第117話 レイダさんの手料理的なお話
〜????〜
あの日はGWで私はその時友達と一緒にカラオケに行った帰りだった。
何時ものように駅前で待ち合わせして、適当に店を見て回ってお昼にファストフードを食べて、それからカラオケで歌った。
そして再び駅前で別れた。
その帰り道で信号待ちをしているとあいつがやって来た。
突然の邂逅に驚いて何を言おうかと少しテンパってしまった。
それがいけなかった。
タクシーが突っ込んできているのに気づくことが出来ず、気づいた時にはあいつが血まみれで倒れていた。
〜レントに戻ります〜
セフィアにマッサージをして貰いながらまったりしていると、突然の乱入者が。
「セフィア、レント。混ぜて。」
「お邪魔します、お兄さん。」
リリンとルリエだ。
でも、いくら二人が小さいからって流石に四人なんて入れるかな?
それから二人は石鹸を使って身体を洗ってから湯船に入ってきた。
うっ!狭い。
でも、こんなのも自分の家ならではって感じでなんかいいよね。
◇
「ふぅ〜。気持ちよかった。」
「同感。」
「レント、腰の具合はどう?」
「かなり良くなったよ。ありがとね、セフィア。」
汚れたお湯を張りなおしてから風呂を出て、リビングに向かう。
するとアカネとレイダさんが料理して夕飯の準備をしていたようで、既に用意されていた……床に。
そういえばテーブル出してなかったね。
というわけでストレージから取り出す。
掃除するのに邪魔だから昼を食べたらまた仕舞っていたからね。
そうしてきちんと準備を終えて夕食をと思った時に気づく。
五人分しか用意されていなくて、レイダさんの分がないのだ。
どうしてと聞くと奴隷が主人と一緒の物を一緒に食べるなんて以ての外だと言い出した。
他の人がどうかは知らないが俺はこんな差別みたいな事は嫌なのでストレージ内の買い置きを放出し、みんなから少しずつもらってレイダさんの分を用意する。
その上で、これからはみんな同じ物を一緒に食べると指示を出す。
命令するのはなんかヤダ。
少しだけ時間をかけて説得して納得してもらうと、改めて夕食を食べる。
「いただきます。」
◇
「ごちそうさま。」
レイダさんの料理は普通に美味しかった。
トカゲさんで武人っぽい所があるレイダさんだけど流石は料理スキル持ちという事かな。
アカネはスキル無いし前世でも授業くらいでしか作ったことがなくて今世もお貴族様だったのでそれほど得意でも無いから野菜を切ったり、道具や食器を洗ってたそうだ。
それでも二人で準備してくれたのだからちゃんとお礼をしないとね。
「二人とも夕飯を作ってくれてありがとうね。」
「べ、別に。一応そういう契約でここに居るわけだし。」
「私はご主人様や奥様達の奴隷ですから当然の事をしただけです。」
お礼を言われると思わなかったのか、アカネはそっぽを向きながらそう言って、レイダさんは当然です。と言いながらも尻尾がひたひたと床を叩いていた。
夕食を終えたのでアカネとレイダさんには温め直したお風呂に入ってもらう。
別々に入ってもいいんだよ?
そう思うが、アカネが裸の付き合いって奴よと言いながら向かっていく。
手拭いをセフィアに持って行ってもらい、その際に石鹸は自由に使っていいとアカネに伝えてもらう。
遠慮するかもしれないけど、レイダさんにもちゃんと使わせてねとも付け加えて。
さてと、二人がお風呂に入っている間に食器でも片付けますか。
二人がお風呂から出てくるとレイダさんが食器を片付けるのは私がやりますのにと言っていたが、スルーした。
なんか、やらせてばかりって嫌なんだよね。
することも無くなったので、後は各自部屋に戻り寝るだけになったんだけど……リリンに性的に襲われました。
そしてなし崩し的に嫁全員と致すことに。
こんなにしてると直ぐに精力スキルがマックスまでいっちゃうんじゃ……あ、進化して精力旺盛になってた。
精力旺盛なのはリリンじゃないかな。
そう思いながらも、適度な疲労から俺はそのままぐっすりと寝ることに。
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