第52話 伝説の…的なお話
稽古と絡み酒の翌日。
目を覚まし、自分の格好に気づく。
どうやら稽古と絡み酒の疲労感で着替える前に寝てしまっていたようだ。
ベッドを汚してしまった事をルリエちゃんと宿の従業員に申し訳なく思うが、今更気にしても仕方ないので、今後は気をつけようと思った。
そしてセフィア達を起こして服を着替える。
軽く筋肉痛にはなっているが素振りの時に比べれば大分マシだ。
まあ、今回は腕と足に腹筋、背筋とほぼ全身が痛いが。
因みにセフィアは足が筋肉痛になっているそうだ。
リリンもそうだが簡単な戦闘なら問題ないと言っていた。
どうやら俺が一番酷いらしい。
筋肉痛に辟易しつつ、食堂に行きセフィア達と朝食を頂く。
しかし、俺達が食べ終わってもリィナさんは現れなかった。
気になったのでリリンに頼んで様子を見てきて貰った。
その結果、二日酔いの為本日の勉強会は休講になった。
勉強会は休講になった為、昼食のお願いをして部屋に戻る。
ついでにリィナさん用に二日酔い向けの軽い物も頼んだ。
部屋に戻ってからも筋肉痛があるので、ごろごろする。
レイカーさんから借りた本を読んでいるとお昼になったようでルリエちゃんが昼食を部屋に持ってきてくれた。
◇
お昼を食べた後、スキルが増えてないか確認する。
昨日はヘロヘロになるまで頑張ったから片手剣スキルが増えている事を期待しながらステータスを開く。
するとスキルが一つ増えていた。
あ、いや、今もう一つスキルが増えて合計二つのスキルが増えた。
打撃耐性と治癒力向上の二つ。
さっき増えたのは治癒力の方だ。
スキル鑑定で調べると打撃耐性は打撃属性の攻撃で受けるダメージを軽減し、治癒力向上はその名の通り、自己治癒力が向上するそうだ。
その事を二人に伝えると二人も慌てて調べた。
そのわたわたしている姿を見て和んでいるとどうやら二人もスキルが増えていてその内容を教えてくれた。
セフィアが回避、リリンが見切りだそうだ。
……世の不条理を感じる。
落ち込んでいると二人が慰めてくれた。
18禁な方ではなく、健全な方で。
その後は午前と同じように本を読んで過ごしたり、お昼寝したりして静かに過ごす。
◇
昼寝をしていると口に柔らかい物が押し付けられた。
その感覚で目を覚ますと目の前にセフィアの顔があった。
俺が目を覚ました事に気づいたセフィアがおはようと囁く。
これが伝説のおはようのチューか、と感動しているとリリンからもキスをされ同じようにおはようと囁かれた。
溢れんばかりのリア充感に心を満たしながら食堂で夕食を摂る。
その際若干グロッキーさを残しているリィナさんが昼食のお礼を言いながら椅子に座る。
流石に昨日の今日で酒は飲まないようで、普通に夕食を食べてた。
夕食を食べた後、部屋に戻る俺達。
治癒力向上のお陰で筋肉痛は大分良くなっていた。
これなら明日には治っているかもと思いつつ、グロッキーなリィナさんの隣で致すと明日が怖いので今日は控えて眠りにつく。
◇
翌朝、昨日昼寝もしたお陰で疲労を引き摺る事なくスッキリと目覚める事が出来た。
昨日の昼寝のお返しとお礼を込めてセフィアとリリンにおはようのチューをして起こす。
……やばい。癖になりそう。
二人をともなって今日の稽古を頑張る為にも食堂に向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます