最初の授業

きょうは大変でした。まず最初に、わたしは寝坊しました。でも仕方ありません!新しい環境のなか、いろんなことをしましたし、(初日なのに本並べさせられたし)慣れない場所でしたので、すぐには寝れませんでしたし、でも疲れは溜まってるんです。そりゃ、寝坊しちゃいますよ。

 わたしが、気持ちよく寝てたらガラガラ声で叩き起こされました。ガーランド先生です。飛び起きちゃいましたよ。怪物に襲われたかと思いました!でもドアの向こう側では怪物ではなく、ガーランド先生が声を上げているのでした。時計を見てみたら七時三十分でした。予定の起床時刻は七時です。三十分寝坊です。わたしは、秒で着替えて部屋を出ました。すると、そこには昨日の二人(リーとミノリ)とガーランド先生がいました。ガーランド先生は、わたしの姿を見て、服装に言及したうえで、寝坊に対する処罰を、口うるさく言ってきました。(寝坊三回で一日中、職員室で勉強らしいです。余計なお世話だ!)一応、その場はそれでおさまりましたが、あんなのと一年中、一緒のいなくちゃいけないのが、わたしにとって大いなる打撃だと思いました。

 わたしたちは、周りから遅れて朝ごはんを食べることになりました。今日の朝ごはんは、目玉焼きとパン一枚、飲み物にはコーヒーミルクとオレンジジュースが出ました。量は多いとは言えませんでした。実際、わたしたちは五分で食え。と言われましたが、みんな言われた通り五分で食べ終わりました。味の方は聞かないでください…

 朝ごはんを食べ終わったら、今度は教室に案内されました。中央棟に入り六階まで行くと、わたしたちが一年間使う教室につきました。ガーランド先生は、あんなにヨボヨボなのにとても元気です。わたしたちのことを置いて、先に階段を上がっていきましたもの!

 教室に入るとみんな来た順番に座っていました。そして、どうやら一人ひとりに机が用意されているみたいでした。これは驚くほどのことです!革命ですよ!自分が何してもいい机だなんて信じられません!それに、わたしの席は、一番後ろでドアに近いところでした。とても嬉しいことです!

 そんなこと思っているうちに、ガーランド先生は颯爽と話し始めました。彼女の担当授業は薬学です…。わたしは嫌いです。ガーランド先生のことも、わたしは好きではありません。おそらく授業中は寝るか、喋ってばかりになるでしょう。

 配られた深い紺色の薬学の教科書を見つめながら、そう考えに更けていました。いえ、集中力がないのではなく昨日のあの本が、とても気になって仕方が無かったのです。はやく図書室に行きたい…自由時間が欲しい…と、いうような感じでした。

 はじめての授業はガーランド先生のつまらない話で終わりました。わたしは抜け出したい一心でチャイムが鳴った瞬間に飛び出しました。もちろん、そんなことを考えるのはわたしだけではありません。みんな、ほかのクラスの子とかも一気に廊下に出てきました。わたしはその集団の中にマイクがいるのを見つけました!可哀そうに、きっと押し出されてきたんだと思います。わたしはすぐさまマイクに近づき話しかけました。今日の昼ごはん後の自由時間、暇か?というような感じで聞きました。マイクは暇だといったので、図書室に行く約束を取り交わしました。すると、向こうの方から嫌な見た目の、ツンツン頭のアビーがやってきました。わたしたちは見つかると厄介なので、そそくさとその場を立ち去りました。

 わたしはリーとミノリを見つけ、彼女たちから、次の授業を聞きました。次の授業は植物学らしいです。わたしはすぐにわかりました。絶対つまらない授業だろうと。なんでこうもつまらない授業しかないのか、わたしは早速、苦痛を感じ始めました。

 植物学の授業は植物部屋に行かなければならないらしく、その植物部屋は一階中庭にあるらしいです。六階の教室から一階中庭まで移動するのは大変なことです…!(降りるだけだけど、なかなか距離があるのです。)あと生物学と植物学っておなじだと思います。なにが違うんでしょう?

 リー、ミノリと植物部屋を探しているとマイクを見つけました!マイクは、ほかの子と一緒に話していました。わたしは植物部屋がどこにあるか聞こうと思い、マイクに話しかけました。すると、マイクたちも植物部屋を探してたらしいです!どうやら、男女混合の授業と、男女別々の授業とであるみたいです。わたしたちはマイクたちと一緒に植物部屋を探すことにしました。

 ここで知り合いになった、マイクの友達を紹介します。一人目は女の子みたいな見た目で、名前はベンというらしいです。実家は家具屋をやっているみたいで、わたしは長期休みにベンの店に行こうと思いました。二人目はダイルと言うみたいです。身体は大きく、最初はちょっと怖かったですが、話を聞いてると、とても面白い人だと気づきました。ひとは見た目で決めてはならないですね!

