04 迷惑だけど



 あの大きなおじさん達、ちょっと〇もいし、かなりき〇いけど、たまに役に立つから困るんだよね。


 友達なんかはとっとと、ケーサツに通報しちゃえばいいのにって言うけど、この間みたいな時はほんとにたまーに便利だから。


 それにしても。

 うーん、困ったなぁ。


 考え事をしながらいつもの道を登校していた時、道路の隅から猫の鳴き声がきこえてきた。


 それで気になって確かめてみたら、子猫を発見したのだ。


「みゃー、みゃー」


 怪我してるみたいだし、弱ってるみたい。

 近くのお母さん猫はいない。

 放っておいたら、すぐに死んじゃうかもしれない。


 私がどこかに行った後、他の人が助けてくれたらいいけど、そうじゃなかったらどうしよう。


 この子を置いて行くのは気が引けちゃうなぁ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る