第8話
帝国国境防衛特別騎士団前線基地
「ダンジョン討伐を依頼した冒険者の件についてですが、公国の方から連絡が来ており、その件について細かなことを含め直接話し合い場を持ちたいとのことです」
「本来はこっちから連絡するのが筋くらいの話だけど、承諾する旨連絡してくれ」
「そうなると具体的な内容についても相談することになるかと思いますが、まず会談場所はどこに設定しましょうか?」
「そうか、国をまたぐとなると連絡やら話し合いも面倒になるな。どこかいい場所はあるか?」
「まぁ今までの前例に習えば、辺境公の霊廟あたりでしょうね」
「じゃぁそこで。名目上でも依頼主である辺境公にもご足労を願わないといけないな。文を書くから届けてくれないか」
「わかりやした」
「あと首都の帝国本部にも進展があれば逐次連絡を入れるから早馬を用意してくれ」
「連絡したところで返事がきやすかね」
「どうだろうね。首都の話題はほとんど流れて来ないからわからないよ。首都は遠いし、この界隈にもっと興味があれば冒険者に発注なんてしなくてよかったんだし。まぁこの件については僕が主導することになる。みんないいね?頼むから文句言わず手伝ってくれよ。絶対忙しくなる」
「了解しました」
「了解しました。しかし帝国は偉大なりですね。まったく」
「皮肉を飛ばすな。了解しました」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます