第549話 無理をする必要はない。的なお話
「ねぇ? こんなところで何してるのかな?」
「子供? 何でこんなところに……?」
「馬鹿! ありゃここのギルドマスターだよ!」
「なんだと!? まさか計画がバレたのか!? 見張りは何をしている!?」
語るに落ちるって、こういうことを言うのかな?
なんか計画してたって言ってるようなものだし、見張りがどうのってのは見られるとまずいって事じゃないかな?
とりあえず俺達も出ていくか。
「なっ!? 貴様は、ユースティアの……何故ここに!?」
「どうも。何故ここにいるかなんて、あなたがよく分かってるんじゃないの? こっちはあなたの所為で本来なら遭遇するはずのない場所でレックスと遭遇して大変だったんだから。」
「くそっ! あの時片割れを逃さなければ……。まあ、いい。たった1匹で大変だと言うのなら、この数を相手になんかできないだろう! 行けっ!」
そう、ジェイル家のルックスが少々残念な次男さんが言うと洞窟の方から更に恐竜と、ポイゾナスリザード、燃えてるライオン、電気バチバチいってる牛さん、緑色のトラさんが出てきた。
「うわー。何あのトラ。緑色なんですけど。」
「いや、どこに注目してるのかな?」
だって日本にはいないし。
燃えてるライオンはリボーンで見たし、電気牛もリボーンにいたな。
そういえば、牛は美味しかった。
また食いたい。
よし。
狩ろう。
そんで美味しくいただこう!
「じゃ、みんな頑張って。私はいざって時のために控えてるから。ほら、逃すわけにはいかないしね。」
後ろにいるからね。
ギルド職員とかが。
その事が弱みになるから明言してないんだろう。
逃すわけにはいかないっていうのも間違いはないんだろうけど。
「レックス1頭とティガー、それとレオは私達がやります。あなた達は残りのレックスとリザード、ブルをお願いします!」
ナタリアさんが恐竜とネコ科2匹を自分達が引き受けると言ってくれた。
なんて僥倖なんだ……これで心置きなく、牛肉の確保が出来る!
それにレックスも美味かった!
そっちも絶対に確保する!
アカネのけじめはそれが終わってから次男とやらをぶん殴ってもらおう。
「まずは急いでリザードと牛を倒すぞ。俺がレックスを引きつけるからその間に頼む。」
「大丈夫なの?」
「大丈夫だ。」
「分かった………急いで駆けつけるから。」
セフィアが心配してくれてる。
それだけで力が湧いてくる。
「頑張って。」
「おう。」
リリンが応援してくれる。
「頼んだわよ。」
「任せろ。」
アカネが信頼してくれる。
「別に、アレを倒してしま……「ストーーップ! それ以上ふざけたことを抜かすと本気で怒るわよ!」…普通に頑張る。」
死亡フラグをアカネが折ってくれた。
何も心配は要らないな。
「さあ、掛かって来い、トカゲ野郎!」
ーーピキッ
「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」
え?
あれ?
なんか怒ってる?
ひょっとしてメスだった?
まあ、いいや。
倒す事には変わらないんだから。
まずは牽制としてレ◯ガン改め……
「バーストバレット! ………あ。」
バーストバレットがこちらに襲いかかろうとしていた恐竜の目に当たった。
「GOAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!! GAAAA……。」
ラッキー!
隙だらけだ!
「ハァァァァァァ!!」
威力を上げるために煌炎剣を発動し、回転しながら2連撃を放つ。
ーーザシュッ、ガキッ!
1回目の斬撃は勢いがあったから斬りつけることが出来たが、2回目の斬撃は勢いが落ちてしまったからか途中で止まってしまった。
「GAAAA!!!」
恐竜の腕を躱して距離を取る。
仕切り直しだ。
まだまだ戦闘は始まったばっかりなのだから、ここで無理をする必要はない。
「こちとらモンハンで鍛えてるんだ。部位破壊全部してから倒してやる!」
「そんなのなんの自信にもならないわよ!」
アカネが何か言ってる気がするが、気にしたら負けだ。
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