
「解りました…」
「では…私、此処に住んでも?」
「
「そっち?」
「そんな…
走って礼拝堂を出ていく
「あの~…」
「あぁ…いや…いいんですよ、部屋は…」
「私の隣だ‼」
礼拝堂の陰から怒鳴る
「角部屋も空いてますのに?」
「ダメだ‼ そこ以外は認めねぇ」
「どこでも構いませんけど…住ませていただけるなら…
(どうも笑い方が気になりますわね…)
「では…あらっ…あなたの名前聞いてませんでしたね」
「あっ…私、
「じょうか?」
思わず小声で呟く
(
「奇遇ね、
「そうね~じゃあ…アナタは今日からシスター…シスター…ジェ…ジョ?…ジエィ…ジョウ‼…いやいや…ジゴ…ジン…う~ん難しいわ」
「ジョセフィーヌとかどうですの?」
「ジョセフィーヌ~?
「グフッ…」
(なんで笑ってるのかしら?)
「よし‼ アナタはシスターキャシー‼ それでいいわ、主の御名において♪」
「キャシー…私キャシー?」
「マザー…キャシーってなんですの?」
「キャシーは…
ほとんど悪口を名前にされた隣人を少し哀れに思う心優しきJCにアーメン。
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