03 雨の日とかは便利
そんな〇ミみたいな人達はいつも騒がしいばかりですが、雨の日は割と便利です。
傘を忘れた時とかは、げた箱に置いて行ってくれますし、長靴とか雨具とかが壊れた時とかはプレゼントしてくれます。
大きなおじさん達がくれた、リスマークの傘を差しながら、ピンク色の水玉模様のレインコートを羽織り、お洒落なチェックの長靴を履いて(全部支給品)下校していると、隣で歩いているお友達が、複雑な顔で話かけてきました。
「くりすちゃん。おじさん達の事は嫌いなのにプレゼントは受け取るの?」
「だって、物には罪はないでしょ。いくらあのおじさん達がとんでもなくゴミでも、物までゴミ扱いするのは可愛そうだもん」
「そうかもしれないけど、それって良くないんじゃないのかな」
「良いの、良いの。たくさんの男をはべらせて、男から尽くされる女こそに価値があるって、お母さんが言ってたもん」
「くりすちゃんのお母さんって一体どんな人なの!?」
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