番外編 ホワイトデーイベント

三月になったばかりのある日、世界に再び激震が走る。

震度は3とか大体そんな感じだ。

嫁達は2度目ということで多少は慣れたようだがそれでも少し顔が青くなっている。


「大丈夫か?」

「う、うん。なんとか……でもこれって……」

「多分な。」


前回の揺れから約1月。

前回の揺れはバレンタイン限定ダンジョンを発生させたことにより起きた。

この世界では地震が起こる事はほとんどないようだし、その上で短期間に2度も起こった。

つまりはそういう事だろう。

そう思った時に再び念話が届く。


『みなさんお久しぶりです。女神をしているアリシアです。今再び世界に地揺れが起こりましたが、それは前回と同様期間限定のダンジョンを発生させたからです。すでに察している方もいるでしょうが、これはホワイトデー限定ダンジョンです。男性陣は先月に妻から、娘から、彼女から、意中の相手から、職場の同僚から、チョコを貰ったでしょう。今回はそのお返しとなるお菓子の材料やレシピを用意しており、普段は照れ臭くて言えない事をお手製のお菓子と共に伝えてみてはどうでしょう? ただし、今回のメインターゲットは男性という事でダンジョンの仕様を変更、戦闘のみとし、ダンジョンを一つに絞りました。難易度は挑戦者のレベル及びステータスから判断し、同格、もしくは少しばかり格上の敵が出現するようにしております。もちろん今回も前回と同様街の中に入り口を設置しており、死ぬことはありませんし降参できるようになっております。盗賊行為もご法度です。なので、安心して挑戦してくださいね。以上アリシアでした。』


やっぱりホワイトデーのだったよ。

と思っていたら念話はまだ続いていた。

え?

というか、さっき以上とか言ってたよね?

あれで終わってたんじゃないの?


『あ、そういえば言い忘れてました。これから話すのは蓮斗さん限定の念話ですので注意してくださいね。』


なんで俺限定………って、まあ、分かるか。

お返しだな。

俺もどうやって渡せばいいのかと悩んでいたから丁度いいな。


『3月14日午前0時にダンジョン入り口前で待ってます。




追伸、妹さんもお返しを期待しているそうですよ?』


なんというか……神様を使いっ走りにする家の妹はたくましいな。

ま、まあ、こちらとしてもありがたいし、便乗させてもらおう。


贈るお菓子にも意味があってキャンディーが好き、クッキーが友達、マシュマロが嫌いだって唯から散々聞かされたっけ。

なんか、デジャヴを感じるな。

まあ、去年もその前も唯にお返ししてるからそれのせいで感じるだけだろ。

アカネと蒼井はクッキーでいいかな。

レイダさんは………どうしよう?

別段嫌いって訳じゃないし、むしろ好意的に思ってる。

でも、ここでキャンディーなんて渡そうものなら告白してるようなものだよな。

いや、こっちでもそういう意味かは分からないが、でもそんな軽薄なことはすべきじゃない。

…………よし。

とりあえずクッキーにしておこう。

そんでキャンディーは嫁達とアリシアさん、レイカーさん、唯にしよう。

唯は家族で友達じゃないし、嫌いでもない。

好きというのが妥当だろう………というか、キャンディーじゃないと臍を曲げるんだよな、あいつ。


そうと決まれば早速、ダンジョンに突撃だ。


「えっと、そういう訳なんで、俺はこれからダンジョンに入ってくるわ。」

「あんまり無茶しないでね。」

「分かってる。そんじゃ、いってきます。」

「いってらっしゃい。」

「ふぁいと。」

「頑張ってくださいね。」

「気をつけるのよ。」

「いって、らっしゃい。」


嫁達の見送りの言葉を聞きながら俺はダンジョンに向かった。



早速向かったダンジョンには行列が………………出来ていなかった。

あれ?

なんでだろう?

バレンタインの時は結構な行列が出来てたから貰った人も多いはず。

なのになんで行列が出来てないんだ?

まだ集まってないだけなのかな?

まあ、直ぐに入れるから俺としてはありがたいけど。

そう思ってダンジョンに転送されるゲートをくぐる。

その瞬間に外から声が聞こえた。


「……勇者がいる……よく、……」


遠かったのかよく聞こえなかったが、勇者?

