第14話 受け入れることは難しいものですのよ
「オエッ…カハッ…」
歯磨き中の
なんだか胃に問題を抱えているようである。
「朝から不快ですわ…」
隣でシャコシャコと子気味良い音で歯を磨く
「なんでだろうな…朝の自分って、たまに信じられないくらい臭いよな?」
「………アナタだけですわ」
「そんなことはありません!! 私の口は朝、臭います」
マザーキティが
「仁丹でも食ってろ!!」
「
「
朝から臭い臭いとウルサイ修道院、朝の礼拝堂に向かう3人。
「ふごぁあ…あおっ…」
(池が風呂なんですのね…獣並みですわ…)
「あん? 誰だオマエ?」
珍しく礼拝堂に人がいる。
(24時間…開いていたんですの?
「あっ…すいません…」
「寝てたのか?」
ヨダレの跡を指さすシスターベティ。
「はい…グフフ…」
(なんだか笑い方が…アレですわ…メンタルがヘルスってらっしゃるわ)
「ちょっとアパートに居れなくなってしまって…人ゴミを避けて歩いていたら…此処に着いたというか…疲れて寝てました…グフッ」
「アパートに…居られない? 人ゴミを歩けない? オマエ…」
(訳ありですわ)
「人見知り?」
(バカ…)
「まぁまぁ…此処は迷える子羊を迎える場です、アナタが居たいなら、此処にいればいいのですよ…
(有料?)
「料金の目安も書いてあります」
(まさかのシステム)
派手で目立つ募金箱、さすがに募金箱とは書いてないが『
(暗に金を入れろと?)
「現金はありません…クレカしかありません」
(私もそんなもんですわ…キャッシュレスの時代ですわ)
「全部、限度額に達してますけど…」
「解る!!
「使えないカードは
「そうだな飛べない豚と同じだな…」
「いえ…それ以下です」
本人を前に言いたい放題の
「何か困ってるんじゃありませんこと?」
シスターアンジェラが、女性に声をかける。
「実は…」
買い物依存で自己破産…アパートも追われて途方に暮れて、とりあえず泊っても大丈夫そうな修道院で寝ていた…と…。
「そういう事情なら。ここで暮らしたらいいですわ」
アッサリと受け入れた懐の深い13歳…大丈夫なのか?
アーメン
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