05 ごくたまに



 子猫をながめながら、何か良い方法がないか考えているとそこに気配が。


「くりすたん。大丈夫だお! 僕にまかせてお!」

「こねこたんにやさしい、くりすたんが超絶かわいいお、はあはあ」

「くりすにゃーん!」


 きもち悪い口調で、喋りたてる人達。

 やっぱり、いつもの人達だ。

 いつにもまして鼻息の荒いおじさん達にドン引きするけど、その中にねこのプロフェッショナルがいたみたい。


「隊長っ! このこねこたん! 栄養失調で病気にかかっているようであります!」

「うむ、地域猫として管理されていないようだな。まちねこファイルのデータにものっていない!」

「早急な保護が必要かと! 動物病院に運びましょうっ!」


 と言って、何だか良く分からないうちに弱ったこねこは、アレな言動をするおじさん達によって病院へ運び込まれてしまった。


 普段言ってる事、やってる事はアレなのに、たまにこうやって大人らしい事もするから困る。

 あいからわず、きも〇し、〇ねとか思うけど。


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