どういうことだろう? なんて思う暇もなくダンジョン内に転送された。

そしてその直後にバレンタインの時にもお世話になった銀色ゴリラが登場した。


「早速か!」


雑念を振り払い、頭を戦闘モードに切り替える。

幸いこいつとは何度か戦ったことがある。

動きの癖や兆候なんかは分かる。

ゴリラが薙ぎ払いをしてくるのをバックステップで当たらないギリギリの所で躱し、一気に踏み込んでウルなんとかの剣で胸を一突き。

そこから断罪炎覇の簡易縮小版の煌炎剣を発動し上に斬りあげて焼き斬り、倒す。

死体が瞬く間に消え去り、ボトッという音と共に袋詰めの小麦粉が落ちた。

日本でよく見かけた花な感じの小麦粉が……。

いや、多分日本の方が品質は良いと思うよ。

でも、そのままは流石にマズくね!?

そんな思いを抱えつつも材料として使えるのでストレージに仕舞い、先へと進む。


たてがみが燃えてるライオンさんが現れる。

倒す。

バチバチと放電している牛が現れる。

倒す。

金属で出来た甲羅を持つ亀が出てくる。

倒す。

二足歩行の牛、ミノタウロスが現れる。

倒す。

でっぷりと太った巨人、トロールが現れる。

倒す。

etc、etc


そうして手に入れた材料は小麦粉、砂糖、イチゴ、リンゴ、チョコ、ベーキングパウダー、岩塩、ナッツ、水飴、牛乳、バター、生クリーム……etc

結構なことは数を倒し、たくさんの材料を手に入れたところでボス部屋っぽいところに到着。

そしてそこで出てきたのがワイバーンさん。

プテラノドン的な貧弱なのではなく、リオ◯ウスのような奴。

それでイメージできなければハリポタのハンガリー◯ーンテイルだ。

あんな感じ。

厳つい顔に赤い翼、前足はなく後ろ足で二足歩行をし、全身を硬い鱗に覆われてる奴。

一応、ステータス鑑定で名前だけは分かる。


ーワイバーン (幼体)ー


確かに尻尾を入れても5メートルくらいとイメージよりは小さいよ。

それでも、ソロで竜種は流石に無理があるだろ!?

リザインしたいところだが、生憎レシピを手に入れていない。

だからやるしかない。


「キュワアァァァァァアア!!!」


声可愛いな、おい!

なんだよキュワアって。

その顔でその声って………なんか、チワワを思い出すよ。


可愛らしい咆哮をした後首をもたげ思い切り息を吸い込み出した。

マジか!?

いきなりブレスかよ!

俺は急いで駆け出す。

ブレスがどこまで届くかわからない以上後退は悪手なきがする。

そして横も首を動かせば対応できるからやっぱり悪手。

遠距離武器を相手にするなら接近するのが一番………みたいなのを漫画で読んだ気がする。

あれ?

げーむだったかな?

まあ、とにかく近くならブレスもうまく吐けないだろ。

スライディングの要領で足元に潜り込むと同時にワイバーンはブレスを吐いた。

ギリギリだったな。

と、ここで落ち着くわけにはいかないし、丁度隙だらけなので剣で斬りつける。

狙ったのは翼。

ここはそれほど高くないがそれでも飛ばれるとヤバイのでまずは翼を落とす。

流石はアリシアさんといったところで、斬りつけたら飛膜がバッサリといったよ。


「ギャウワァァァァァァアアア!!」


飛膜にも痛覚ってあるのか。

って、危なっ!

痛みで暴れてて踏まれそうになるのを慌てて躱す。

飛膜を斬られた事がムカついたのかこちらを睨み噛み付いてくる。

俺はそれをバックステップで躱していくが、そうしているうちに正面に回ってしまった。

足元に再び潜り込もうとするが噛みつきで牽制され思うように潜り込めない。

ブレスを吐かれればまた潜り込めるかもだが、それを学習しているのかそんな素振りも見せない。

膠着状態に陥りかけた時にワイバーンはグリンと回り尻尾を叩きつけて来た。

俺はそれに対応しきれず左腕でガードすることしかできずに吹き飛ばされる。


「ぐっ!」


地面を転がされるが、それよりも腕の方に違和感を感じる。

起き上がってみると、左腕がぷらぷらしてる。

怖っ!

えっ!?

これ、折れてね?