 わたしたちはすぐに仲良くなり正直、植物部屋のことなどどうでも良くなっていました。ただただ喋りながら中庭をウロウロしていたら、目の前から青い作業服を着た、太っちょで、髪のない(失礼ですがね。)男の人が歩いてきました。すると、男の子たちは口を揃えて、「ダグラスさん!」と言いました。太っちょのひとはその声に反応して、男子たちに植物部屋についての話をしていました。わたしたちは、そのダグラスさんとやら人と一緒に、植物部屋に行くことになりました。

 中庭を歩いて端っこに行くと少し大きな小屋に着きました。どうやらそこが植物部屋らしいです。わたしたちがその小屋の中に入ると、五十人近い生徒が、男女問わず収容されてました。わたしたちが適当に席に座ると、先程の人が、みんなの前に出て来て話を始めました。その人は、野太い声でみんないるかを確認したあと、自己紹介をしてきました。どうやら、このダグラスさんは一年男子の寮の主任で、植物学の先生らしいです。驚きです!こんな作業員みたいな人が先生だなんて。女子はみなダグラスさんを見ながらコソコソ話をし始めました。ダグラスさんはもう慣れてる感じでしたが、リーは女子のその一連の動きに関して、失礼だ。と言っていました!確かにそうです。声に出しちゃだめだよ。

 生物学の授業は思ったより楽しかったです。なぜなら、ダグラス先生が時折植物と自分を比べて自虐してくるからです。またそれに対しての周りの反応も面白いです。ダグラス先生が香りの良い花と自分を比べたとき、「自分はこの花とは違ってとても臭い!におう!おれを花に例えるならラフレシアだな!」と言ったのですが、それに対してダイルは「先生は浮気したときは"においやすい"方ですか?」と、言ってきたのです。わたしは思わず吹いてしまいました。その会話を聞いたミノリは、ダイルとダグラス先生は花に例えると変わらないかもね。って言ってました。ダイルの言うことも"臭い"ってことだね!

 三時間目と四時間目は特に目立ったことはなかったです。それに、わたしは早く図書館に行きたかったからですから。授業もあまり面白くありませんでした。歴史は中学の頃は好きでしたが、なんかこの学校に入った途端、興味をなくしたような気がします。

 昼食をみんなで食べて、いろんな話をしてる時も、わたしはあの本のことで頭がいっぱいでした。みんなと話すのが嫌なわけではありません。むしろ好きです!だけど本のことが気になって仕方なかったのです。昼食を食べ終えて、自由時間がやって来ました。昨日は話しませんでしたが、自由時間は昼食のあとにあり、だいたい十五時ぐらいまであります。昼食は十三時から十四時の間なので、とても長いです。みんな、この時間に売店に行ったり遊んだり、寝たりしています。意外なことに図書室に行く生徒は少ないのです。(たぶんですがアビーは毎日通ってると思います)なので、図書室では落ち着いて本を読むことができます。わたしは、自由時間に約束した通りマイクと図書室に行きました。

 この学校の図書室はとても広いです。奥が見えないくらいです。ほんとうに見えないです。何かの喩え(たとえ)じゃないですよ!わたしは昨日担当していた場所に行きました。今日そこを見てみたら、中途半端に本が積んでありました。きっとアビーが片付けたのでしょう。たぶん、今日もこれを片付けに来ると思いました。わたしは、昨日の本をそそくさと探しましたが、ありませんでした。昨日、置いたはずの場所に無いのです。おそらく、アビーが片付けたので、どこかに行ったのだと思いました。わたしは、マイクに出来るだけはやく見つけるのを手伝ってくれと言いました。マイクは人がいいです。堂々と任せてって言ってくれました。わたしたちはそこらじゅうに並んでる本を片っ端から探しました。が、あることに気がつきました。わたしたちが探していた列は医学の本の列だったのです!完全に時間の無駄でした!!わたしは、頭の中が真っ白になったのでしょうね、それに気付いた瞬間、床に座り込みずっと何もせずにいました。マイクはわたしの名前を呼んでましたが、ただ、立つ気力もなかったです。今思えば、ほんとうに時間の無駄でした。

 やっとの思いでわたしは立ちました。マイクはわたしの方を見ながら口を開けてました。今度はマイクの方が気力抜けしたのかと思っていたら、わたしの後ろにアビーがいたのです!わたしはアビーがいることに気がつかなかったのです!次第に強いイチゴの匂いが、わたしたちの鼻を貫いて来ました。アビーは、自信ありげな顔でこちらを見たあとに何をしてるのか聞いて来ました。わたしは、図書室に詳しいアビーに聞けば、例の本がどこにあるかわかる思ったのですが、聞いてみたところ、アビーは適当なことを言いましたし、わたしのことを変な目で見て来たのです。わたしは何も変なことは言ってません。

 アビーは本のことより時間のことを言ってきました。もう十五時になろうとしてました。わたしとマイクは驚き、走って教室まで行きました。

 教室まで行くと、もう授業が始まりそうでした。ミノリはわたしが遅れそうになってたので、ものすごく焦ったそうです。次の授業は数学でした。わたしは、もう二度と見ることのないであろう記号にまた悩まされなければならないみたいです。数学は苦手です。理解ができません。隣の席がミノリなので、わたしは数学のわからないところを聞こうと思い、ミノリの方を向いたら、この子はお絵かきをしてました。わたしは、何事もなかったかのように、顔を戻しました。(おそらく、わたしが数学を理解する日はやってこないでしょう…)

 授業が終わり、教室を出るとアビーが待ち構えていました。わたしは、知らんぷりをしようと思い、そっぽを向いたら、わたしの名前を叫びました。わたしはうるさい!って言ってやりましたが、そんなのお構いなしに、わたしに近づいてこう言ってきました。「あの本のことは忘れろ。」わたしは映画の一部かと思いました。アビーはそれを言ったきりどっかに行ってしまいました。おそらく2年生の教室に行ったのだと思います。わたしは彼女の、あの言葉のせいで例の本に対する興味が薄れました。一体あの本はなんだったのでしょう。

 今日はそんなこんなで大変な1日でした。あと、なんだか寂しいので、いまリーとミノリを部屋に呼んでいます。これからお菓子パーティーをします。楽しみです!

 お菓子パーティーをしました。もう二十時です。そろそろ、みんなが部屋に帰って寝る準備をします。二十一時には、就寝です。なのでわたしもそろそろ寝る準備します。明日もなにが起きるかわかりませんが、楽しみにしてます!それではおやすみなさい。

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