骨折なんて人生で初めてだよ。

今すぐポーションを飲みたいところだが、そんな余裕もない。

ワイバーンがブレスを吐こうとしているのだから。

俺は反時計回りに駆け出しつつ相手に接近していく。

俺の後ろをブレスが追ってくるのを感じながら次の手を考える。


この腕で長期戦はキツイ。

となれば短期決戦。

この剣なら致命打を与えられる。

なんとか隙を作って一気に首を落とすしかない。

ブレスが止み、再び膠着状態に入りそうになる。

このままだとまた尻尾からのブレスになってしまう。


「させるか! ファイヤーボム!」


ウルなんとかの剣をストレージに仕舞い、ファイヤーボムを顔面にお見舞いして目くらましをする。

チャンスは今しかない。

ストレージから再び剣を取り出すと一気に駆け寄る。

出し惜しみして倒し損ねるのはまずい。

だから最大火力だ。


「断罪、炎覇ぁぁぁぁぁーーー!!」


剣から炎が噴き出し大剣を形成し首を焼き斬る。

斬り飛ばした首が宙を舞い、地面へと落ちる。

そして落ちた瞬間に霞のようになり消えていく。


「やった……のか……」


そして出てくるワイバーンのドロップアイテムは瓶に入った蜂蜜だった。

その蜂蜜は黄金色に輝き、瓶の中だというのにほのかに芳醇で甘い香りがしている。

これはひょっとして、ものすごい高価な奴じゃないのか?

早速鑑定を……


ー深桜樹の蜂蜜ー

パンツァービーネが作ってる。


短っ!

というか、これじゃ高級なのかどうかわからないじゃないか。

はぁ〜。

帰ってセフィア達に聞くか。

それに、さっきから少しずつ左腕が痛み出してきてるし、な。

さっきまではアドレナリンとかが出てたのだろうが、戦闘も終わって少しずつ痛覚が蘇ってきてるのだろう。

早く帰って治さないと。

そう思ったところで目の前にスクロールが出現する。

どうやら、これがレシピのようだ。

蜂蜜をストレージに仕舞い、スクロールを手に掴んだと同時に浮遊感が身体を襲い、それが収まるとダンジョンの入り口前だった。


なんとか踏破できたな。

それじゃ、さっさと帰って骨接ぎと固定をセフィア達にしてもらって………って、あれ? 痛くない。

どうなってんの?

って、左腕がぷらぷらしてないじゃん。

普通に動くし。

…………………ダンジョンから出れば怪我が治るなら、最初にそう言って欲しい。


まあ、いいや。

もう疲れたし早く帰ろ。

そう思ってるのに、何やら人が集まってきて俺に話しかけてくる。

俺、早く帰って嫁達に癒してもらいたんだけど。


「な、なぁ。あんたさっきそこのダンジョンから出てきたよな? 中って一体どんな感じになってるんだ?」

「え? それは入ればわかるんじゃないですか?」

「それはそうなんだろうけど、俺達は戦った経験がないしどうしたものかと思ってたところであんたが入っていったから、出てきたら中の様子を聞こうって話し合って決まったんだよ。それよりもどんな感じなんだ? 怪我してないし、無事に踏破したんだよな?」

「いや、怪我はしましたよ。でも、外に出ればどうやら治るみたいなんで。後、中は人によって変わるんじゃないんですか? アリシアさ……様もそう言ってましたし。」

「やっぱりそうなのか〜。」

「まあ、無理そうなら冒険者に依頼をすればいいんじゃないですか? まあ、自分で手に入れてこそ想いを伝えられる、おれはそう思いますけどね。」

「そう、だよな。ありがとう。俺らも頑張ってみるわ。」

「それじゃ、俺はこれで。」

「おう。引き止めて悪かったな。」


別れを告げて俺はようやく家に帰ることができた。


「おかえり〜。」

「どうだった?」

「お風呂もう入れるけど、どうします?」

「怪我してない?」

「おかえり、なさい。」


嫁が居るって、いいなぁ。

5人はちょっと多いかもだけど、うん。

いいものだ。


「ただいま。えーと、それじゃ、とりあえずお風呂入らせてもらおうかな。ダンジョンの話はそれからね。」

「ん。分かった。」


地面転がされたりして汚れてるだろうしね。

ルリエが用意してくれたお風呂に入ると、当たり前のようにリリンが入ってきた。

今日はリリンの日か。


「俺、後でって言ったよね。」

「ん。聞いた。でもそれはそれ。」


その後はリリンと二回せ……げふん。

イチャイチャしてから風呂を出た。



風呂から出たのでダンジョンの様子を聞きたそうにしているみんなに話した。


「へー。そんなに大変だったんだ。」

「まあな。おまけに腕までおられちゃってな。」

「え!? だ、大丈夫なの!?」

「え、ああ。ダンジョンから出たらなんか治ってた。と、それよりも、みんなはこれが何かわかる? ワイバーンの幼体を倒した時のドロップアイテムで深桜樹の蜂蜜って言うんだけど。」

「深桜樹の蜂蜜!? それって神樹の周辺の深い森の中に生えてる桜からパンツァービーネが生成する蜂蜜で超高級品だよ!! それこそ、貴族どころか王族ですら滅多に食べられないと言われてるくらいなんだから!」

「お、おう。そうなんだ。」


貴族出身のアカネが凄い食いついてる。

そんなに凄いものなんだ。

そんなのをキャンディーとかクッキーにするのは凄い勇気がいる。

それだったらそのまま蜂蜜を活かせる物の方がいいよな。

ホットケーキとか、どうかな?

と、その前にレシピを見てみるか。


ークレープの作り方ー


ホットケーキって、どうやって作るんだろう?

これは、あれかな。

もう少し回らないとダメかな?


「レント。」

「ん? どうしたセフィア?」

「ホワイトデー、楽しみにしてるね。」

「ま、まかせとけ!」


…………ホットケーキが出るまで回るか。


その後は夕食となり、軽く雑談をした後、5人と致してから寝る。


それからは朝からダンジョン巡り、夕方に帰って風呂入って夕飯食べて致して寝る。

というサイクルが出来上がる。

そうしてダンジョンを巡ること8日目。

ついにホットケーキのレシピが手に入る。

材料に関しては既にお菓子なら大抵の物はなんでも作れるというレベルまで集まっているから後は練習あるのみだ。


練習できるのは13日までだから残りは3日。

余裕だな。

まだ時間もあるし、他のも試してみるか。

クレープなんかは簡単に出来そうだな。

って、やばっ!

のめり込んでたらもう時間がないじゃん!

えーと、えーと、ホットケーキはあるな。

蜂蜜を小瓶に移して、クレープは今焼くとして、ケーキは、えーい、これもあげちゃえ。


アリシアさんに渡す物を全てストレージに仕舞い、慌てて家を飛び出す。


「あ、レントさん。何かあったんじゃないかと心配しましたよ。」

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。そ、その、材料とレシピがいっぱい、あったから、つい、いろいろ作り過ぎちゃいまして、それで、気づいたらこんな時間に。あの、これがホワイトデーのお返しです。」

「ありがとうございます。」

「あと、これと、これ、それからこれも。」

「えっ? こんなに!?」

「で、こっちが妹の唯のです。」

「あ、はい。確かに受け取りました。」

「お菓子はレイカーさんと分けて食べてください。あと、唯には1人で食べるには多いだろうから、父さんと母さんにも分けるように言っといてください。」

「分かりました。では、私は今からこれを唯さんに渡しに行きますね。それと、お返し、ありがとうございます。」

「どういたしまして。」


そう言うとアリシアさんはゲートをくぐって行った。


間に合って良かったぁ。

後は、明日だ。



14日になり、俺は朝から色々とお菓子を作る。

クッキーにケーキにマカロン、エクレアにゼリーにカステラ、ガレット・デ・ロワにアップルパイにイチゴタルト。

家の炊事場を独占しての大量生産。

同じ家に住んでるのに嫁とそれ以外で分けるのはなんか気まずくなると思い直し、とにかく色々作ることにしたのだ。

そして出来上がったのをみんなの前に出していく。


「とりあえずはこんだけ。後はクレープとホットケーキを作るから欲しくなったら言ってね。出来立ての方が美味しいだろうし。」

「う、うん。でも、多いね。」

「材料がいっぱいあったからつい。そんなことよりも、ほら。早く食べてよ。」

「う、うん。」


そう言ってセフィアはまずはクッキーに手を伸ばす。

リリン達もそれぞれ好きな物に手を伸ばし食べていく。


「美味しい!」

「よく出来てる。」

「美味しいです、お兄さん。」

「甘くて美味しいわね。」

「美味しい、です。」


どうやら好評なようだ。

そしてある程度食べた後にホットケーキの注文が入る。

なので次々と焼き上げていき、最後に深桜樹の蜂蜜をトロリとかけてみんなの前に出していく。

それをみんなが食べる。


「「「「「「「「美味しいーーー!!!」」」」」」」」


異口同音に感想を述べる。

そして俺も自分の分を焼き蜂蜜をかける。

味見には蜂蜜を使わなかったからな。

どんな味になっているのか。


「美味っ!? ナニコレ、蜂蜜だけで次元が二つ三つ跳ね上がってる!」


とにかく、凄まじく美味い。

そのままお菓子でお昼を済ましつつ、楽しく過ごした。

もちろん、全部好評で、頑張った甲斐があったよ。


その夜。


「全部美味しかったよ。ありがとね、レント。 ちゅっ!」

「私もする。」

「あ、私もしたいです。」

「えと、じゃ、じゃあ、私も。」

「……わ、私も、する。」


嫁達から感謝の言葉と共に頬にキスをもらった。

既に色々としたのに、なんだか凄く照れくさいな。

でも、嬉しいな。

そう思ってたらそのまま襲いかかられた。

もう少し余韻に浸らせてほしいよ。

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